01「見守りん」
- ■ 月額1,000円で始められるオンライン見守りサービス
- ■ 声だけでなく、表情や体の動きもわかる!
離れて暮らす親が心配だけれど、仕事の都合でなかなか頻繁には帰れない…という人も多いだろう。しかし、電話が主流の高齢者向け見守りサービスは、本格的なセキュリティシステムになるほど契約料が高額になってしまう。そんな中、もっと安価で手軽なサービスとして登場したのが『見守りん』だ。見守りんは、スカイプを介して専門のオペレーターが高齢者と交流するオンライン見守りサービス。初期費用として1万円が必要だが、月額は1,000円とリーズナブルだ。スカイプにはテレビ電話機能があるため、“顔の見えるコミュニケーション”で表情や体の動きを把握することができる。さらに、人と話す機会の減った高齢者にとって、オペレーターは心強い話し相手にもなる。高齢化の進む現代社会。デジタル技術の発展が、人と人をつなぐ役目を果たすかもしれない。

02「団地リノベーション」
- ■ こわしすぎず、つくりすぎない
- ■ 生まれ変わった団地に入居希望者殺到!
高度成長期の日本において、憧れとされていた住宅団地。時は過ぎ、現在では老朽化や住民の高齢化などの様々な問題を抱え、住民がわずかしかいない団地も珍しくない。そんな団地を再生させようという動きが『団地リノベーション』だ。これは、UR都市機構と無印良品が共同で立ち上げたプロジェクトで、「こわしすぎず、つくりすぎない」ことをコンセプトとしている。その内容は、団地の歴史を生かしつつ、現代の生活スタイルに合った改装を施すという試みだ。すでに、今までの改装済みの物件は全て入居者が決まっているという人気ぶり。特に、若い世代を中心に応募が殺到したそうだ。高度成長期における、「古くなればすぐ壊して作りなおす」という考えは、「古くを生かしつつ、再生させる」方向へとシフトしているのかもしれない。

03「バリアアリー」
- ■ 急な段差の階段をあえて設ける
- ■ 障害を乗り越える力を育む発想
山口県のある介護施設の取り組みが、注目を集めている。そこでは高齢者の方が段差の急な階段を昇り降りし、食事は自分の食べたいものを自分で選び取って席まで運ぶ、バイキング方式を採用しているそうだ。通常の介護施設は、できるだけ入居者に体の負担をかけまいとするバリアフリーの考え方が一般的だが、ここではあえて障害を設ける『バリアアリー』の考え方を尊重している。それは、社会生活の多くの局面に存在する障害をなくすのではなく、乗り越えてもらうことを重視しているためだ。現在、高齢社会の到来によって、要介護者は増加の一途をたどっている。彼らのためにバリアフリー施設を充実させることも大切だが、そこで暮らす人々の生活力を高める発想も、豊かな暮らしを実現するためには欠かせないだろう。

04「Hope Soap」
- ■ 感染症が蔓延している南アフリカに希望の光
- ■ 子供たちが石鹸を使いたくなる仕掛けが
感染症…日本ではいまいち実感に欠ける言葉ではないだろうか。だが、衛生環境が劣悪な南アフリカの貧民街では、年間で数千人もの人々がチフスやコレラ、肺炎などで亡くなっているという。その中でも抵抗力の低い、子どもたちの死亡率が高いことが問題視されている。そこで、世界保健機関(WHO)が子どもたちに配布したのが、『Hope Soap』という石鹸。実は感染症の多くは、石鹸で頻繁に手を洗うことで防ぐことができるのだ。またこの石鹸には、子どもたちが思わず使いたくなるような仕掛けが施されている。中身にミニカーやフィギュアが埋め込まれており、子どもたちは玩具目当てで一生懸命に手を洗うのだ。ただ「清潔に」と呼びかけるだけでなく、ターゲットの興味を捉えたこの企画が、ひとりでも多くの子どもたちを救うことを願うばかりだ。

05「さとり世代」
- ■ 出過ぎた真似は決してしない、欲のない若者たち
- ■ さとり世代が担う時代はどんな世相になるのか?
しらけ世代、バブル世代、ロスジェネ世代、ゆとり世代…。これまでにも生まれ年でくくられた“○○世代”という呼び名は存在したが、2010年頃にネットから誕生したのが『さとり世代』だ。さとり世代とは、1988年4月以降に誕生した若者を指す。特徴は、海外旅行や車などへの浪費欲が薄く、さらに恋愛にも淡白で多くを望まない点。彼らは物心ついた時から、調べたいことはなんでもインターネットで調べることができた。さらにSNSの急速な浸透により、直接顔の見えない薄いつながりも増えた。そのため空気を読むことを重視し、必要以上に前へ出ることをせず、まるで悟ったかのようにクールな態度をとる。堅実と言うと聞こえはいいが、これまでの若者と比べて上昇志向が薄い傾向にあるため、企業側が彼らを将来の幹部候補として育てるのは難航しそうだ。今後、さとり世代の人々が社会の枢軸となった時、果たしてどんな時代がやってくるのだろうか。

06「相続貧乏」
- ■ 相続は良いことばかりではない!?
- ■ 基礎控除額引き下げで予想される未来とは…
いま、一番注目されている話題のひとつである消費税増税。実はその後に相続税の増税も予定されている。この相続税増税により、多額の納税に困る『相続貧乏』に陥る人が増えるのではないかと、世間の関心を集めている。相続人は財産所有者の死亡を知ってから10ヶ月以内に相続税を現金で納付しなければ、相続税滞納として高い利子に苦しむことになる。今までは、相続した資産が一定の金額を越えない場合に免税になる、「基礎控除額」というものが存在していた。しかし、今回決まった税制改正の関連法案にて、平成27年1月以降に発生した相続分から、その免税対象額が現状の基準から4割程度縮小されることになる。これにより、納税するために相続した土地などを売却する人が多くなるとみられている。一昔前は相続税にあえいで自宅を売る姿がニュースになった、なんてこともあったが、今回もそんな事態にならないことを願うばかりだ。

07「武将 島耕作」
- ■ 伝説のサラリーマンが今度は戦国武将に!?
- ■ 人気ブラウザゲームとコラボレーション!
一介の平社員から大企業の経営者にまでのぼりつめた伝説のサラリーマンが、今度は戦国時代にタイムスリップ! 1983年から連載がスタートした、弘兼憲史氏によるコミック『課長 島耕作』。主人公の島耕作は、これまでも麻生太郎との対談や矢沢永吉とのCM共演など、次元を超えて活躍してきた。そんな彼が、今度は人気ブラウザアクションゲーム『鬼武者Soul』とコラボレーション。『武将 島耕作』として立身出世を狙うというのだ。ゲームの内容は、“足軽”からはじまり最終的に“大名”への出世を目指すというもの。役職に応じた個性豊かな技の数々も、魅力のひとつだ。ついにゲームの世界にまで舞台を拡げた島耕作。戦国時代で繰り広げられる、彼の立身出世物語に注目だ。
