これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「ミニマリスト」

  • ■ 最小限主義者
  • ■ モノに頼らない、豊かな暮らしへ

日々多くのモノが生産・流通している現代は、生活の中で必要以上にモノが溢れ、それが負担となっている人も少なくないという。そんな中、必要最低限のモノだけで生活する『ミニマリスト』というライフスタイルに注目が集まっている。
少し前には余計なものを極力捨てて整理する「断捨利」ブームもあったが、ミニマリストは自身における「必要最低限」を精査することでライフスタイルを見直すことができるという。また、不必要なモノはもちろん、“自分にとって大切なもの”を見極めることで、空間的な広さだけでなく心の余裕にもつながるといい、ミニマリストを目指す若者が増えているそうだ。モノや情報が溢れる現代社会において、“本当に自分が必要なものは何か”を考えて余計なものを捨てることは、モノでは得られない豊かな生活への第一歩になるのかもしれない。

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02「出国税」

  • ■ 資産家の移住に課税
  • ■ タックスヘイブン対策

7月1日から、新たな税制度がスタートしていたことをご存知だろうか。報道が大々的でなかっただけに、多くの日本人はまだ認識していないはずだ。それというのも、それが1億円以上の有価証券を持つ人が海外に移住する際、株式の含み益などに所得税を課すという税制、通称『出国税』だからだ。正式には「国外転出時課税制度」という名称で呼ばれるこの制度は、シンガポールなどに代表される、タックスヘイブン(=租税回避地)という税率が極端に低い国に資産家が移住し、課税を免れることを防ぐために新設された。移住だけではなく、1年以上の海外転勤や留学でも課税対象とされる。
有価証券だけで1億円以上の資産を持つ資産家は日本でもごくひと握りだが、富裕層への課税が今後の日本において1つの流れになっていくことはまちがいない。高齢化社会における保障費の増加、東京五輪開催に向けての出費増加に備え、どこから税をとるか。反発への対処も含め、今後の「税」に注目だ。

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03「ミニ保険」

  • ■ 少ない金額で短期契約の保険
  • ■ 幅広い需要を満たす

楽しみにしていたコンサートなのに、交通機関の乱れで会場入りが大幅に遅れてしまった…こんな経験をしたことはないだろうか。今、このような事態を補償する『ミニ保険』の市場が急速に広がっている。ミニ保険の特徴は、コンサートや登山、悪天候などの幅広い日常のトラブルに対して、小額かつ短期間で補償を受けられるということ。たとえばそのような状況に陥った場合、対応する保険に加入していれば、コンサートのチケット代や、かかった交通費が保険金として支払われる。
ミニ保険を取り扱っているのは、小規模の企業がほとんど。大手保険会社が扱わないようなニッチな需要を狙ったことが、この保険の幅広さを生んだのだろう。だが、今後は大手の中にもミニ保険を企画し、取り扱う企業も出てくるかもしれず、保険業界そのものの活性化に繋がることもありうる。今後に期待だ。

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04「多肉植物」

  • ■ カワイイブームが植物にも
  • ■ 癒しを求める人が急増

都会で暮らす女性たちの間で、手間をかけずに育てられる植物が人気となっている。肉厚の葉や奇妙な形がかわいらしいと評価され、にわかにブームとなっているのが『多肉植物』だ。これはアロエなどの体内に水分を溜め込む構造の植物のことで、あまり水をやらなくても育つことが特徴。栽培のお手軽さも相まって、“多肉女子”と呼ばれる人々も生まれてきている。さらに中国の富裕層でもブームとなっており、わざわざ日本へ買い付けにやって来る人々もいるという。というのも、四季のある日本で栽培された多肉植物は、同じ種類でも個体ごとに色味が異なるなど、個性が生まれるからだそうだ。
都会で暮らしているとあまり関わることのない植物。観葉植物を楽しむ文化は以前からあったが、オシャレ、お手軽、かわいいという要素が揃ったことで、新たな流行を生み出したようだ。

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05「高級鎮痛剤」

  • ■ 働く女性の強い味方
  • ■ 飲みすぎによる悪影響も

従来のものよりも少し高く、品質の良い商品が売れ行きを伸ばしているそうだ。これは「プチリッチ消費」と呼ばれ、コンビニの食品などで近年話題となっている。その1つとして顕著に売上が伸びているのが、従来の鎮痛剤より効き目が早い、胃に優しいなどの付加価値をつけた『高級鎮痛剤』だ。市販薬全体の市場が落ち込んでいる中、こうした高級鎮痛剤は各社の計画以上の売れ行きだという。
働く女性が増えたこともあり、なかなか病院に行けない層には必需品となった鎮痛剤。少しでも体の負担を減らそうとする消費者にとって、多少値段が張っても良い商品を買いたいという需要が生まれている。消費者は「安ければいい」という思考から脱却し、「高くてもいいもの」に価値を見出しているようだ。時代によって移り変わる消費者の需要は、新たな段階へ踏み出しつつある。

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06「CLT工法」

  • ■ 将来の建築を支える画期的な合板
  • ■ JAS規格取得で需要が高まる?

2020年の東京オリンピックに向けて建築業界も着実に進化をしている。日本では2016年にオリンピックに向けた建設ラッシュが来るといわれている。そこにあわせるかのように新しい建築方法として『CLT(Cross Laminated Timber)工法』が注目を集めている。
これは、直交集成板といわれる板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルを使用した建築方法のこと。この工法は以前から注目はされていたものの、日本での実用事例が乏しく、海外を中心に広がってきた。最大のメリットは、建築自体が軽く、耐震性に優れていること。日本では、建築法で木造の中型建築が認められていないため、法改正を待っての導入となりそうだが、CLTがJAS規格を取得するなど、明るい方向に向かっているのは確かなようだ。無機質なコンクリート建築がほとんどを占めている日本に木造文化が戻ってくるのか注目したい。

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07「伝産アカデミー」

  • ■ 伝統工芸の新たなマーケット
  • ■ 「クール・ジャパン」の中軸として

日本各地で長年に渡り受け継がれている、数多くの伝統工芸。しかし近年の伝統工芸品産業は、国内での需要の低迷や、従業員不足により市場が縮小しつつある。そこで、職人自身に商品知識、流通や経営のノウハウを取得してもらうための人材養成講座『伝産アカデミー』の開講を経済産業省が発表した。
以前より市場が狭まる伝統工芸品だが、その職人たちの技術や手業は国内外で評価が高い。そこで、日本独自のものやサービスを発信する「クール・ジャパン」の中軸として、ブランド化を目指す背景がある。今回の講座では、国指定の222品の伝統工芸品の職人であり、職人歴15年以内の若手が対象とされる。古くより残る伝統工芸の伝承、そしてこれからの日本の未来を先駆けるものとして発展していくのか注目が集まっている。

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