これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「よろず支援拠点」

  • ■ 対中小企業経営相談窓口
  • ■ 日本経済の本当の景気回復になるか

日本国内にある企業の中でも、9割を占めるといわれている小規模事業者は、地域の経済や雇用を支える極めて重要な存在だ。しかし、民間による支援機関だと、アドバイスの質や専門性のばらつきが問題視されていた。
そこで注目されているのが、政府が設立した対中小企業の無料営業相談窓口『よろず支援拠点』。ここでは、総合的・先進的経営アドバイスを受けられるのに加え、問題に対する適切なチームの編成、的確な支援機関等の紹介をしてくれる。こうした相談窓口を利用することによる中小企業の経済回復が、日本全体の景気回復への鍵になるかもしれない。

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02「アイス・バケツ
・チャレンジ」

  • ■ 難病支援の認知度に貢献
  • ■ 一方で大ケガや事故も多発

慈善運動のための資金調達パフォーマンスとして、現在世界中で話題となっているのが『アイス・バケツ・チャレンジ』だ。
これは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と言われる難病の研究を支援するために、指名を受けた人がバケツに入った氷水を頭からかぶるか、またはアメリカALS協会に寄付をする運動のこと。各界の著名人たちの参加とSNSの拡散力により、瞬く間に世界中へ広まった。今まではALSを知っている人が少なく、資金集めが困難だったが、この奇抜な試みでALSの認知度は一気に高まった。その一方で、無茶なチャレンジをして怪我をする人が増えていることも問題となっている。チャリティーに参加するという心持ちは良いが、参加者たちにはモラルを持って活動をしてもらいたい。

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03「研究公正推進室」

  • ■ 研究不正防止のための専門部署
  • ■ 日本発の論文の信頼度向上に向け

STAP細胞論文を巡る問題など、研究不正が相次いでいることを受け、政府は大学や研究機関での不正防止策を支援する『研究公正推進室』を2015年度に設置することを決めた。各国の研究機関の地位は、一般的に他の研究者からの論文の引用数によって決まるが、日本の論文の引用数はじりじりと下がりつつある。研究の質と共に、相次ぐ不正によって論文の信用自体が問われていると言えるだろう。
こうした問題を解決するため、研究に関する倫理教育の責任者を置く、各研究室による監査を監視するなどの業務を行うのが研究公正推進室の仕事だ。現場の新たな「監視役」によって、日本の論文の信用回復が望まれる。

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04「水素ステーション」

  • ■ 完全なクリーンエネルギー
  • ■ 化石燃料に替わる近未来の燃料

私たちが日々自動車などで使っている化石燃料。しかし、その資源にも限界があり、代替品であるはずの電力は発電時に原発を代表するようにリスクを伴う。そんな不安だらけの燃料問題に、一筋の光明になると言われている『水素ステーション』をご存知だろうか。これは字のごとく、水素を供給するスタンドのこと。水素を燃料とした燃料電池を搭載した車のためのスタンドで、徐々に全国設置されている。
2015年からこの水素エネルギーが、ガソリンや電気に替わって車の燃料になることが期待されているという。水素は、石油のような有限性やエネルギーをつくる際の二酸化炭素も出さない。そんな夢の燃料が一般利用される日を心待ちにしたい。

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05「ストリーミング型
音楽配信サービス」

  • ■ ダウンロードと同時再生
  • ■ 手軽さアップの配信サービス

レコードやCD、ダウンロードと音楽を聴く媒体や方法は年々進化を繰り返してきた。そして、次世代の再生方法が『ストリーミング型音楽配信サービス』と言われている。
これは、ダウンロードしながら同時に音楽再生することができる方法のこと。通常ダウンロードをするよりも短時間で再生することができ、データとして残らないのでメディアの容量を圧迫することもない。つまり、“聴きながら落とす”ということだ。現在、日本での市場規模は小さいが、海外からの流入もあり、少しずつ認知され始めている。こうした新しい音楽配信方法が加わることで、音楽業界・データ配信業界にまた一つ市場が誕生することになるだろう。

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06「改葬」

  • ■ お墓の引っ越し
  • ■ 社会的背景から増加傾向へ

近年、少子化や都市部への人口集中といった社会的背景が要因となり、『改葬』をする人が増えている。
改葬とは、元々お墓がある場所から、別の場所へ遺骨の埋葬地を変更すること。住んでいる場所からでは郷里が遠く、墓参りにいくことが難しい人や、現在守っているお墓の管理を今後どのようにするか悩んでいる人が行うことが多い。こうした背景から、都市部の住居に近い場所へお墓の移動をすることがメジャーとなってきているという。また、地方の墓地では無縁仏となっている墓も多く、自治体が撤去を進めている地域もある。改葬する人が増えていく中、高齢者社会という社会背景を視野に入れた、血縁だけに頼らない新たな墓のかたちも必要となってくるのではないだろうか。

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07「ブラインドサッカー」

  • ■ パラリンピック競技に新たなスポット
  • ■ “助け合いの精神”をビジネスへ

目の見えない4人の選手が鈴の入ったボールを追い、目の見える選手がキーパー兼サポーターとして参加する『ブラインドサッカー』という競技がある。元々は視覚障碍者のために考えられたサッカーだったこの競技が、今企業研修で注目を集めている。その理由として、まず目の見える人もアイマスクをして「ブラインド」状態を作りプレイするため、声によるコミュニケーションが盛んになる。さらに、サポーターが「見えない」人に分りやすく伝えるため、相手の立場に立った行動が欠かせない。こうした特徴がそのまま仕事に役立つとして、多くの企業が研修に取り入れているというのだ。
ビジネス効果だけではなく、障碍者理解も深まるブラインドサッカー研修。この先の広がりが期待される。

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