これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「民法改正」

  • ■ 120年ぶりの大改正に注目
  • ■ 国民にも分かりやすい契約ルールへ

時代の流れとともに変わる生活様式や経済に合わせ、それらに重要な「法律」も徐々に改正されてきた。そんな中、約120年ぶりといわれる『民法改正』に注目が集まっている。
これは、民法の債権(契約)関係規定の大幅改正のこと。国民にとって身近でありながら分かりづらい「契約」のルールを時代に合わせ、明快にする目的だ。改正のポイントは、消費者と中小企業を契約上のトラブルから保護すること。たとえば、トラブルの多い「敷金」の定義化や、借入金や損害賠償金に適用される法定利率を、現行の年5%から3%に引き下げることなどが挙げられる。来年2月の法制審の答申を経て、法務省は通常国会に民法改正案を提出する予定だが、今回の改正に向けて、各企業では対策セミナーなども行われている。ビジネスにはつきものの「契約」の改正は、今後の経済にどのような影響を与えるのだろうか。

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02「どさんこパスポート」

  • ■ 離れた土地から故郷を応援
  • ■ ポイントカード制の町おこし

ふるさとのことは気になるが、今の生活拠点は首都圏。貢献したくても、仕事で帰省しづらい――。そんな悩みを解決するポイントカード『どさんこパスポート(以下どさんぱ)』が、今話題だ。注目すべきは「ポイント失効後」。ポイント発生から2年後に失効するポイントは、地域活性プロジェクトのファンドや、北海道の市町村に同額が寄付される仕組み。遠く離れた都会で働いていても、故郷に貢献できる仕組みに、じわじわと支持が広がっている。
また、発行しているのは、北海道出身者による法人団体。地域活性イベントで偶然出会い、志を同じくする者同士によって立ち上げたという。都会から故郷に貢献できる画期的システム、どさんぱ。他の地域でも同様の町おこしが生まれるのか、注目が集まる。

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03「Airウェイト」

  • ■ 店頭での待ち時間の解消に
  • ■ タブレット端末で使う順番管理アプリ

行列ができるような人気店でも、長時間も待たずに入店することが出来たら…。そんな要望に応えてくれるアプリが登場した。それが『Airウェイト』だ。
これは、タブレット端末でアプリをインストールすることによって使用できる順番管理アプリ。混雑状況をデータ化し、タブレット端末で一括管理することで、来店受付から店舗への案内までをスムーズに行うことができる。入店しやすくすることによって、さらなる来店動機につなげ、顧客満足度を高めることを目的として開発された。また、待ち時間は可視化され、分析することが可能なため、サービス改善にもつながるという。今後、多くの店舗でAirウェイトを使用できるようになれば、商業活動のさらなる発展が期待できるのではないだろうか。

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04「リコール保険」

  • ■ 自主回収費用を補償する保険
  • ■ もしもの時は突然来る

製品の欠陥が招いた事故を起こしたメーカーが、製品を自主回収し、弁償や修理・部品交換をする「リコール」が最近多く行われている。そうした自主回収費用を肩代わりしてくれる制度が『リコール保険』である。
最近では、大手食品メーカーの製品に虫が混入していたことで、流通している商品をすべて回収する騒ぎになった。さらにリコール保険に加入していないことも判明し、莫大な損失となったそうだ。世界的にも高水準の安全、安心な製品を生活者に提供している日本のメーカー。しかし、どんなに気をつけても、こうした事故が1件起こってしまうだけで、信用も業績も劇的に悪化してしまう。万が一の事故や不祥事を起こさないように配慮することはもちろんのこと、非常時の備えも大切だろう。

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05「MIRAI(ミライ)」

  • ■ 究極のエコカー
  • ■ 本格的な水素自動車

今月中旬、トヨタ自動車株式会社が、先進的な燃料電池車を発売した。その名は『MIRAI(ミライ)』。
これは、水素を原料に、空気中の酸素と結合させて発生した電気で走行する自動車のこと。従来のガソリン車とは違い、走行中に二酸化炭素や排気ガスを出さないことが大きな特徴だ。現状のデメリットは、燃料補給ができる水素ステーションの数が圧倒的に少ないことだろう。そのため、当面は自動車の発売都市を、東京・名古屋・大阪・福岡の4大都市圏を中心に行うそうだ。こうした自動車がもっと普及していけば、ますます環境に優しい社会が構築されていくだろう。

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06「スマートグリッド」

  • ■ 次世代電力ネットワーク
  • ■ 世界でも実施導入され始める

生活の豊かさが発展した中で、暮らしに欠かせない“電気”。その電気は通常、発電所から各家庭まで送られてくるシステムになっている。しかし近年、電力を違った方法で配給する“次世代電力網”として注目されているのが『スマートグリッド』だ。
スマートグリッドとは、エネルギーの需要を把握して、効率の良い電力送電を行うこと。これは、ネットワークを通じて電力使用状況を把握し、需要の調整をすることが可能だ。そしてこれまで以上に効率的に送配電をするため、設備を更新・増強することも含まれている。また、注目されたきっかけとして、アメリカが政策に乗り出したことが挙げられる。いまや世界各地でも実証試験がされているスマートグリッド。先進国では電力需要の高まりによる電力不足が問題となっている中、課題解決の糸口となるか、注目されている。

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07「ME-BYO」

  • ■ 東洋医学の発想が世界へ
  • ■ 神奈川県の新産業

未病という概念をご存知だろうか。東洋医学的に、病気というほどではないが、病気に向かいつつある状態のこと。この診断・治療をビジネスとして発信する『ME-BYO(ミビョウ)』を、神奈川県が世界に向けて売り込み始めた。
超高齢化社会を迎える日本、そして先進諸国において、高齢化に伴う医療費の増大は大きな問題だ。ME-BYOは、病気になる前の病気を体質別に診断・発見することで、病気の早期発見、健康寿命の延長を狙う。すでに「未病産業研究会」が設立され、ME-BYO自体も特許認定された。今後は、神奈川を高齢化対応の確信拠点として売り込んでいく予定だという。東洋医学の古い概念と、現代の最先端技術の出会いによって生み出されたME-BYO。浸透によって、医療自体が大きく変革するのかもしれない。

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