01「うんこ漢字ドリル」
- ■ 例文にうんこを取り入れたドリル
- ■ 発行部数は100万部以上
全ページの例文にうんこを取り入れた漢字ドリル『うんこ漢字ドリル』がヒットしている。発売後約2ヶ月で大幅に発行部数を伸ばしており、ネットストアでも売り上げランキングの上位を占めているという。
出版元の文響社が学習参考書を制作したのは本書が初となる。このドリルが誕生した背景には、子どもの「勉強が嫌い」「楽しくない」という意識を変えたい、という出版社の想いがあったとのことだ。「漢字ドリル」と「うんこ」を結びつけたことで、好奇心から子供が自主的に勉強するようになったとの声が広がり、人気につながった。この反響をきっかけに、学習参考書というジャンルに、新たな可能性が見えてきそうだ。
【参考URL】https://unkokanji.com/

02「聞き間違えない国語辞典」
- ■ 言葉の視覚化
- ■ 社会的意義のあるプロジェクト
パナソニックと三省堂が社会貢献を目的としたスマートフォン専用のデジタル辞書『聞き間違えない国語辞典』を開発した。
大きな特徴の一つとして、聞き間違えが起こりやすい文字を組み合わせた独特のデザインが挙げられる。例えば「しぶや」と「ひびや」の2つが重なり合った文字。このように何の文字か分かりづらい場合は、画面のスクロールで答え合わせが可能だ。パナソニックは聞き間違えない国語辞典を利用した話し方の講座を行い、高齢者や難聴の方との円滑なコミュニケーションをサポートする取り組みも行っている。この取り組みはデザインや機能を工夫すれば、携帯のアプリでも社会的意義のあるプロジェクトになることを証明したいい例だろう。
【参考URL】http://www.news24.jp/articles/2017/06/01/07363127.html

03「海のスニーカー」
- ■ 海のゴミからつくるシューズ
- ■ 未使用プラスチック不使用
アディダスは海洋環境保護団体「Parley for the Oceans」とのコラボレーションアイテムとして、海に廃棄されたプラスチックゴミを再生してつくったシューズである『海のスニーカー』(Parley Ultra BOOST)の販売を5月から開始した。
海に廃棄されるプラスチックゴミは年間800万トン以上といわれ、生態系に悪影響を与えている。にもかかわらず増え続ける海洋ゴミ問題に対処するため、同社は海の廃棄プラスチックからシューズをつくりはじめ、今後は商品の生産において新品のプラスチックの使用をなくすことを目指しているという。環境に配慮し、なおかつデザイン性の高い製品であるこのシューズは、ビジネスと社会貢献を結びつけた好例といえるだろう。
【参考URL】
http://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1189062_1531.html

04「ランドロイド」
- ■ 全自動衣類折りたたみ機
- ■ 洗濯と乾燥は“まだ”できない
洗濯物を畳んだり、整理する時間を節約できる、世界初の全自動衣類折りたたみ機『ランドロイド』の販売予約が開始された。
ランドロイドは全自動で衣服の折り畳み、仕分けまでしてくれるデバイスで、仕分ける際はTシャツなど衣類ごとに収納するほか、持ち主別の仕分けも可能だ。人工知能を搭載し、データベースは使うごとに成長していくという。蓄積したデータをもとに、手持ち服のコーディネートを提案してくれるサービスなど、他のファッション事業との展開にも注目されている。現時点での想定売価は185万円と高額だが、将来的には食洗器と同等の価格になる予定。折りたたみだけでなく、洗濯や乾燥も含めた自動化を目指しており、今後のサービス・機能の新たな可能性に期待が高まっている。
【参考URL】http://japanese.engadget.com/2017/05/30/185/

05「BOX戦争」
- ■ ハンバーガーチェーンの新商品競争
- ■ お得感で新規ファン獲得へ
人気ハンバーガーチェーンで繰り広げられている『BOX戦争』が話題となっている。4月にはロッテリア、5月はバーガーキングやケンタッキーから「BOX」と名の付くセット商品の発売が相次いでいるのだ。
従来のBOXという名のセットは、大人数向けのイメージがあった。しかし、これは1人用セットに+αした内容量で、価格は700円~1,000円ほど。そこには、お得な価格で自社の商品をより多くのひとに提供し、新たな固定ファンを獲得する狙いがあるという。各チェーン店で商品ボックスが不足するほどの賑わいをみせる中、まだこの戦争に参入していない大手のマクドナルドやモスバーガーがどのような策を打ち出すか、注目が集まっている。
【参考URL】https://www.j-cast.com/2017/06/02299670.html?p=all

06「ブロックチェーン」
- ■ データベース管理技術
- ■ 金融取引以外への応用が進む
分散型データベース管理技術である『ブロックチェーン』。このブロックチェーンを金融以外の場でも活用しようという動きが世界で広まっているという。
ある一つのブロックに、取引記録などのデータが記録されると、データが暗号化されロックされる。新しいデータが発生すると新たなブロックが形成され、チェーンのようにブロックがつながっていく、この仕組みがブロックチェーンだ。たとえばこの技術を人材採用に応用すると、企業側は応募者の信憑性の高い職歴や人材評価を閲覧でき、応募者は企業がコンプライアンスを遵守しているかなどを閲覧できるようになる。今後ブロックチェーン技術の応用が進めば、あらゆる取引が透明性を持ち、スピーディーに進行するようになると予測されており、今後の展開を注目していきたい。
【参考URL】http://thebridge.jp/2017/02/japanese-founder-started-blockchain-platform-startups

07「時差ビズ」
- ■ 通勤ラッシュ緩和の取り組み
- ■ 都が主体のキャンペーン
「働き方改革」の一環として、通勤時間の混雑解決に向け、さまざまな団体が動き始めている昨今。そんな動きを取りまとめようと東京都が制定したキャッチコピーおよびキャンペーンの名称が『時差ビズ』だ。
時差ビズとはその名の通り、通勤ラッシュ回避のために通勤時間をずらす取り組みのこと。効果のほどをはかるため、7月の2週間に集中して、フレックスタイム制・インターバル制など、時差出勤に取り組む企業を募集し、優秀な取り組みを行った企業には表彰も行うという。このキャンペーンをきっかけとして、勤務のあり方を見直す動きがどれだけ広まっていくか、注視したい。
【参考URL】https://jisa-biz.tokyo/
