01「インディーズゲーム」
- ■ 個人・中小業者発のゲーム
- ■ 独創的なコンテンツに注目
家庭用ゲームといえば、大抵が大手ゲーム会社のもの。しかし今、個人や少人数の文字通り「独立した」有志が開発する『インディーズゲーム』に注目が集まっている。欧米圏ではここ数年、斬新なインディーズゲームが次々に登場し、数百万本の大ヒット作も出た。独創的なコンテンツがその魅力だ。
日本では流通手段が弱かったこともあり、現時点ではそれほど普及していない。しかしスマホアプリに家庭用ゲームが押される中、巻き返しの一手として注目が集まり、大手ゲーム会社でも別レーベルとしてインディーズゲームを流通させる試みを始めている。より自由な発想で、「家庭用ゲームだからこそ」楽しめる製品を開発できるか。ゲーム業界の将来を左右する要素として、インディーズゲームに注目だ。

02「東京国際金融センター」
- ■ 東京を世界経済の中心地へ
- ■ 実現に向け会議発足
東京を、ウォール街のような世界経済の中心地へ。そんな構想の要、『東京国際金融センター』が今、実現に向けて動き出した。東京都が目指す東京国際金融センターとは、東京を世界的な投資・経済の中心地にしようとするものだ。そのためには海外企業のさらなる東京進出が欠かせない。都知事らは「東京進出がその企業の利益となる仕組みづくりを目指す」として、推進会議も発足し、既に何度か話し合いを重ねてきた。短期的には2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け投資を進めていく予定だという。
実現すれば、世界経済の流れも変化することになるこの構想。果たして期待通りの成果を収められるのか。今後の進捗と結果に注目が集まる。

03「マグボックス」
- ■ 水や海水を入れるだけで発電
- ■ 非常用使い捨て電池
非常時・災害時などに直面した際、電源が取れずに困り果てた経験がある方もいるだろう。そんなピンチを救ってくれる非常用電池『マグボックス』が今年の12月に発売される。
この電池は、マグネシウムが入ったボックスに水や海水を2リットル入れるだけで、3分後には使い捨てバッテリーとして機能する。電力もスマートフォン充電30回分に相当。また、価格は個人購入するには割高な1万円程度だとか。さらに、ほぼ全てのスマートフォンやタブレット端末に対応している上に、製品の素材がマグネシウムと特殊な紙だけでできているので、通常の可燃ごみとして処理することも可能だ。便利で環境面も考慮されているこの電池は、今後様々な場面で活躍していくに違いないだろう。

04「ZERO JAPANプロジェクト」
- ■ ペットの殺処分ゼロへ
- ■ 企業やシェルターと共に情報発信
日本では毎年、約16万頭もの犬と猫が処分されている。この事態を改善しようと、“一般財団法人ペットの里”が立ち上げたのが、『ZERO JAPAN プロジェクト』だ。
これは、東京オリンピック・パラリンピックまでに犬と猫の殺処分ゼロを目指して取り組んでいるプロジェクト。企業や各地で活躍するシェルターと連携し、里親探しやボランティア募集の告知をしたり、世界最大級のペット関連施設「ペットの里」を運営する予定だ。2020年に向けて、日本の改善するべきペット問題に具体的に着手するZERO JAPAN プロジェクト。今後、ペットに関する飼い主のモラル向上と、殺処分数が減少する未来に期待したい。

05「ハイゼット トラック」
- ■ 軽トラを15年ぶりにフルモデルチェンジ
- ■ 視点を変えることで生み出す相乗効果
近年「ギャル農業」「農業女子」などの言葉が浸透してきたように、農業に取り組む若い女性が増えてきている。そんな背景を受けて、ダイハツ工業が15年ぶりにフルモデルチェンジした軽トラック『ハイゼット トラック』が話題だ。
これは、農業用の軽トラックに若い女性目線の改良を施したもの。商品開発の際に、農業を営む若い女性を意識し、ピンクなどの女性好みのボディカラーや、運転席のステップを低くするなどの改良を加えた。今までの軽トラ業界は「丈夫」「たくさん運べる」など、最低限の条件以外の要素は重要視されておらず、長い間飽和状態にあった。しかし、今回の改良で農業を営む女性だけでなく、既存の軽トラ使用者からも反響があり、飽和状態を脱することに成功したという。既存の商品に、新たな視点を取り入れることが、更なる発展につながるという良い例といえるだろう。

06「デング熱」
- ■ 69年ぶりに日本で発病者
- ■ 早期の感染症対策が望まれる
熱帯や亜熱帯地域で流行している『デング熱』に、海外渡航歴がない女性が感染したことを受けて、今日本では対策と原因解明が急がれている。
デング熱は、デングウイルスに感染した蚊によって媒介する感染症で、発症すると発熱や激しい頭痛などを引き起こし、症状が重くなると死亡することもある。日本では69年ぶりに感染者が出たことを皮切りに、全国各地で感染者が続出する事態となっている。感染者の共通項として、いずれも海外渡航歴はなく、東京都渋谷区・代々木公園周辺で蚊に刺されたのではと予想されており、現在東京都は、蚊の駆除対策とウイルス検出の対応を行っている。対応を始めてもなお、感染が拡大している今、日本における世界の感染症の対処・対策をしっかり整えていかなければならない。

07「ハリポタ効果」
- ■ 人気映画の効果絶大
- ■ 単月入場者数過去最多
関西テーマパーク界の雄・USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が先日、単月入場者数が過去最多の133万人を記録した。その理由は人気映画「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を再現したアトラクションエリアがオープンしたことによる『ハリポタ効果』だろう。
これまでは、入場者の6割以上が関西圏から来園した人だったのに対し、関東圏からの入場者数がその比率を逆転させたそうだ。また、台風の時期が重なったにも関わらず、遠方からの来園客も増加。世界中に大勢のファンがいる映画が、質を保った状態で映画の世界を具現化したことがここまでの人気、集客につながったのだろう。
