01「日本式介護」
- ■ アジア諸国も高齢者社会に突入
- ■ 日本式介護の需要が拡大
日本だけではなく、アジア諸国でも急速に高齢化社会が進んでいる中で、『日本式介護』に注目が集まっている。
アジア諸国の介護の現場では、冷暖房の設備が整っていなかったり、狭い部屋に簡素な家具のみだったりと、高品質なサービスを求める声に追いついていないのが現状だ。そういった状況の中で、介護市場のビジネスチャンスと捉えた日本政府は、日本の介護システムを輸出する「アジア健康構想」を打ち立てた。きめ細やかな介護や認知症ケア、自立支援のためのプログラムや高品質な介護器具の活用といった日本式の介護を輸出し、市場の拡大を狙っている。今後は、アジア諸国で進むと予想される高齢化問題に対して、日本のノウハウが活かされる日も近いのかもしれない。
【参考URL】http://www.sankeibiz.jp/business/news/160830/bsd1608300500001-n1.htm

02「機能性表示みかん」
- ■ 生鮮食品として初の認可
- ■ みかんを健康食品に
2015年より施行された機能性表示食品制度において、生鮮食品として初めて認可が下りたのが、『機能性表示みかん』とも言われる、三ヶ日(みっかび)みかんだ。
三ヶ日みかんに含まれる成分の抗酸化作用や、老化防止に効果がある点を、機能性表示としてパッケージ上でアピールしている。三ヶ日みかんを売り出しているJAみっかびは、みかんの健康食品としての面をアピールすることで、美容に興味のある女性層の需要増大を見込んでいる。近年の健康ブームにおいて、健康に有効な機能をアピールすることはひとつの大きな付加価値になる。三ヶ日みかんへの認可を皮切りに、機能性表示はますます多方面へ広がってゆくだろう。
【参考URL】http://www.projectdesign.jp/201609/healthcare/003111.php

03「安倍マリオ」
- ■ リオ五輪閉会式中のパフォーマンス
- ■ 安倍首相がマリオに変身
リオ五輪の閉会式で行われた、東京五輪への引継ぎセレモニーが、通称『安倍マリオ』と呼ばれ世界中で話題を呼んでいる。
リオ五輪閉会式で、安倍首相は任天堂の人気ゲームキャラクター「マリオ」に扮し、閉会式会場に登場するパフォーマンスを行ったのだ。パフォーマンス中に流れた映像には、ドラえもんやハローキティなど、世界で親しまれる日本発信のキャラクターが多数登場。会場への映像投影には、ロボットやプロジェクションマッピングなど最新技術が使われた。このパフォーマンスが日本のソフトパワーや技術力を世界に示したことで、海外企業とのビジネスチャンスが生まれるきっかけのひとつになるかもしれない。
【参考URL】http://toyokeizai.net/articles/-/132735

04「クールチョイス」
- ■ 温暖化防止になる行動を推進
- ■ 官民を超え、活動中
地球温暖化が叫ばれ続ける中『COOL CHOICE(クールチョイス)』が環境省から推進されている。
クールチョイスとは省エネ製品購入や、不要な照明の消灯など、温暖化防止につながる行動を推進する活動のこと。2030年までに2013年との比較で、26%の温室効果ガスを減らす政府の新目標を受けて、昨年6月から活動を開始している。国土交通省はクールチョイスと連動して、CO2の排出量が少なくエコな移動手段である鉄道の利用を推進させるべく、ポスターなどで呼びかけを行っている。さらに、株式会社イトーヨーカ堂や株式会社そごう・西武などは、リサイクルの推進やゴーヤを栽培してつくるグリーンカーテンを店舗で設置するなど、エコな活動を通じてクールチョイスに参画している。官民を超えたクールチョイスの活動の、今後の広がりに期待したい。
【参考URL】http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/160816/cpc1608160500001-n1.htm

05「EyeEm」
- ■ 撮った写真を販売できるアプリ
- ■ 海外では、企業も注目
様々なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が開発されている中『EyeEm(アイエム)』の登場が話題になっている。
EyeEmはスマートフォン向けアプリで、写真を修正・共有することができるだけでなく、販売することもできる。さらに、海外では様々な企業がEyeEmをプラットフォームとして使用し、プロモーションに用いるための写真を募集している。選ばれた作品は実際にプロモーションに使用されるだけでなく、その写真の投稿者は商品や賞金が提供されるという。広告物などを制作する際、従来はストックフォトで写真を購入することが多かったが、EyeEmが登場したことで、より多様な写真を購入することができるようになるだろう。気軽に写真を売買できるEyeEmの広がりに、注目したい。
【参考URL】http://matome.naver.jp/m/odai/2147073299377824101

06「IT連」
- ■ IT団体をまとめる
- ■ 政府への発言力強なるか
日本はIT先進国として発展しているものの、大きな団体が存在しないことが問題となっていた。これを受けて7月に『IT連』が設立し、業界に動きが見られている。
正式名称は「日本IT団体連盟」で、日本に存在する多数のIT団体を統括する役目を担っている。IT業界には多数の団体があるものの、どれも規模が小さいために政府への発言力がなかった。しかしIT連は、約5000の企業と400万人が参加する、国内最大のIT団体として政府への影響が大きいとされる。近年はIT産業の発展に人材育成が追いついておらず、人手不足が叫ばれているため、教育にも力を入れたいとのこと。IT業界のさらなる発展につながるのか、活動に期待がかかっている。
【参考URL】http://www.sankei.com/premium/news/160826/prm1608260002-n1.html

07「カプリコのあたま」
- ■ カプリコ関連商品
- ■ ネーミングが大受け
江崎グリコ社のロングセラー商品「カプリコ」から派生したチョコ菓子『カプリコのあたま』が発売され、話題となっている。
「カプリコ」は、ソフトクリームのようにコーン上部にエアーインチョコレートを乗せたお菓子で、「カプリコのあたま」はそのチョコの部分だけを商品化したものだ。関連商品は今までも存在していたが、「カプリコのあたま」という商品名のインパクトが強く、インターネットで瞬く間に話題になった。既に認知されている商品名を使用しているので、どんな商品か想像しやすく、そのネームバリューのお陰で広告に多額の投資をする必要がないので、企業にとってもメリットの多い商品となっている。このような企画力の強い商品が、今後も生き残っていくのではないだろうか。
【参考URL】http://www.walkerplus.com/article/85074/
