01「完全自動セルフレジ」
- ■ 自動で精算と袋詰め
- ■ 人件費削減に
24時間営業のコンビニは利便性が高いが、人手不足で苦労している店舗もあるそうだ。そんな問題を解消すべく、パナソニックとローソンが共同開発した新型レジが話題を呼んでいる。
『完全自動セルフレジ』の「レジロボ」は、自動で精算と袋詰めを行ってくれる新型レジだ。商品は専用カゴのバーコードにかざすことで認識され、レジの中に一度格納されてビニール袋に入れられる仕組み。今後はバーコードの読み取りの手間も省くため、電子タグを使用して管理するそうだ。現在はローソン本社に隣接する店舗でのみ試験的に使われ、2018年度の導入を目指しているという。自動レジによって人件費の削減、店員の負担軽減ができるほか、精算の高速化にもつながりそうだ。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1612/12/news106.html

02「文庫X」
- ■ 書籍名と著者を伏せる
- ■ 18万部のヒット
とある書籍のタイトルと著者名を伏せて販売するというユニークな販売方法が、メディアやインターネットを賑わせている。
仕掛け人は盛岡市の書店で、『文庫X』と称して販売を開始。タイトルも著者も分からないにも関わらず、その販売方法と本の面白さが話題となり、全国で18万部が売れたそうだ。12月9日には「文庫X開き」としてタイトルと著者を公開するイベントを開き、今後は通常と同じ販売方法をとるという。タイトルの印象や著者の知名度を排除し、販売の工夫と内容の面白さだけで勝負した珍しい例だ。現在はインターネットであらゆる情報が手に入るため、それをあえて隠すことが読者に受けたのではないだろうか。
【参考URL】http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161209/k10010801641000.html

03「ZEH」
- ■ エネルギー収支ゼロ住宅
- ■ 政府も普及に乗り出す
地球温暖化対策計画で、温室効果ガスの排出量規制が高まる中『ZEH(ゼッチ)』が注目を集めている。
ZEHはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、住宅で消費するエネルギーと、生み出すエネルギーとの収支が年間で”正味ゼロ以下”になる住宅を指す。これを実現しているのが、省エネに特化した空調や照明などの高性能設備、そして太陽光発電など再生可能エネルギーを利用した創エネ(つくり出すエネルギー)設備だ。2014年に閣議決定されたエネルギー基本計画でも「2030年には新築される住宅にはZEHの実現を目指す」という政策目標が掲げられ、政府も普及に本格的に乗り出している。積水ハウスはZEHの普及に2012年から率先して取り組んできており、今年の時点で新築契約の70%以上をZEHにしている。環境に優しいこの住宅の今後の広がりに注目したい。
【参考URL】http://www.sankei.com/life/news/161128/lif1611280004-n1.html

04「ゼロベース特区」
- ■ ドローン活用の実験特区
- ■ 実用化に貢献
小型無人機ドローンの活用方法について、様々な議論がなされる中、政府の国家戦略特区諮問会議は『ゼロベース特区』の創設を検討する方針を固めた。
ゼロベース特区とは、ドローンを使った宅配事業や自動走行車の早期実用化のための実証実験を原則として自由に行えるスペースを指す。ドローンについては、今年11月に千葉市の国家戦略特区内で、海上を約700メートル飛行し、本などを届ける実証実験が既に行われたという。ゼロベース特区が実現化すれば、ドローンなどを使った配送に必要な時間やコストが算出できるため、ドローン実用化がさらに進むだろう。政府は早ければ3年以内にドローンを使った荷物配送を実現化することを目標に掲げている。ゼロベース特区内での実証実験の結果が今後のビジネスのおいて重要になってくるだろう。
【参考URL】http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161211-OYT1T50076.html

05「オルトライト」
- ■ トランプの最も熱狂的支持層
- ■ ネット発祥の過激な右翼
2016年の米大統領選で当選確実となったドナルド・トランプの最も熱烈な支持層として、『オルトライト』という勢力がアメリカの若者知識人層を中心に拡がっている。
オンラインのコミュニティを基盤に成長した、白人ナショナリズムを掲げる極右勢力であるオルトライト。SNSによる情報拡散やいわゆるネットの荒らし、サイバー攻撃などネットの使い方に長けているのが特徴だ。統一された信条等は無いが、既存の体制への強い反発感情を下敷きに、移民排斥思想や露骨な白人至上主義を唱えている。今回の米大統領選においてトランプ氏の支持層として広く認知されたオルトライトは、今後も勢力を伸ばしていきそうだ。
【参考URL】http://eigo-net-slang-jiten.blogspot.jp/2016/09/alt-right.html

06「風テラス」
- ■ 性産業従事者のための法テラス
- ■ 風俗店の待機部屋で生活相談
公的なセーフティネットが機能しておらず、性風俗産業が貧困女性のセーフティネット代わりになってしまっているとも言われている現代日本。『風(ふう)テラス』は、そんな公的セーフティネットから零れ落ちてしまった、性産業に従事する女性を支援するための試みだ。
風テラスは、風俗店勤務の女性のための法テラスのことで、ソーシャルワーカーと弁護士が風俗店の待機部屋にて無料で相談に応じ、相談内容によっては各支援機関への連携も行っている。活動を開始後、いま様々なメディアに取り上げられ始めているが、女性の貧困と切り離せない性産業を取り巻く問題の根深さと、それに挑戦する高い志が注目されているのだろう。
【参考URL】http://www.whitehands.jp/futerasu.html

07「JAL1111便」
- ■ 愛犬と一緒に搭乗
- ■ 至れり尽くせりのツアー内容
今日のペットブームは旅行業界にも多大な影響を及ぼしているようだ。JAL(日本航空株式会社)とイオンペット株式会社は、『JAL1111(ワンワンワンワン)便』のサービスを開始して話題になっている。
これは、ペット(愛犬)と一緒に搭乗でき、旅行を楽しめるツアーのこと。通常の定期便では、搭乗前にペットを預ける必要があったが、本便では航空機内に連れ込むことが可能で、ペットに余計なストレスを与えることがない。また、機内には専属の獣医師が同行するため、万一の際も安心だという。他にも、ツアー現地ではペットと一緒に乗り込めるレンタカーやホテルの用意など、愛犬家への至れり尽くせりなサービスが盛り込まれている。初めての試みとなる本サービスが、ペットブームをさらに盛り上げるきっかけになるか、注目したい。
【参考URL】http://response.jp/article/2016/12/09/286740.html
