これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「電子ギフト付き年賀状」

  • ■ QRコードで商品をプレゼント
  • ■ 一層気持ちのこもった年賀状を

インターネットの普及により、メールやSNSで新年の挨拶を済ませる人が増えている。その影響もあり、近年は年賀状で挨拶をする価値が低い傾向にあるようだ。そんな中、ウェブを通じたギフトサービスを提供する株式会社ギフティが、オンライン年賀状サービス「ウェブポ」と連携した『電子ギフト付き年賀状』のサービスを開始した。
これは送り主がプレゼントしたい商品のQRコードが印刷された年賀状で、受け取った人はコンビニなどで商品を引き換えられるというもの。送り主は注文時にコンビニの割引券や軽食、コーヒーなどのちょっとしたギフトを選び、そのQRコードと一緒に年賀状を送れるのだ。メールやSNSでは簡単に挨拶をすることができるが、その分相手に想いが伝わりにくいかもしれない。ひと手間かけたプレゼントを付与することで、年賀状に新たなコミュニケーションの価値が生まれてきたようだ。

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02「ギフト経済ラボ」

  • ■ 優しさを誰かに贈る
  • ■ お金に縛られない経済

お金や損得感情に振り回され、日常の揉め事や国家間の争いも絶えない現代。そんな状況を改善させ、信頼と繋がりによって安心して暮らせる世界を目指して活動しているのが『ギフト経済ラボ』だ。これは優しさという無償行為を贈り合うことで成り立つ経済を目指す団体のこと。活動の起点は誰かから受け取った優しさを別の人に贈るという“恩送り”の精神が元になっている。
ギフト経済ラボの代表的な活動には、恩送りを体験できる「カルマキッチン」がある。ここで食事をする人の分の経費は、以前訪れた人が好意で贈った“ギフト”から賄われ、食べ終わった人が同じようにレストランへギフトを贈ることで、次にやって来た人の食事も賄えるという仕組みだ。このギフトには現金や金券に限らず、パフォーマンスやボランティアとしての参加など様々なものが含まれているという。貨幣経済一辺倒となっている現代だが、「優しさを贈る」という行為を基盤にした新しい仕組みが広がりそうだ。

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03「トップランナー制度」

  • ■ 白熱灯が消える?
  • ■ 認知度低い省エネ制度

白熱灯が消える日がやってくるかもしれない。先日、政府は白熱灯に『トップランナー制度』を適用することを示した。トップランナー制度とは、1998年に制定された省エネを推進する制度のこと。その時点で最も省エネ性能が良い商品=トップランナーを最低ラインとして、その後の商品開発の省エネ基準をそれ以上にするというもの。数年経てばメーカー間競争によって国内製品の省エネ性能が底上げされるため、また新たな基準が制定される。これを繰り返し、徐々に全体の省エネレベル向上を図る制度だ。
今回は新たに白熱灯が適用範囲に加わったが、現実的にはLEDの普及が推進されていることもあり、「白熱灯に近い、温かみを帯びた色のLED」の開発が進むと見られている。また、トップランナー制度はこれまで製造業のみが適用範囲だったが、今後は流通業・サービス業にも拡大されるという。適用範囲の拡大により、日本の省エネはどう進化するのか。適用範囲の広がりに注目だ。

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04「サルコペニア肥満」

  • ■ 見た目では分からない肥満?
  • ■ ポイントは“筋肉量”

生活習慣病やメタボリックシンドロームなど、運動不足や生活習慣の悪化から引き起こす病気や症状は多くの現代人を悩ませている。そんな中、最近話題になっているのが『サルコペニア肥満』だ。
これは、「サルコ=筋肉」「ペニア=減少」という意味があり、筋肉が減少した代わりに脂肪がついた肥満状態のこと。その特徴は、減少した筋肉の場所に脂肪が入り込んでしまっているため、見た目からは普通の体型に見えてしまうというところだ。この状態になると、糖尿病や心筋梗塞などのリスクが非常に高くなるという。また、運動不足や食事制限のみのダイエットなどによる筋肉の老化が原因とされており、医療業界はたんぱく質を適量摂取する食事改善や、筋肉量を増やすための運動習慣を呼びかけているという。若者から高齢者まで幅広く陥りやすい症状ということもあり、今一度自身の生活習慣を見直してみるのはいかがだろうか。

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05「読書通帳」

  • ■ 公立図書館で人気上昇
  • ■ 読んだ本の履歴が記帳できるシステム

スマートフォンや携帯電話の普及も背景としてあるのか、1990年代半ばから若者の読書離れが指摘され始め、すべての年代で読書量の減少が問題となっている。そんな中、一部の公立図書館や学校の図書館に導入され、話題を集めているのが『読書通帳』だ。
読書通帳とは、読んだ本の履歴を通帳に記帳することができるシステムのこと。銀行のATMのような見た目の専用端末に専用の通帳を通すことで、本のタイトルや著者名などの記録が印字されるというものだ。各自治体によってデザインは異なり、実際に導入した施設では子ども達を中心に通帳が配られているという。読書通帳の導入で施設や本への興味喚起と読書意欲を高めることが狙いとされ、幅広い年齢を対象に配付している施設もあるようだ。予算の面で導入が叶っていない施設も多いが、読書通帳をきっかけに貸し出し数が増えたという事例もあり、読書量の増加につながるかもしれない。

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06「&TOKYO」

  • ■ 様々な視点から「東京」を発信
  • ■ 東京のブランド力向上なるか

2020年の東京五輪開催に向け、各業界では国内外に向けた様々な活動が行われている。そんな中、東京都が行う『&TOKYO(アンド・トーキョー)』に注目が集まっている。これは、旅行地としての東京を強く印象づける「東京ブランド」の確立を目的とした「東京のブランディング戦略」の一つ
ここでは、東京の体験価値(東京の日常にまつわる人・モノ・コト)と東京独自の価値(独自の伝統と先端の文化の共存)を国内外にアピールするキャンペーンを行っている。その内容とは、専用の「&TOKYO」というロゴを、個人や企業が写真や映像などに使用し、発信することで、東京全体の一体感とブランド力を高めようというものだ。公式サイトでは日本カルチャーを代表する著名人へのインタビューや、一般参加型の東京をテーマにしたフォトコーナーなど、様々な視点からの“東京”を発信している。これらの活動が世界における東京のブランド力向上につながるか、今後の動きに注目したい。

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07「モスクラシック」

  • ■ 広がるディナー営業
  • ■ 売上アップに期待

ファストフードの代表とも言われていたハンバーガー業界に新たな傾向が生まれつつある。先日、モスバーガーを展開するモスフードサービスがお酒とともにハンバーガーを楽しめる新店舗『モスクラシック』をオープンした。ワイン、カクテルなどのアルコールを豊富にそろえており、それらに合うメニューも数多くある。最大の特徴は、通常のモスバーガーでは食べることのできない、こだわりの食材による高級ハンバーガーだ。全体的な価格は通常より高めだが、同様の取り組みを行っているフレッシュネスバーガーでは、売上が4割アップしていることから、需要は十分にあるという。
また、このような高級路線のハンバーガーショップが支持される理由として、近年の国内における食への健康志向が高まっていることが挙げられる。多少高額でも身体に優しいものを選ぶ人が増えていることから、こういった業態の展開は今後も拡大していきそうだ。

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