これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「鉄旅」

  • ■ 日本旅行の新企画
  • ■ かゆいところに手が届くプラン

日本旅行が面白い新プランを打ち出した。いわゆる「撮り鉄」や「乗り鉄」のような「鉄っちゃん」を対象とした『鉄旅』が今注目を集めている。これは、鉄道に造詣の深い日本旅行の社員数名が企画した鉄道旅行のこと。参加メンバーそれぞれの得意分野を活かして、「かゆいところに手が届く」プランを提供している。例えば、廃線が決まっている列車を擬人化して、それにみんなで手を振ってお別れするといったコアな企画など。しかし、「鉄っちゃん」市場は今では100億円と言われるほど大きな産業となっている。こうした、今まで注目されにくかったコアな市場が、これからの日本経済の屋台骨になる可能性も十分あり得るだろう。

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02「マッサン効果」

  • ■ 「あまちゃん」に続け!
  • ■ ドラマから生まれる経済効果に期待

近年の朝の「連続テレビ小説」が好調のようだ。2013年に放送され、社会現象にもなった「あまちゃん」はもちろん、その後放送されたタイトルも人気を博し、現在放送されている「マッサン」への注目も高い。
一方、ビジネス面で話題になっているのが『マッサン効果』だ。これは、「マッサン」の人気による経済効果のこと。ドラマの人気に伴い、余市蒸留所など舞台となった場所への観光者が増加し、ウイスキーの売り上げも好調だという。ドラマは放送されたばかりだが、すでにマッサンをテーマにしたツアーや商品を企画している企業は少なくないという。ドラマのストーリーだけではなく、それによる経済効果にも注目していきたい。

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03「地熱発電」

  • ■ 火山国日本の貴重な資源
  • ■ 再生エネルギー見直しで再注目

世界第三位の資源量を誇りながら、日本での活用が進んでいない資源がある。地中の熱エネルギーを利用した『地熱発電』だ。太陽光発電が優遇されたため、出遅れた形になっているが、今再び再生可能エネルギーとして注目を浴びている。それは再生エネルギーの固定価格買取制度の見直しによって、太陽光発電の買取価格が抑えられ、地熱発電への優遇策が採用されたためだ。
太陽さえ出ていればどんな場所でも発電できることで注目を集めた太陽光発電だが、実はコストの割に発電量が少なく、天候に左右されるため発電が安定しないなど、問題も多いのだという。火山国日本ならではの資源、地熱を有効活用できるのか。今後の開発に注目が集まる。

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04「マララ・ユスフザイ」

  • ■ 史上最年少でノーベル平和賞を受賞
  • ■ 「1冊の本、1 本のペンが世界を変える」

ノルウェーのノーベル賞委員会は、2014年度のノーベル平和賞を『マララ・ユスフザイ』氏に、授与することを発表した。
マララ氏は、11歳の頃からブログやテレビなどで、女性の教育権利について活発に訴えてきたパキスタン出身の女性人権活動家。この活動を危惧した、女性の地位向上に反対するイスラム武装勢力から銃撃を受けたが、この事件を契機に支援の輪が広がることになった。恐怖に決して屈することなく権利のために立ち上がる彼女は、イスラム女性や教育を望む子どもたちの希望を一身に受けている。そんな中で今回のノーベル平和賞受賞は、世界を変える道を開くための、大きな一歩ではないだろうか。

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05「特定秘密保護法案」

  • ■ 「秘密文書」が非公開に
  • ■ 5年後の見直しで批判を避ける狙い

国家安全に関わる重大な情報を「特定秘密」とし、国外はもちろん、国民にも原則非公開とする。そんな『特定秘密保護法案』が12月10日から施行されることが決定した。これは、行政機関が国防上の重大な秘密等を「特定秘密」に指定し、これを非公開にするというものだ。国家の安全のためだというが、国民の「知る権利」を侵すものとして反対意見も根強い。
それでも政府が施行に踏み切った背景には、アジア外交に緊張感が増していることや、中東の不安定な政情などがあげられる。さらに、今回の施行は「5年後の改訂」を予め盛り込んだものであり、これによって批判からの逃げ道を作った格好だ。法案の施行によって、日本の報道は変化するのか。国民生活への具体的影響が案じられる。

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06「虫歯ポーズ」

  • ■ 頬に手を当てる新しいポーズ
  • ■ 流行がポーズを決める例

写真を撮る時の定番のポーズである“ピースサイン”はもう古い。軒並み最近の若い女性は『虫歯ポーズ』をとるのが主流。これは、撮影時に頬に手を当てるポーズのこと。
虫歯を痛がっている様に見えるのが名前の由来。近年は、プリントシールや、スマホでの自分撮り写真をSNSにアップすることが日常的になった。そのため、近距離で集合写真を撮る機会が増えたのだ。これにより女性が、手の対比で小顔効果を狙ったり、ネイルを強調する目的で流行した。かつて流行した「アヒル口」や「カッパ口」のように、その時代ごとに強調したい部分が変化していった結果がこのポーズの遍歴なのかもしれない。そうしたポーズを見て時代の流れを検知してみるのもおもしろいだろう。

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07「TNR活動」

  • ■ 殺処分以外の野良犬猫対策
  • ■ 猫の無料不妊手術活動

経済において先進国となった日本も、動物福祉の点では未だに整備が不十分だ。犬猫問題は、大きく分けて「ペットの問題」と「野良犬猫問題」がある。そんな中、野良犬猫問題を解決するための『TNR活動』が注目されている。
TNR活動とは、Tはトラップ(罠で猫を捕獲すること)、Nはニューター(避妊去勢手術のこと)、Rはリターンで元の場所へ戻すという意味の略語で、不幸な野良猫を増やさないための「地域猫活動」のこと。地域において猫たちが迷惑な存在にならないよう、TNRを施し、里親を募ったり、猫の適正飼育を指導してくれる。すでに欧米では長期でTNR活動を行っている団体もあり、多くの成功例を挙げている地域がある。日本でも、動物と人間がうまく共存していくためのひとつの手段として、普及と活動の結果が望まれている。

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