01「回らない回転寿司」
- ■ 近未来的でスタイリッシュな回転寿司
- ■ お寿司のファストフード化!?
週末ともなると、多くの店が家族連れで賑わう105円均一の回転寿司チェーン。いま回転寿司業界は生き残りを賭けて、かつてない激変期に突入している。そこで話題になっているのが、回転レーンを廃して効率化した『回らない回転寿司』。客は来店すると、まずタッチパネルで好みのメニューを注文。すると、座席前面にある3段重ねの特急レーンに、1分もかからずに作りたての寿司が届くというシステムだ。まさに、見えない“職人”を相手に食べる、寿司のファストフード店という雰囲気。また、これまでの回転寿司は30分たつとネタを廃棄していたが、この新システムを導入したことにより商品ロスが実質ゼロになったのだとか。近年の競争激化で、「うまい、早い、安い」という強みが、格段にレベルアップしている回転寿司業界は、まさに今が“旬”だ。

02「墓じまい」
- ■ お墓の管理人不足が深刻化
- ■ お墓の新しいビジネスも登場
少子高齢化の時代になり、問題は後を絶たない。そのひとつとして、お墓の管理人不足による『墓じまい』の増加が注目されている。墓じまいとは、跡継ぎがいない、またはいても遠方に住んでいるなどの理由で訪れる人がいなくなってしまうお墓を、荒廃する前に更地にすること。土地を整備し、遺骨を散骨することで、先祖が無縁仏にならないようにするのだ。墓じまいの増加を受けて、新たなサービスとしてビジネスにする霊園や企業が増加しているという。しかし一方で、寺院の場合は高額な金額で永代供養をすすめられたりして難航する場合もあるようだ。お墓を受け継ぐ者がいないのも悲しいことだが、先祖の為を思うお墓との向き合い方を、ビジネスにする現代の傾向に疑問を呈したい。

03「舌下減感作療法」
- ■ これからの花粉症治療は体質改善!
- ■ 舌の上に花粉エキスを垂らして免疫をつくる
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ…。とある調査によれば、日本人の2人に1人が花粉症に悩まされているという。花粉症は、花粉に体が反応し、防御作用としてさまざまな症状が出るというメカニズム。薬や注射による対処療法が一般的だが、近年注目されているのが、体質改善を目的とする『舌下減感作療法』だ。これは、舌の上に花粉のエキスを垂らし、免疫をつくることで花粉を体に慣らしていくという方法だ。従来の治療法は、眠気などの副作用や長期間に渡る通院、注射の痛みなど、患者への負担が大きかった。舌下減感作療法であれば負担が少ないだけでなく、体質そのものを改善する効果があるため、根治を目指すこともできる。6月以降、保険適用になるというこの治療法。普及が進めば、花粉症に悩む人々の救世主となるかもしれない。

04「匿名逮捕状」
- ■ 思わぬ個人情報の漏えいが重大事件に
- ■ 導入する警察本部が全国で増加中
被害者の名前や住所を伏せた匿名逮捕状が増加しているという。そもそも被疑者を逮捕する際、被害者の情報を含む被疑事実が書かれた逮捕状を見せることが法律によって定められている。自分にどんな嫌疑がかけられているのかを知る権利があるのは当然なためだ。しかし、あるストーカー事件において、警察官が被疑者に読み上げた逮捕状に、被害者の女性の転居先の住所が記されていた。それが原因となって新たなストーカー行為が始まり、ついには殺人事件へと発展してしまった。こうした反省を踏まえて導入されたのが匿名逮捕状である。現代において、個人情報の取り扱いがいかに重要かを示す例と言えるだろう。

05「Ring」
- ■ 指輪型のウェアラブルガジェットで近未来が現実に
- ■ 指の動きでアプリなどを操作
何もない空間を指でなぞると…さまざまな機器を操作することができる!近未来を描いた映画やアニメで、何度か見たことのある光景ではないだろうか。そんな未来を現実のものとする、指輪型ウェアラブルガジェット『Ring』が登場する。見た目は普通の指輪と変わらないが、小型のセンサーを内蔵。指の動きを感知することで、アプリの起動からテキストを認識することまでできるという。例えば、指を動かすだけでテレビなどの家電のスイッチを切り替えることができたり、空間に文字を書くことでメールのメッセージを送ることもできてしまうのだ。実はこの魔法の指輪といっても遜色ないRingは、日本の企業がクラウドファンディングで出資を募って実現したもの。このように日本発の新たな才能がどんどん世界に旋風を巻き起こしていく、その可能性の広がりをさらに期待させるこのアイテムに注目していきたい。

06「ステッチステッチ」
- ■ 手芸好きによるコミュニティ誕生!
- ■ クックパットに続く巨大コミュニティなるか?
パソコンやスマホでインターネットを楽しんだりすることは好きだけど、やはりアナログな手芸が趣味にはぴったり。そんな人を中心に話題になっているのが、日本初の手芸ポータルサイト『ステッチステッチ』だ。これは、世界中の手芸好きと情報交換をすることができるコミュニティサイト。会員登録でマイページを作ると、自分の作品を公開して、他のユーザーから「これ好き!」ボタンでコメントを貰うことができるのだ。また、他の人の気に入ったレシピを購入し、それを制作して画像を公開することができるのも人気の秘訣のようだ。デジタルなものが当たり前になりつつある時代だからこそ、手芸などの手を動かして作るといった趣味への需要は、今後も無くなりそうもない。

07「LINE Creators Market」
- ■ LINEが一般クリエーターにもスタンプ販売を開放
- ■ 漫画やアニメ、ゲームの二次創作はNG
世界中で3億人以上のユーザー数を抱えるといわれるアプリケーションソフト・LINE。LINEが多くのユーザーから人気を集める理由の1つは、テキストメッセージに挿入できるイラスト「スタンプ」だろう。派生サービスが増え、ますますLINE市場が賑わっていく中、一般クリエーターにもスタンプの販売を開放する『LINE Creators Market』が発表された。従来のLINEスタンプは、主に公式キャラクターや企業のプロモーション、有名キャラクターなど。しかし、LINE Creators Marketに登録し、審査を通過することで、一般の企業や個人でも1点100円でオリジナルスタンプを販売することができる。売上はLINE側とクリエーター側の折半という。オリジナリティあふれるスタンプにより、LINEがますます賑わえば、新たなビジネスチャンスも生まれるかもしれない。
