01「シンギュラリティ」
- ■ 技術的特異点
- ■ SF的未来は実現するのか
世界中でAI(人工知能)技術が進歩し、それらを応用した様々なロボットやサービスが開発されている昨今。これを受け、アメリカの発明家で未来学者のレイ・カーツワイル氏が発表した『シンギュラリティ(技術特異点)』という言葉が話題になっている。
これは、レイ氏の著書『シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき』における、「人間の脳の限界を、人と機械が統合された文明によって超越する瞬間」のことを指す。本書では、技術の発展することで脳みその機能をスキャンしてデジタル化したり、VR(仮想現実)を現実と変わらない水準で楽しめたりできるのではと書かれている。これに対しネット上では、高度なAIが自ら別のAIを作り出す可能性もあるなどの意見もあり、SFのような未来が実現する日はすぐそこまで来ているのかもしれない。
【参考URL】http://www.ikeda.asia/2014/02/2045.html

02「サブスプリクションサービス」
- ■ 定額制サービス
- ■ 他業種でも展開
毎月同じ額を支払えば使い放題・聴き放題。そんな定額制サービスを取り入れる企業が増えてきている。
これらは『サブスクリプションサービス』といい、提供する商品やサービスの数ではなく、利用期間に対して対価を支払う方式のことを指す。多くは音楽などのコンテンツ配信サービスにおいて用いられるが、近年は定額支払うことで何度でも車を乗り換えられるサービスや服が借り放題になるサービスなどさまざまな業界で展開されている。初期費用だけ支払えば使い放題でお得感があるだけでなく、自分で所有・管理する必要がないため、色々なものをたくさん楽しみたい若者を中心に人気があるという。これからさらに発展しそうなビジネスの一つといえるだろう。
【参考URL】http://vrinside.jp/news/htc-viveport-subscriptions/

03「ESG投資」
- ■ 国連が提唱
- ■ 短期的より長期的ビジネスへ
近年、投資の個人化が広がり、その投資方法も幅広くなった。中でも最近注目されているのが、『ESG投資』だ。
これは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に対する企業の取組み姿勢をもとに投資を判断する運用手法のこと。投資する側は主に環境保護への対応や人権問題への取り組み、社外取締役などの独立性などを重視して投資先を選んでいる。もともとは、2006年に国連が提唱した「責任投資原則」がもとになっており、短期的ではなく長期的な収益向上の観点と共に、持続可能となるような国際社会づくりに貢献する企業への投資を望ましいとしている。一方企業側では、財務以外の情報開示が重要となり、目先の利益よりも長期的な視点での展開を意識する必要がある。これらが相乗効果を生み、よりよい社会づくりに貢献することに期待したい。
【参考URL】http://www.sankei.com/economy/news/170217/ecn1702170013-n1.html

04「検索アルゴリズム」
- ■ Googleが日本語検索のアルゴリズムを変更
- ■ キュレーションメディア対策に
Google日本法人が、日本語の『検索アルゴリズム』を変更することを発表した。
検索アルゴリズムとは、検索エンジンにおいて使用される、検索結果のページに表示される検索順位を並べ替えるときの方程式のこと。今回の発表では、検索上位に表示されることのみを重視。内容の質が低いサイトの検索順位は低下し、オリジナルで有用なコンテンツを持つサイトが上位に表示されるようになるという。これは、検索上位に表示されるのに信憑性の薄い記事を多く掲載しているキュレーションメディアが批判を浴び、閉鎖に追い込まれた騒動を受けてのことと見られている。この変更が、企業のウェブページのあり方などに与える影響は大きいだろう。
【参考URL】http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/03/25/2849

05「気象予報手話CG」
- ■ 天気予報の手話CGを自動作成
- ■ NHKが開発
天気予報の手話をCGで自動生成し、動画を作成する技術をNHKが開発したとして、話題を呼んでいる。
この『気象予報手話CG』は、手話通訳士の動作をモーションキャプチャーで記録し、基本的な手指の動き・表情をデータベース化。気象庁の発表した天気や気温とCGのパターンを組み合わせ、手話の動画を自動生成する。気象予報の分野においては、NHKはすでにAIを使ったニュース原稿の自動生成も実用化を進めているという。AIによるニュースの作成は、ある程度のパターンが決まっており、膨大なデータベースがある気象予報の分野だからこそ可能ではある。だが、今後研究が進めばさまざまなニュースがAIとCGによって自動生成されてゆくだろう。
【参考URL】http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/28/news011.html

06「富女子」
- ■ 高額貯蓄する若い女性の増加
- ■ 保証の心もとなさを背景として
近年、貯蓄や投資などに取り組む女性が増えている。そして、若くして高額貯蓄を達成し、お金に関する知識をしっかり持ち自立して生活することを目指す女性を総称した『富女子』というキーワードが静かな注目を浴び始めているという。
富女子誕生の背景としては、不景気や年金支給額の減額、支給開始年の延長などに加え、結婚や出産が働き方に影響することが多い女性特有の悩みが挙げられる。都内では預金残高を5年で1000万円にすることを目標に掲げる「富女子会」という勉強会も開催されており、目標達成を楽しみとする女性も増えている。高額貯蓄を目標にする女性が増えれば、その消費スタイルにも変化が現れると見られ、今後の動向に注目したい。
【参考URL】http://www.alicey.jp/article/52630

07「KOIKEYA PRIDE POTATO」
- ■ プライドをかけたリブラディング
- ■ 品切れで話題に
ポテトチップスなどを販売する湖池屋の新商品、『KOIKEYA PRIDE POTATO』が話題を呼んでいる。
国産じゃがいもを100%使用し高級感あふれる風味のラインナップを展開している。料理を作るようにこだわりを持ってポテトチップスを作っていた、創業当時の原点回帰となるこの商品は、発売後すぐに「魅惑の炙り和牛」と「松茸香る極みだし塩」の2種類が品切れのため販売休止に至るなど大きな反響を呼んだ。また、ポテトチップス市場のシェア7割を誇るカルビーに対抗すべく、思い切ったリブランディングをするなど差別化を図った。2年連続の赤字収益となっていた湖池屋だが、この新商品により新たなブランド力を身につけ躍進するのか、注視していきたい。
【参考URL】http://toyokeizai.net/articles/-/147522
