これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「農地集積バンク」

  • ■ 空いた農地を集め、貸し出す組織
  • ■ 生産性・競争力の強化が狙い

TPP実施を目前にしながら、高齢化・地方過疎化のため休耕・廃耕地が増えている日本。そんな中、政府は農業改革の一環として、『農地集積バンク』の創設を打ち出した。これは、零細な農地・休耕地などを一括し、希望者に貸し出すというものだ。以前にも同様の機構は存在していたが、当時は単なる貸し借りの仲介者でしかなかった。
今回の農地集積バンクは、零細農地がある程度まとまるまでの間や、借り手が見つかるまでの「中間受け皿」の役割も果たす。それによって希望者がまとまった農地を借り受け、広大な農地で生産性の高い農業を可能にするのだ。すでに各自治体で実施が始まっている農地集積バンクだが、生産性強化にどれほど力を発揮できるのか。成果に注目が集まる。

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02「コミュニティサイクル」

  • ■ 自転車の共同利用サービス
  • ■ 新たなる都心の交通手段として導入

近年、環境問題への対応や健康志向の高まりにより、自転車利用に対するニーズが高まっている。そんな中、東京都千代田区で『コミュニティサイクル』の試験導入が行われることが決定した。
コミュニティサイクルとは、街中に自転車の貸し出し拠点を設置し、利用者がどこでも借りたり、返却できる新しい交通手段のこと。ヨーロッパでは、コミュニティサイクルは市民の足として根付いており、日本も既にこの取り組みを行っている地域が存在する。今回の試験導入では、“次世代のコミュニティサイクル”をテーマに自転車に通信機能などを付け、その有用性が試される。世界の大都市でも自転車回帰が進む中、今回の試験導入で、日本の新たな都心の姿として定着するのではないだろうか。

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03「田んぼアート」

  • ■ 田んぼに絵柄を描く
  • ■ 地域復興と農業の新しいカタチ

町おこしの一環として、地域の特長を活かした取り組みが増えている中で『田んぼアート』が注目されている。
田んぼアートとは、異なる稲の品種を使用して田んぼに絵柄を作り出すもの。実際に行われ始めたのは1990年代前半。村役場が主体となって実施される地域や、個人農家が独自に実施しているところなど、各地によってその規模もさまざまだ。また、観光客を集めるほど有名となった青森県田舎館村のように、市民参加型の苗植えを実施したことで、地域の結束力を高めることに成功し、観光資源となった地域も存在する。生産者や消費者、地域住民たちも一緒に楽しめる田んぼアートは、農業と観光事業のさらなる発展に期待することが出来そうだ。

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04「量り売り専門」

  • ■ 必要なものを必要な分だけ
  • ■ エコへの原点回帰

昨今の日本では、衛生面強化から、店頭に売られている食品は全て綺麗にパッケージを施されたものが並んでいる。しかし、そんな社会背景に逆行した『量り売り専門』という試みが密かなブームになりつつある。その試みのキーポイントは“ゴミを出さない販売”である。
パッキングされた商品を買うことが当たり前になりつつある日本。しかし、必要な時に必要な分だけ入手するこの購買方法は、海外ではいたってポピュラーなこと。世界的に“エコ”を課題に掲げるている以上、日本もこうしたところから遅れをとる訳にはいかないだろう。

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05「ワンコイン大工」

  • ■ 建設業の人手不足の一因
  • ■ 不安定な雇用を自嘲

震災復興・東京五輪を背景に、建設ラッシュに沸く日本。一方で、実際の工事を行う職人不足は深刻だ。その理由として、リーマンショック後『ワンコイン大工』と呼ばれるほど賃金が低下したため、職人が大量に離職したことがあげられる。
『ワンコイン大工』とは、1㎡あたりの賃金が500円を切るまで建設業の人件費が低下したため、職人が自嘲を込めて自らを呼んだもの。その後、震災復興のため工事の需要が増加。さらに東京五輪開催決定で建設ラッシュが始まったが、賃金上昇にも関わらず職人たちが戻ってきていない。外国人労働者の流入で人手不足はある程度解決したが、労働環境解決には至っていないのが実情だ。日本の建設業を担う彼らの、労働環境安定が望まれる。

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06「ビストロ下水道」

  • ■ 汚泥・処理水の有効利用
  • ■ 新たなビジネスチャンス?

下水システムのインフラ整備の進行と共に、肥料を日常生活の中で有効利用する習慣が薄れていってしまった現代。昨今、そのエコ精神が再び注目を浴びることとなった。その試みこそ『ビストロ下水道』だ。
ビストロ下水道とは、下水道を流れる、汚泥や処理水に含まれる有機物を利用して食糧生産に活かす試みのこと。大きなポイントは、ただ“エコ”という観点で完結するのではなく、様々な所から集まった有機物が思わぬ相乗効果を生むことだろう。汚泥から発生するガスで発電をしてハウス栽培に利用したり、汚泥を使った肥料自体を一般農家に販売することもある。さらに、今後このノウハウを海外に売り込むことも計画されており、大きな可能性を持った試みになるだろう。

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07「エボラ出血熱」

  • ■ 貧困国を中心に感染被害拡大
  • ■ 世界中で早急に求められる感染症対策

医学が進歩しつつも、未だに防げない病気のひとつが「感染症」だ。最近『エボラ出血熱』という感染症が世界中で猛威を振るっている。
これは、患者の血液などの体液を介して感染する、極めて死亡率の高いウイルス性出血熱疾患のこと。ウイルスに感染後、発熱や頭痛、腹痛などが併発し、最悪の場合死に至る。現在、医療制度が脆弱な西アフリカなどの貧困地域を中心に感染被害が拡がっており、近隣諸国は有効な対策を見出せずにいるという。現時点ではまだこの影響を受けていない日本だが、万一の事態に備え、政府と医療機関が協力して感染症対策を立てることが重要になるだろう。

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