01「SDGs」
- ■ 17項目からなる持続可能な開発目標
- ■ 2030年までの達成を目指す
社会の課題に取り組むCSR活動に力を入れる企業に注目が集まりつつある。そんな風潮のひとつとして、経営方針に『SDGs』で制定された項目を組み込む企業が増えているという。
SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字をとった言葉。具体的には、2015年の国連サミットによって制定された、2030年までに達成すべき国際社会共通の17項目の目標を指す。日本においても、この17項目の達成を経営目標として掲げる企業は多数存在する。例えばミドリムシで有名な株式会社ユーグレナでは、ゴール1と2(食料、貧困・飢餓)、7と13(エネルギー・気候変動)、14(海洋資源)を解決する経営方針を採択しているという。有効なCSR活動を行う企業へ積極的に投資しようという投資家の動きもあり、SDGsへの注目度は今後も高まっていきそうだ。
【参考URL】
http://ungcjn.org/sdgs/archive/1803_euglena.html

02「動く防犯カメラ」
- ■ ドライブレコーダーが容疑者特定に活躍
- ■ 搭載車が急増中
新潟の女児殺害事件で、容疑者を絞り込む一助になったドライブレコーダー。今、この『動く防犯カメラ』と呼ばれるドライブレコーダーを車に搭載するドライバーや事業者が急増している。
警察庁の発表では、機器の普及や性能の向上により、防犯カメラやドライブレコーダーの映像での容疑者特定率が増加傾向にあるという。現在では、車内外の様子を簡単に録画できるドライブレコーダーを活用し、幅寄せや割り込みによる「あおり運転」が原因の交通トラブルに備える利用者も増えている。また地域防犯にも役立てようという取り組みから、市民らの購入費を助成する自治体もあるという。事業用者以外に一般車両にも普及が進むドライブレコーダーは、今後犯罪を“見逃さない”重要なツールになっていくだろう。
【参考URL】
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/30/news048.html

03「共感モデル」
- ■ 「共感」を可能にする最新会話エンジン
- ■ 女子高生AI「りんな」に新しく採用
2015年に提供開始された当時、女子高生AIチャットbot「りんな」が話題になったことを覚えている人も多いだろう。先日、深層学習を用いて成長し続けるこのAIに、会話の流れに基づいて対応し、自然な会話を構成していく『共感モデル』(α版)の採用が発表され、話題になった。
今回の「共感モデル」は、ユーザーとのコミュニケーションをAI自ら考え、会話が継続できるように、返答をリアルタイムで生成するというもの。マイクロソフトは世界各国でソーシャルAIチャットbotを提供しているが、共感モデルの採用は他国に先駆けて行われる。このモデルの学習が進めば、円滑なコミュニケーションがとれるAIとして、教育や福祉・医療などさまざまな分野での活躍が見込めるだろう。今後の成長に期待したい。
【参考URL】
https://codezine.jp/article/detail/10844

04「スマート口座」
- ■ りそな銀行が取り扱い開始
- ■ スマートフォンで口座開設可能
昨今、ネットバンキングが一般的になってきている中で、大手メガバンクのりそな銀行は『スマート口座』の取り扱いを開始した。これは、スマートフォンで口座開設手続きから、口座残高・入出金明細の確認などができるというものだ。
「スマート口座」では、開設にあたり今まで窓口で行なっていた申込書の記入や印鑑などの用意が不要となる。振込や入出金手続きも可能となり、一般的なネットバンクと同様に機能する。そのため、ネットバンクの利用には不安や抵抗があるが、窓口に行く時間もとれない層の利用が見込まれるという。利用者のライフスタイルや働く時間が変化している今、銀行だけでなく、あらゆる業界で、いつでも・どこでも対応できるようなサービスの提供方法が求められるだろう。
【参考URL】
http://www.resona-gr.co.jp/holdings/news/resona_c/20160803_1a.html

05「父子手帳」
- ■ 父親になるまでのガイドブック
- ■ 各自治体が独自に発行
男性の育児理解や育児参加が重要視される中で、母子手帳だけでなく『父子手帳』の発行を行う自治体が増えている。これは、父親になる人へ向けた、妊娠・出産・育児に関するガイドブックである。
名称や内容は、各種自治体によって異なり、配布方法も様々だ。母子手帳の受取り時に窓口で一緒に配布するところや、Webサイト上で無料公開し、いつでもアクセスできるようにしているところもある。妊娠・出産に関する基礎知識や、生後に行う行政手続きだけでなく、育休に関する法律や、取得事例などをマンガやコラムで掲載している自治体もあるという。男性の育児参加を推奨するだけでなく、取り組みやすい環境を一つひとつ整えていくことは重要だろう。
【参考URL】https://mamanoko.jp/articles/29692

06「「航行の自由」作戦」
- ■ 米軍が南シナ海を航行し中国をけん制
- ■ 朝鮮半島情勢に影響か
米国は、南シナ海に軍艦を派遣して中国による軍事拠点化をけん制する『「航行の自由」作戦』を今年に入って3回実行した。
米国の2隻の軍艦は、南シナ海の西沙諸島から12海里内に入り、複数の島の近くを航行したという。中国が後ろ盾となる北朝鮮の非核化に向けた協議や、中国に対する貿易赤字削減をめぐる調整が山場を迎えるなか、南シナ海問題も絡めて中国に圧力をかけるねらいだ。これに中国は強く反発しており、今後の朝鮮半島情勢にどのような影響をおよぼすのか注視する必要があるだろう。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25953070Q8A120C1EA3000/

07「リファラル採用」
- ■ 社員が会社に合う知人を紹介
- ■ 求める人材の採用につながる
就職活動において学生の売り手市場が続く中、新しい選考方法として『リファラル採用』が注目されている。
これは実際に働いている社員が、会社に合うと感じた知人を紹介するという採用手法。ある程度人柄がわかった上で選考を行うため、企業が求める人材の採用に結びつきやすいのが特徴だという。学生も知らなかった業界に目を向けることができるため、企業選びの選択肢が増える。選考には紹介者は参加しないため、知人の目を気にせず選考に集中することが可能だ。なにか不安なことがある場合は身近な人に相談できるなど、「リファラル採用」にはメリットも多い。企業に対する入社前後の印象の差異を埋めるためにも、今後「リファラル採用」は拡大していくだろう。
【参考URL】
https://www.sankei.com/smp/life/news/180525/lif1805250011-s2.html
