01「ジョブ型雇用」
- ■ 能力やスキルを重視した雇用
- ■ 中間層の能力底上げが課題
現在、「働き方改革」のもと、多くの企業が体制の見直しに取り組んでいる。そんな中、年功序列や終身雇用という従来の日本型雇用を見直し、仕事内容に応じた能力・スキルを重視する『ジョブ型雇用』の導入に向け、政府内で議論が活発化している。
ジョブ型雇用への急速な転換の理由には、IT化が進行する中で高度人材が不足し、このままでは日本の国際的な経済競争力が著しく低下する懸念があげられる。しかし、急速な転換は社会の動揺を生みかねない。そこで政府は、専門的スキルの習得が薄いといわれる就職氷河期世代向けに、能力底上げを図る再教育の仕組みを作り、今年夏までに具体化するという。欧米諸国では通常であるジョブ型雇用だが、今後日本の働き手も、自ら働く環境を選びキャリアを作っていく必要と自覚が求められることになるだろう。
【参考URL】
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2019/04/it-9.php

02「しょうがっこうがだいすき」
- ■ 小学2年生が書いた自費出版がベストセラーに
- ■ 入学前の子どもたちへのアドバイス
教育現場の見直しなどが叫ばれ、学校に通うことに不安を覚える親子が増える現代。そんな世相を反映してか、小学生が書いた絵本『しょうがっこうがだいすき』がベストセラーとなっている。
これは、著者であるういさん(当時小学2年生)が自らの経験をもとに、小学校入学前後の子どもたちに向けたアドバイスを半年かけて書き上げた絵本。「ゆうきをだして、おともだちにこえをかけてみよう」など、現役小学生の目線で書かれたアドバイスが提示されている。我が子が自力で書き上げた本を、両親が100部限定で自費出版したところ、内容の良さから各種メディアに取り上げられ評判になり、全国から注文が殺到。異例の売り上げとなったという。学校生活に悩む子どもや、その子どもを見守る親にとっても助けとなる本として、今後も支持を集めていきそうだ。
【参考URL】
https://gkp-koushiki.gakken.jp/2019/04/08/8143/

03「ストリートピアノ」
- ■ 街角に設置された演奏自由のピアノ
- ■ コミュニティの思い出づくりに
人とのつながりが薄れてきている昨今、地域でコミュニティを発足し市民間の交流を深めようという動きが各地で広がっている。そんななかで注目されているのが、街角に設置された誰でも自由に弾けるピアノ『ストリートピアノ』だ。
ストリートピアノは駅前のスペースや商店街などに設置され、ふらりと立ち寄った人が誰でも弾くことができる。誰かが演奏していると、立ち止まった通行人が拍手を送ったり、持っている楽器で共演したり、さらには無償で調律を引き受けるという人まで現れたという。こうした街角にピアノを置き自由に弾いてもらう運動は、2008年にイギリスのアーティストが始め、今では世界中に広がっている。反響の大きさに設置を検討する自治体も出てきており、人のつながりを演出してくれるストリートピアノは、今後も増えていきそうだ。
【参考URL】
https://www.excite.co.jp/news/article/TBSRadio_357860/

04「Apple TV+」
- ■ Appleの動画配信サービス
- ■ オリジナル作品の制作にも力を入れる
Appleから、新たなサブスクリプションサービスが発表され話題を呼んでいる。既存の「Apple Music」以外に、ニュース、動画、ゲームを定額で利用し放題にするという。そこで特に注目されているのが、『Apple TV+』だ。
これは著名な映画監督や俳優と連携し、他の動画配信サービスでは見られない独自の映画やドキュメンタリー番組などを定額で配信するサービスのこと。動画配信サービスの大手であるNetflixが先行して事業を行っており、ウォルト・ディズニーも動画配信サービスに乗り出すことから、競争の激化が予想される。競合がひしめき合う中、どのようにサービスを展開していくのか「Apple TV+」の今後に注目だ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42905100W9A320C1MM0000/?n_cid=SPTMG053

05「ゆるスポーツ」
- ■ 誰もが楽しめるスポーツ
- ■ 40種類以上の種目を用意
“スポーツ弱者を、世界からなくす。”をコンセプトに、誰でも楽しめる新しいスポーツとして注目されている『ゆるスポーツ』。
主催団体である“世界ゆるスポーツ協会”は、ベビーバスケ、ハンドソープボール、ブラックホール卓球など、40種類以上のオリジナル種目を開催。年齢・性別・運動神経や障がいの有無に関わらず、多様な楽しみ方が用意されているという。超高齢化社会の日本で「ゆるスポーツ」が浸透していくことで、だれもが気兼ねなくスポーツを楽しめるような環境が広がっていくことに期待したい。
【参考URL】
https://yurusports.com/

06「モバイルオーダー」
- ■ スマートフォンによる事前注文
- ■ 混雑回避などに繋がる
近年、スマートフォンを使用したポイントサービスや決済手段などが広がりをみせている。そんな中話題を呼んでいるのが、本来の注文方法を覆す『モバイルオーダー』と呼ばれるサービスだ。
「モバイルオーダー」とは、来店前にスマートフォンの専用アプリを使用し事前注文を行えるサービス。レジの人員削減につながると期待されている他にも、来店時には注文列に並ぶことなく商品を受け取れるため混雑を回避できるという。そのため、いち早く飲食業界での導入がスタートしている。また、子供連れの主婦層などは、列に並ばないことで子どもにしっかり目を向けられるメリットも感じられる。このような現代のライフスタイルに即したサービスの広がりが、経済の循環を良好にしていく過程に注目していきたい。
【参考URL】
http://www.mcdonalds.co.jp/shop/mobileorder/

07「こども食堂」
- ■ 地域の子どもたちに食事を提供
- ■ 地域交流拠点としての役割
子どもの貧困が社会問題化する中、その権利を社会で保障する動きが増えている。そんな中、地域の子どもたちに無料または安価で食事を提供する取り組み『こども食堂』がここ数年で急激に増加している。
2012年ごろから徐々に広まってきたとされる「こども食堂」は、地域によって実施団体も開催規模も異なる。また、食事提供だけではなく、居場所作り、学習支援などそれぞれの団体の特色を生かしたものも多い。さらに、貧困家庭に限らず、地域の人々をつなぐ地域交流拠点としての役割も期待されている。多様性を持ち、無理がない範囲で開催されている「こども食堂」だが、子ども支援の次のフィールドとして、文化として根付かせるための施策などを取り入れていく必要があるだろう。
【参考URL】
http://kodomoshokudou-network.com/
