01「若作りうつ」
- ■ 外見的な美に固執してしまった人の負のスパイラル
- ■ 頑張り過ぎる人は注意!
いくつになっても綺麗でいたい。格好よくいたい。人間だれしもが持つ、この当たり前な欲求が、いつの間にかに固執へと変わってしまうことがある。ここ最近、耳にするようになった『若作りうつ』という言葉。これは理想の自分と実際の年齢との間にあるギャップを受け入れることができず、無理して若作りを頑張った結果、メンタルヘルスに不調をきたしてしまう現代病だ。30代から60代の男女で、若い時に仕事も趣味も頑張っていた人、向上心の高い人に多く見受けられる。こうした人々は何事に対しても、妥協は悪だという考えを持つ傾向にあるという。その考えが外見的な美に強く向いてしまい、年齢を重ねたことでしか得られない、経験や知性や品といった魅力に気づけずにいるのだ。心身共に美しくなりたいのなら、まずは美の解釈を広げていくことが一番の近道なのかもしれない。

02「それでも夜は明ける」
- ■ 第86回アカデミー作品賞受賞
- ■ 黒人監督が成し遂げた初の快挙!
“負の歴史”に、真っ向から挑んだ映画作品が快挙を成し遂げた。第86回のアメリカ・アカデミー賞で作品賞など数々の栄誉に輝いた、スティーブ・マックイーン監督の作品『それでも夜は明ける』。奴隷制度下のアメリカを舞台に、誘拐され奴隷として売られた、実在の黒人男性の過酷な日々を描いた作品だ。公開までは紆余曲折あり、当初はアメリカ人から厭悪されるテーマのため興行収入が見込めないとし、大手映画会社が手を引いたという。しかし、プロデューサー兼出演俳優のブラッド・ピットの尽力などにより、この度日の目を見ることとなった。黒人監督の作品が作品賞に選ばれたのは、なんと今作が初だという。制作陣を含め、キャストはほとんどがイギリス人。過去のアメリカ映画の中でも奴隷農園を舞台にした作品は数作しかないという中で、大きな快挙となった歴史的作品と言えるだろう。

03「クロームブック」
- ■ グーグルから、ノートPCの常識を覆す新星現る!
- ■ そのスペックと低価格に世界が注目!
持ち運びに便利なノートPCを購入しようにも、どれも15~20万前後するので手を出しにくい…。そんな人には、4月から発売予定の『クロームブック』がおすすめだ。これは、グーグルが開発しているOS「Google Chrome OS」を搭載したノートPCシリーズのこと。その最大の特徴は価格の安さ。すでに発売されている欧米では日本円にして3万円前後という驚異的な安さを誇る。その理由は、WindowsやMacなどではお馴染みのWordやiTunesなどのソフトが使えない代わりに、ChromeOS上で提供される代替アプリを利用することでコストダウンを行っていることがあげられる。とはいえ、基本スペックに対してのこの価格の安さはノートPCの常識を覆したと言っても過言ではない。海外ではすでに学生が授業に使用したり、ビジネスマンが外出用PCとして利用したりするなど幅広く受け入れられている。日本での発売後には、クロームブックを持ち運ぶ人が街中に溢れる…なんてことが起きるかもしれない。

04「幸福学」
- ■ “幸福”は自分で作り出せる!?
- ■ 大切なのは日常生活を客観視すること
ほんの些細なことでも、幸福に感じる瞬間は存在する。そしてそれは偶然ではなく、自らの行動で作り出すことができる…。というテーマを持つ『幸福学』の研究に世界が注目している。幸福学とは、“幸福に感じること”を科学的に分析したもののこと。例えば、好きな食べ物を毎日食べるより、頑張った時にご褒美としてとっておく方が、食べた瞬間の幸福感は大きく増す。また、便利すぎる、快適すぎる生活を送ると、不便なことへのストレスが増えてしまう。このように、日常生活を客観視すると、幸福に至るさまざまな要因が見つかり、それらが偶然ではないことに気付かされるのだ。既に海外では専門の講義が行われるなど、“幸福”を“学ぶ”意識が高まっているという。ツキに見放されたと思っている人も、「幸せは自分で作り出せる」ことを忘れなければ、新たな未来を切り拓いていけるだろう。

05「リトケイ」
- ■ 島の情報に特化した日本初の離島メディア
- ■ 小さな島々の魅力が埋もれていかないように
日本という国は島国であるが、本島以外に約430の有人離島があることはご存知だろうか。その島々には、それぞれ美しい自然や魅力的な文化があるが、物理的に他の土地と分断されているがゆえに、情報が埋もれてしまいがち。さらに、仕事が少ないという理由から、「いつかは島に…」と望む若者も戻ることができず、2055年には1割の島から人が消えてしまうとも言われている。そんな島人にとっての大切な場所を守りたいという願いから始まったのが、日本初の離島メディアである離島経済新聞、通称『リトケイ』だ。WEBとタブロイド紙で構成されるこのメディアでは、離島に魅せられた著名人のインタビューや、離島の人々や産物などにスポットを当てている。こういった取り組みによって、“小さくても良いもの”が埋もれていかないように発信していくという。日本の文化のひとつとして、忘れてはならない、廃れてはならないものを大切にする『リトケイ』。本屋などで販売しているので、一度手にとってみてはいかがだろうか。

06「BCP」
- ■ 事業継続について準備しておく計画
- ■ 緊急事態を生き抜くために
3年前の東日本大震災をきっかけに、中小企業の間ではリスクマネジメントの一環として、『BCP』というキーワードが再び注目を集めている。BCPとは、Business Continuity Plan、つまり事業継続計画のこと。災害や事故など不測の事態を想定して、事業を継続するための計画をまとめたものだ。例えば東京・中央区に竣工した「京橋トラストタワー」は、災害時に電力を最大で7日間供給できる発電機を設置。賃料は周辺に比べて2~3割高いのにも関わらず、入居企業はすでに90%以上が内定している。また、三菱地所は東京・丸の内などでの食料を備蓄するほか、いくつかの複合施設に災害時の利用を想定した温泉施設を併設するそうだ。震災からおよそ3年が経ち、急速に広がったBCPに対する意識の高まり。その意識が、これからの日本の中小企業を支える重要な鍵となるのではと期待されている。

07「呼び寄せ移住」
- ■ 親を自分たちの暮らす都市部に呼び寄せる
- ■ 地方の過疎化がさらに進む可能性も…
2025年には、75歳以上の高齢者が5人に1人の割合になると言われており、超高齢社会の加速が進んでいる。すでに地方では、となりの家もそのまたとなりの家も、高齢者の一人世帯というケースが珍しくない。そんなお年寄りの一人暮らしを心配して、息子・娘夫婦が自分たちの暮らす都市部に住まわせる、『呼び寄せ移住』が増加しているという。多くの高齢者は、生まれ育った場所から離れたくないという思いを持っているが、いざ介護が必要になった場合、家族から十分なサポートを受けられないリスクが不安視されている。家族を近くで見守りたい。そんな思いを持つ人は少なくないため、こうした動きによって、地方の過疎化にさらなる拍車がかかる可能性も無視できない。
