01「着る化粧品」
- ■ 下着なのに化粧品
- ■ 科学メーカーとのコラボで実現
下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社が発表した『着る化粧品』が話題を呼んでいる。
着る化粧品は、生地に健康な状態の肌に近しい弱酸性のリンゴ酸が配合されている下着のような化粧品のことで、着用することで肌に潤いを与え健康な状態を保つ効果があるとされている。これは帝人フロンティア株式会社が開発した、化粧品成分が配合された化粧品ウェア「ラフィナン」を採用したもので、同社のブランド「フロラーレ・バイ・トリンプ」のシリーズとして発売される。下着でありながら化粧品として販売されることにも注目を集めた。乾燥肌に悩む女性のニーズに、先端技術を用いて応えたのだ。従来の肌に塗る化粧品と違い「着る化粧品」という新しいジャンルの登場は、美容は勿論、スポーツや医療などの分野にも応用できそうだ。このジャンルの動向に今後も注視していきたい。
【参考URL】http://newswitch.jp/p/6261

02「オープンソース」
- ■ プログラムを公開
- ■ ソフトウェアのレベルも底上げ
コンピュータのソフトウェアなどをつくる「プログラム」。今まで企業などが開発したプログラムは秘密にされることが多かったが、近年はインターネットなどで広く公開する風潮が強まっている。
『オープンソース』とは、自由に使用・再配布・変更などができるソフトウェアを公開することだ。多くの人がプログラムの改変や改良を行うため、ソフトウェア全体の機能が向上し、不具合が修正しやすいというメリットがある。そのため、現在は大手企業や政府などもオープンソースを利用し、さらに自らも公開するようになった。オープンソースの使用には様々な条件があり、プログラムの著作権も守られているので、公開する側に不利益が発生しないようになっている。開発の加速化や効率化のためにも、オープンソースは一般的になるのではないだろうか。
【参考URL】http://diamond.jp/articles/-/102847

03「Bリーグ」
- ■ 9月より新リーグ開始
- ■ 日本バスケの新たな幕開け
学校の授業などで練習する機会の多いバスケットボール。日本でも広く認知されたスポーツだが、実は日本は国際試合への出場停止処分を受けていた。その制裁を解除するに至った日本バスケットボールの新しいリーグが、『Bリーグ』である。
近年の日本バスケットボールは2つのリーグに別れており、これが問題となっていた。国際バスケットボール連盟からリーグを統合する指摘を受けるものの、改善の気配がないため、ついに国際試合停止処分が下されたのだ。そこへ指導に入ったのが、日本サッカーの最高顧問である川淵三郎氏だった。2つのリーグを新たにBリーグとしてまとめ上げ、制裁を解除したのち、今年の9月にはBリーグの初試合が行われることとなった。新たなリーグ戦が開幕し、日本バスケットボール界の今後の盛り上がりに期待がかかっている。
【参考URL】https://dot.asahi.com/tenkijp/suppl/2016092700249.html

04「感動ポルノ」
- ■ 障がい者を英雄視する表現
- ■ 当事者である障がい者は違和感
リオ・パラリンピックが開催されたことを受け、競技者の雄姿が注目される中、『感動ポルノ』が話題を呼んでいる。
感動ポルノとは、メディアなどで多数派である健常者の感動を誘うような構成によって、少数派である障がい者を英雄視させる表現を指す。この言葉は、自身も障がいを持つオーストラリアのコメディアン兼ジャーナリストのステラ・ヤング氏が提言したものだ。彼女は、障がい者が自らのハンデに屈しない様子を健常者がソーシャルメディアに投稿したことについて、違和感を感じたという。障がい者が当たり前の日常を生きることは、世間にとって勇気づけられることではない、当事者にとっていたって普通のこととして扱われることが望みであると説明した。2020年に東京パラリンピックが控える中、障がい者と健常者の関わり方を見直す一例となった。
【参考URL】http://logmi.jp/34434

05「UNAKO」
- ■ うなぎ養殖のPR動画
- ■ 海外メディアが性差別的と批評
様々な自治体が地域のPR活動を行う中、『UNAKO(うな子)』が話題を集めている。うな子とは鹿児島県志布志市が、市の主要産業である「うなぎ養殖」を紹介したPR動画のこと。動画はYouTubeで公開されたが、その内容が波紋を呼んでいる。
その内容とは、養殖うなぎを紺色の水着を着た少女に擬人化し、彼女をプール内で甲斐甲斐しく世話を焼く様子が描かれているというもの。この内容に対して欧米メディアは女性差別的な内容だと批難。ツイッターでも「誘拐監禁された少女を想起させる」などコメントされる一方で、これらの反応に「繊細すぎるのでは」という批判も上がっている。近年、このようなPR動画における差別的な表現については国内外で議論され続けている。今後は差別的な表現の有無について細かくチェックする必要があるだろう。
【参考URL】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00000003-jct-soci

06「ヴィーガン」
- ■ 動物性食品を一切摂取しない生活
- ■ いきすぎた健康志向が問題に
近年欧米で急増している、厳格な菜食主義の『ヴィーガン(完全菜食主義)』。このヴィーガンの我が子への強制を禁ずる法案がイタリアで提出され、話題を呼んでいる。
食べ物だけでなく衣服などの日用品まで、動物由来のものを一切使わないのがヴィーガンだ。だが、子供が親の不確かな知識に基づくヴィーガン食を食べ続け、栄養不足となる深刻な健康被害が多数起きている。日本でもベジタリアン向けレストランが登場するなど菜食主義は浸透してきている。肥満の健康被害が深刻な現状下、菜食主義は取りうる選択肢の1つだろう。だが食事は生命に必要不可欠な以上、信頼できるヴィーガン食の知識は今後ますます求められ、そこに商機も増えてゆくだろう。
【参考URL】http://newsphere.jp/world-report/20160812-2/

07「とちょう保育園」
- ■ 都議会議事堂に設置された幼稚園
- ■ 待機児童対策の象徴となるか
保育所に入所ができない児童、いわゆる待機児童が問題となって久しい。『とちょう保育園』は、そんな事態打破の糸口として期待されている。
とちょう保育園は、東京都議会の議事堂1階に設置された保育園。都職員のほか、近隣企業や新宿区民が利用対象で、来庁者もおもてなしの一環として一時的に利用できる。東京都は、過剰な人口や土地不足、高い地価などさまざまな要因から、全国で最も待機児童数が多い。とちょう保育園が政府主導の待機児童対策の象徴となるか、この動きが全国に広まってゆくかなど、今後の展開を注視したい。
【参考URL】http://www.nikkansports.com/general/news/nikkan/1716255.html
