01「オンライン署名」
- ■ SNS社会の新しい署名法
- ■ ネットから社会問題を解決
一般人が社会を動かす方法のひとつとして行われてきた街頭署名だが、個人情報を記入することへの抵抗から、廃れつつあった。しかし、今新しい署名活動が注目を集めている。インターネット上で署名を行う『オンライン署名』だ。
発起人は自分の主張をSNSで拡散し、賛同者は自分のフェイスブック上で署名するというもの。住所等の個人情報を記入する必要はなく、すでに米国ではオンライン署名の力で、数多くの問題を解決してきた。従来の署名活動では居合わせた人しか署名できなかったが、この手法では世界中の人が署名可能である点も大きなメリット。新しい社会改善法として注目を集めるオンライン署名。今後、周知されることで、より社会を動かす大きな力を得ることは間違いないだろう。

02「富岡製糸場」
- ■ 日本の技術革新の原点として
- ■ 近代産業で初の世界遺産正式決定
日本の近代産業化の代表として知られる『富岡製糸場』および「絹産業遺産群」が、世界文化遺産として登録された。
この登録は、日本伝統の養蚕技術に西欧の製糸技術を取り入れ、海外へ輸出するなどの世界規模の産業交流を発展させた部分が大きく評価されたといえる。また、主な建造物と敷地の保存状態が良いということも価値が高く、近代遺産が世界遺産に登録されたのは初めてということもあり、国内の関心も高まっている。“日本のものづくりの原点”とも言えるものが、世界的に認められた富岡製糸場の世界遺産登録。今後日本の文化や歴史を後世に伝え、理解してもらえるように産業遺産の価値を大切にしたい。

03「パパブブレ」
- ■ スペインの金太郎飴ブーム到来?
- ■ パフォーマンスで魅せるアートキャンディショップ
日本の伝統菓子である金太郎飴といえば、切り落とした飴の断面が全て同じ絵柄になるのが特徴だ。近年、そんな金太郎飴の“現代版”を取り扱う『パパブブレ』が人気を集めている。パパブブレとは、スペインのバルセロナ発祥のアートキャンディ店のこと。
オシャレな店内では、金太郎飴ならぬ“アートキャンディ”と称したカラフルな絵柄と様々な味の飴を楽しむことができる。また、店内では、飴を組み合わせて行う絵柄作成から、引き伸ばして切り落とす行程までを実演してくれるのも特長だ。その際、出来立ての飴を試食することもでき、その実演と試食を目当てに来店するお客さまも多いのだとか。古くからある伝統菓子の製作工程を魅せることで、時代に合った新しい商品を生みだすことができるという良い例だろう。

04「ジェルボール型
洗剤」
- ■ 面倒な計量不要
- ■ 洗剤の使い過ぎを予防できる
忙しい時に洗濯をしようとすると、洗剤の計量で手間取ってしまう人も多いのではないだろうか。そんな手間を省いてくれるのが『ジェルボール型洗剤』だ。ジェルボール型洗剤は、通常の洗剤よりもずっと濃い超濃縮型の洗剤を、オブラートのような水で溶けるフィルムに閉じ込めたもの。
これまでの洗剤と異なり、計量することなくジェルボールを洗濯機に直接投入できるため、忙しい時の時短にもなる。さらに、洗濯時に洗剤を余分に使い過ぎないので環境保全にも貢献可能だ。利便性とエコを兼ね備えたこの新しい洗剤が、ごく一般的な日用品として定着していく日もそう遠くはないだろう。

05「さすべえ」
- ■ 大阪のおばちゃん愛用のアイテム
- ■ 自転車運転における安全面での貢献
大阪のおばちゃんを中心に爆発的に普及している、雨の日の必須アイテム『さすべえ』をご存知だろうか。商品名だけ聞いてもピンとこない人もいるかも知れないが、これは自転車のハンドル軸の部分に装着する自転車用の傘ホルダーのこと。雨の日や日差しの強い日でも、運転中にしっかりと両手が使えて安全性も高いのが人気のようだ。
さらに、敢えて派手な柄や色の傘を装着してオシャレの一環としている人もいるほど定着しはじめている。商品自体は大変小さなものだが、斬新なアイデアがこうした市場を生むことを知る顕著な商品だろう。

06「JK課(女子高生課)」
- ■ 行政をゆるがす社会実験!
- ■ “ゆるい市民”が創る新しい公共サービス
若者のほとんどは、まちづくりや地域貢献に興味はないと世間から思い込まれているのではないだろうか。そんな中、若い感覚を地域活性に役立てようとする『JK課(女子高生課)』が話題となっている。JK課とは、福井県鯖江市の市役所内に設けられた、全課員が地元のJK(女子高生)で構成されている市民恊働推進プロジェクトのひとつ。
普段は行政の活動に、深く関わることのない女子高生を起用することで、枠に縛られない若者の柔軟な発想を活かし、まちづくりを盛り上げようとするのが狙いだ。その活動は、商品開発やイベント企画など、地域を継続的に盛り上げていくための新しいコミュニティを作り出すこと。大人の思考の枠を飛び越え、JKの視点から生み出される“新しい何か”が、今後の社会に大きな変化をもたらしてくれるかもしれない。

07「ロボット
オリンピック」
- ■ 政府のロボット戦略の一環
- ■ 各国対抗でロボットの技術を競う
日本が世界に誇るロボット産業。人手不足の解決策として、また海外に対する有効な輸出品として、政府は今後、低価格で高品質のロボット開発を支援することを発表した。その目玉になっているのが『ロボットオリンピック』。2020年東京五輪開催に合わせ、各国がロボットの技術力を競う大会を催すというものだ。
具体的な内容については未定だが、高校生が自作ロボットの性能を競う「ロボコン」のように、各国がテーマに沿ったロボットを開発し、その能力を競わせる予定。ロボットオリンピックが開催される2020年には、ロボット市場を現在の3倍の規模にしたいという目標を掲げる日本。世界のロボット開発が激化する中、日本はロボットオリンピック成功によって一歩リードなるか注目されている。
