01「ハッカソン」
- ■ Hack×Marathon=Hackathon
- ■ IT業界のお祭りイベント
最近、大手IT企業がこぞって開催に乗り出しているイベントがある。その名も『ハッカソン』。ハッカソンとは、「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、プログラマーたちが技術とアイデアを競い合う開発イベントのこと。最大の特徴は、「24時間でひとつのサービスを作り上げ、壇上で聴衆にプレゼンする」という超短時間勝負であること。ひとつの空間に集められた参加者たちは、チームを組んでアイデアを出し合い、意見を交換しながら徹夜でプログラミングを行う。そして、翌日のプレゼンで最も多くの支持を集めたアプリケーションやサービスが優勝というわけだ。Webサービスの開発競争がますます激化する昨今。ハッカソンは主催者と参加者の双方にとって、“新たな可能性”を見つけ出すための貴重な場なのかもしれない。

02「ダイバーシティ経営」
- ■ せっかく採用した人材を失わないために
- ■ まずは経営者の意識改革が必要!?
4月になり、いよいよ新入社員がやってくる季節となった。しかし、その一方で社員が定着せずに離職し、採用と教育を繰り返すという課題を多くの企業が抱えている。離職に至る理由はもちろんさまざまだが、残業が多かったり、育児休暇制度が不十分で、仕事と子育ての両立ができなかったりといった内容が目立つ。こうした背景からいま注目されているのが、『ダイバーシティ経営』である。ダイバーシティとは「多様性」を表す言葉で、社員が持つさまざまな違い(性別・国籍・年齢・学歴や職歴等)を受け入れ、働きやすい環境をつくるという意味だ。たとえば、ワークシェアリングによる残業の撤廃や、ワークライフバランスを保つための勤務時間、休暇制度の改善などがこれにあたる。つい業績に目が向いてしまい、とかく後回しになりがちなこうした取組みをいかに進められるか。まずは経営者の意識改革が重要なポイントとなりそうだ。

03「美人受付」
- ■ 会社の玄関にはiPad!
- ■ 画面の中の受付嬢が部署を案内
企業を訪問したとき、受付の女性と話をするのは少しワクワクするもの。とはいえ、自社の玄関に受付嬢…と思っても、業務効率化の煽りを受けている昨今、受付にはiPadというケースもしばし見られる。そんな企業におすすめしたいのが、このiPadアプリ『美人受付』だ。画面をタップすると、美人受付嬢が「いらっしゃいませ」「ご訪問先の部署をお選びください」と対応してくれる。そして案内が終わった後、この受付嬢がさまざまな仕草を見せてくれるのも特徴的だ。本物の受付嬢はジロジロ見ることはできないが、これなら訪問した人の目の保養にもうってつけ。このアプリは、受付嬢1人を無料で利用でき、有料でその他の受付嬢を追加できるそう。無機質な自社の受付を、少し華やかにできるこのアプリ。お客さんとの話題にもなるので、試してみてはいかがだろうか。

04「サイバー防衛隊」
- ■ 政府から対サイバーテロ用組織発足!
- ■ 日本の未来をネットから守る!
インターネットやSNSなどの普及で、簡単に世界中とつながることができるようになった昨今。同時に浮上してくるのは、外部から政府機関などのネットワークに不正侵入して改ざんなどを行うサイバーテロ問題だ。そこで政府が今年3月に発足した組織が、『サイバー防衛隊』だ。サイバー防衛隊とは、陸海空の3自衛隊の約90人で構成された、対サイバーテロ用の対策組織のこと。防衛省と自衛隊のネットワークを24時間監視するという役割を担うものである。また、ウィルス情報の収集や分析などの研究も推進し、サイバー防衛が進んでいる米軍との共同訓練や、他国との情報共有も積極的に行うという。ネットで情報収集がスムーズに行えるようなった一方で、増加するネット犯罪。ネットの脅威から国を守る組織として確立できるか注目したい。

05「ベビーカーマーク」
- ■ ベビーカーを利用するお母さんたちが注目!
- ■ 社会全体で子育てを見守る文化を!
少子高齢化で騒がれている近年、核家族や共働きが当たり前になり、子どもとの移動補助にベビーカーの需要が高まっているという。そんな中、ベビーカーに子どもを乗せた親が、気兼ねなく交通機関を利用できるようにと、国土交通省が『ベビーカーマーク』を作成した。これは、バスや電車などの車内や駅構内に貼って、周りの利用者にベビーカーへの配慮を求めることを目的としたマークだ。ベビーカーを使用する親の中には、他の乗客を気遣って交通機関の利用を控える人も多いという。マーク化することで、子育てする人を社会全体で見守っていく姿勢を周囲に浸透させることができるのか。ベビーカーマークのこれからの効果に期待したい。

06「メルヘンキャンプ」
- ■ 力仕事や大道具は必要なし!
- ■ お気に入りの食器やインテリアで気軽に楽しむアウトドアスタイル
「キャンプ」というと、これまでは大自然の中を車で移動し、力仕事や大道具が必要…というイメージが強かった。しかし、このところ女性を中心に注目が集まっている『メルヘンキャンプ』はひと味違う。テントをラグやフラッグで可愛く飾りつけたり、食事にスイーツを加えたり、カラフルなインテリアを並べたりする、“日常の延長として楽しむ”アウトドアスタイルなのだ。メルヘンキャンプの定義は、「日帰り、短時間、クルマなしでできるコンパクトなアウトドア」。本格的なアウトドア料理ではなく、近所のスーパーで手に入る食材を使った、つくりやすいメニューを選ぶ。普段使いのお気に入りの食器や、色とりどりのポップなアイテムを飾り、あくまでも日常の延長として雰囲気を楽しむ。山や河原へ行かずとも、ビルの屋上や近所の公園でも気軽にアウトドア気分を楽しめるメルヘンキャンプ。あたたくなるこれからの季節は、メルヘンキャンプ人口が増えるかも?

07「総合診療医」
- ■ 約30年前に議論された「家庭医」の考え方が再び注目!
- ■ これからの医療は生活面の改善から
2025年には5人に1人が75歳以上になるといわれる日本。ますます加速する高齢化は、もう目を背けることができない問題となっている。そんな背景もあり、約30年前に構想された『総合診療医』の考え方が再び脚光を浴びている。総合診療医とは、疾病に関する幅広い知識を持つことに加え、生活面の見直しなども含め、患者の健康状態を総合的にケアする医師のこと。厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」で、2017年度からの導入方針がうたわれた。日本では、臓器や疾病別に専門医が治療を行うのが一般的だ。しかし、高齢化に伴い、糖尿病や認知症などの患者が増えると、専門医による治療だけでは対処が難しい。生活面を含めてケアを行い、適切な診断をしていくことが必要になるのだ。英国をはじめとした各国では一般的だが、日本では医療機関の報酬制度などがネックになり、一度は立ち消えた総合診療医のシステム。今後、日本の医療発展のカギを握ることになるかもしれない。
