01「ゼロ葬式」
- ■ 葬式をあげない
- ■ 新しい終活が増えている
高齢化が進み、都市部を中心に墓地不足が深刻化している現代。そんな中、注目されているのが『ゼロ葬式』だ。ゼロ葬式とは、直葬とも言われ、通夜や葬式を行わず、火葬のみを行うこと。
ゼロ葬式が増えた背景には、葬儀費用の捻出が難しいことや、残された家族に費用分のお金を残したいという故人の想いなど、さまざまな理由がある。また、時代の流れと共に自分の死後を、自分の価値観で選択する人が増えてきている。土地不足と、少子高齢化、そして核家族化と多くの問題を抱えている現代。その中で残された私たちは、ゼロ葬式のような新しい形の“葬り方“を考えていく必要があるだろう。

02「DDos攻撃」
- ■ 大量のデータによってサーバー停止
- ■ 知らないうちに加害者になってしまう可能性も
突然、送りつけられた大量のデータによってメールサーバーが停止してしまったら。そんな悪夢を現実にしてしまうのが、サイバー攻撃『DDos(ディードス)攻撃』だ。正式にはDistributed Denial of Service attackと呼ばれるこの手法は、複数台のPCから大容量データを一度に送りつけることによってサーバーの機能を停止させるというもの。複数台のPCから攻撃されるため受信拒否が難しい上、データ自体は正常なものなのでウイルスソフトも反応しない。防御が極めて困難なサイバー攻撃なのだ。
日本では先日、DDos攻撃を依頼したとして初めての摘発者が発生したが、知らないうちにweb上で感染してしまう可能性もあるという。せめて“加害者”にならないために、PCのセキュリティ対策は万全にしたいものだ。

03「イスラム国」
- ■ 世界を震撼させる過激派組織
- ■ 各国の反応に注目
「イスラム国」と言えば今まで、イスラム教徒の住む国々を指した。しかし、最近国際社会を震撼させているのが、武装勢力『イスラム国』だ。2014年6月に国家樹立宣言を行ったが、国際社会からも、周辺のイスラム教諸国からも、国家として承認されていない。テロ活動などの過激な暴力行為を理由に、「イスラム教にとっての最大の敵」とまで言われているのだ。国連から非難の声明が発表されたほか、米国主導の有志連合による軍事攻撃も開始された。
しかし、集団的自衛権行使に向けて動いていたはずの安倍政権では、現在のところ資金援助の表明にとどまっている。各国が動き出す中、日本は今後もこの姿勢を通すのだろうか。世界中から注目が集まっている。

04「人手不足倒産」
- ■ 仕事があるのに倒産
- ■ 賃料高騰による経営圧迫
今、1980年代後半のバブル崩壊後の景気停滞期と同じ問題が再び起きている。それは『人手不足倒産』だ。これは主に、建設業をはじめとする非製造業で起きる問題。人手不足から発生する人材確保競争のための賃金が高騰し、会社経営を圧迫して倒産に迫られてしまうこと。
根本の原因は、民主党政権が削減した公共事業を安倍政権が一気に復活させたことだと言われている。つまり、経済活動の急な回復や市場回復に人手確保が追い付いていないということだ。これから東京オリンピックに向けてインフラ整備が加速していく中、そこに従事する各自が市場環境を理解し、危機管理を持つことが求められている。

05「スコットランド独立投票」
- ■ 経済利益を巡る独立運動
- ■ ヨーロッパ全土への影響も
9月19日、ある投票の結果に世界中が注目した。それが『スコットランド独立投票』だ。これは、イギリスのスコットランドで独立を問う住民投票のこと。スコットランドが持つ北海油田などの経済利益の還元や、首都と地方の雇用格差などが理由といわれている。
結果は、独立反対派が過半数を占め「独立せず」。これによりイギリスは国土分断の危機を回避した。しかし、今回の独立運動の盛り上がりは、ヨーロッパ諸国が抱える、スペインのカタルーニャを始めとする各国・各地域での独立運動を活発化させるきっかけになるだろうと予測されている。世界中の政治や経済に大きな影響を与えかねない各国の独立問題。日本の経済にもいずれ大きな余波が訪れるかもしれない。

06「夜間補充教室」
- ■ 学力の底上げに期待
- ■ 地域住民の結束
最近の子どもたちは“さとり世代”を代表とした学習意欲の低下が嘆かれ、各家庭の経済格差も、その一因ともいわれている。そこで、注目されているのが、国の補助金で子どもが夜間に地域のボランティアの指導を受けながら勉強する『夜間補充教室』だ。
現在は公立小中学校700校で週に数回、夜間に空き教室で行われている。政府はこれから5年間でこうした学習支援校を5,000校まで増やす目標を掲げている。地域住民が手を取り合って子どもの学習に手を貸すことで、子どもの学習意欲向上のきっかけになるのか注目だ。

07「リバースモーゲージ」
- ■ 持ち家を担保に融資を受ける
- ■ 老後の生活資金として利用できる
持ち家はあれども、手持ちの現金が十分ではないことに不安を抱える高齢者は、意外と多い。そんな不安を解消するための『リバースモーケージ』というシステムが今再び注目されている。
リバースモーゲージとは、すでに保有している自宅を担保に、融資を受けることが出来る金融商品のひとつ。預金や年金が少ない高齢者でもお金を借りることが出来るのが特長だ。欧米では、すでに一般的に普及しているが、近年日本でも地価上昇を受けて、各銀行が力を入れて取り扱うようになった。また、普及した理由には、自分の子世代へ持ち家を譲渡することが減少している点もある。豊かなセカンドライフをサポートしてくれるこのシステムは、年金不安、高齢化社会が進む中で、ニーズが高まっていくことが予想される。
