これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「デフォルト」

  • ■ ギリシャのデフォルトに注目
  • ■ デフォルトに陥ると損をするのは?

国民投票により財政緊縮策が拒否されたギリシャ。このまま『デフォルト』に陥るか否か、世界が注目している。しかし、そもそもデフォルトの意味をご存知だろうか?
デフォルトとは、国家政府が債務不履行=借金を返せない状態になってしまうことを言う。ギリシャの場合は、IMF(国際通貨基金)から融資を受けていたものの、リーマンショック以降の財政不安から立ち直れず、デフォルトの危機に陥ってしまった。加盟するEUから支援と引き換えに財政緊縮をするように勧告されたもの、先日の国民投票でこれを拒否。いよいよデフォルトの危機が間近に迫っている。とはいえ、デフォルトで「損をする」のはその国ではない。融資していた組織・国は融資金が永遠に返済されず、個人投資家にとっては関連の株式の値が大きく下がることから、いわば世界中の経済状況に影響を及ぼしかねないのだ。経済支援をしていた日本にとっても他人事ではない状況で、今後の成り行きに注目が集まっている。

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02「出汁ビジネス」

  • ■ 和食に欠かせない“出汁”が人気
  • ■ イタリアでも注目

和食の味わいの元になる「出汁(だし)」。今、その出汁が国内外で注目を集め、出汁をメインにビジネス展開する『出汁ビジネス』として広がりを見せている。
例えば、引き立ての出しを気軽に味わえる出汁バーや、出汁を活かしたスープスタンド、出汁の引き方を基礎から学べる料理教室などがあり、どれも人気だという。この背景には、現代の日本人が当たり前に出汁を引いていた一昔前とは違い、市販の顆粒出汁の味に慣れてしまったことが挙げられる。これにより、丁寧に引いた“本物の出汁”を体験した若者を中心に注目が高まったそうだ。また、イタリアミラノで行われている「ミラノ国際博覧会」の日本館でも和食とともに出汁が注目されているという。日本人の心に沁みる出汁の味わいは、更なるビジネスを生み出しそうだ。

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03「ダイソン表参道」

  • ■ 世界初のダイソン旗艦店が日本に
  • ■ 技術力をその場で体験

表参道といえば、高級ブランドが立ち並ぶお洒落とファッションの街。ところがそこへ家電メーカーの旗艦店がオープンし、話題となっている。『ダイソン表参道』は
掃除機や羽のない扇風機など、ダイソンの主力商品を展示、販売する直営店
で、ユーザーは最新技術や使用法を実際に見ることができる。販売よりも体験してもらうことを重視しているこの店舗では、製品をゆったりと配置し気軽に試せるよう工夫してあるのだ。ダイソンの製品は他メーカーに比べ高価なので、ユーザーに納得して購入してもらうためだという。
また、綺麗好きな日本人に売れる掃除機は世界でもヒットするのだとか。近年、アジアの掃除機市場でシェアを伸ばすダイソンは、流行に敏感な表参道で商品の反応を得る狙いだ。日本が世界に通じるテストマーケットとして注目されている現在、流行発信地での旗艦店展開が増えてくるのではないだろうか。

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04「ちょい飲み店舗」

  • ■ 夜の客入りを増加
  • ■ ブームの一方で居酒屋に打撃も

昼時は列を成すほど人が入るのに、夕方以降は閑古鳥が鳴くという外食チェーン店が少なくない。そうした店舗は、提供メニューが夜の客層に合っていなかったようで、近年は時間帯に合わせたサービス展開を行っている。『ちょい飲み店舗』はその対策の1つで、今まで少なかった夜の客を増やす狙いがある。これまで「飲み」とは無縁だった外食チェーンが、夜限定でアルコールやつまみの提供を行っているのだ。フレッシュネスバーガーやリンガーハットなどでもこのサービスを始めており、ちょい飲みの好影響が伺える。来店客の増加はもちろんのこと、昼に比べて客単価まで上がったというのだ。
ちょい飲みブームの背景として、あまりアルコールに強くないという日本人の体質が挙げられる。ちょい飲み店舗はアルコールやつまみの価格も手頃で、少しだけ飲んで安価に疲れを癒したいという需要を上手く満たしたようだ。

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05「雑誌スポンサー制度」

  • ■ 図書館で宣伝活動も
  • ■ 書籍の充実を図るために

あらゆる書籍が並び、新聞や雑誌といった時代の最新情報が掲載されるものまで豊富に揃っている図書館。情報を確保し、図書館サービスを向上させ、利用者の知的欲求を満たすための活用が期待されているのが『雑誌スポンサー制度』だ。
雑誌スポンサー制度とは、民間企業・事業所に雑誌購入金を負担してもらう代わりに、その雑誌や書架に広告を掲載することができる制度。自治体の財政難で図書館の予算が削減傾向にある中で、企業や民間の資金を活用して蔵書数を維持する狙いだ。いまや各地に広がり、雑誌スポンサー制度を導入する公立図書館は増えている。広告宣伝効果も大きいとして、今後もさらなる広がりを見せてくれそうだ。

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06「CC0」

  • ■ ライセンスフリーの著作物
  • ■ 商業広告に使用も可能

ブログやSNS、商業目的の広告などに使用する写真や著作物に対して年々増す法的拘束力。そんな中、『CC0(クリエイティブ・コモンズ・ゼロ)』というクリエイターや著作物の権利者が自身の著作物に対し、“できる限りの権利を世界的に放棄する”という意思表示をするための法的ツールが注目を集めている。
対象となる主なコンテンツとして、写真、動画、効果音、アイコンなど。最近ではCC0のついた著作物をまとめたサイトなども多くつくられており、利用者も増加しているらしい。自身の著作物をCC0にする側の狙いとしては、「面倒くさいから」という声もあるようだ。また、消費者に触れ易いCC0の著作物を導入として、権利の発生するコンテンツをアピールするビジネスコンテンツとしても活用されているらしい。現在は海外でのサービスにとどまっているため、日本のロケーションに合ったものが少ない。しかし、世界的にCC0が浸透していくことで、近い将来日本の広告やブログ、SNSでもCC0が多用されていくかもしれない。

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07「もう一度読むシリーズ」

  • ■ あの頃使った懐かしい一冊
  • ■ 大人の教養は教科書で身に付ける?

学校の勉強で、誰もが使っていたであろう“教科書”が、新しい形となって登場したことで人気を集めている。それが『もう一度読むシリーズ』だ。
その名の通り、原本である教科書を読みやすく変更し、一般向けに販売されている書籍シリーズのことだ。学生時代に使用していた教科書は、受験に必要な情報を取りこぼさないために注釈がたくさん入っていることが常だった。しかし、このシリーズでは基本的な流れを理解し、テーマの知識を得て読み進められるように工夫されている。いまさら人に聞けないことも、教科書を開けば大抵のことを知ることが可能だ。大人の新たな教養書としても話題を集めている本シリーズ、今後の発展にも注目が集まっている。

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