01「ネオ和食」
- ■ 伝統にとらわれずアレンジした和食
- ■ 海外からの旅行者が食べやすい工夫を
ユネスコの無形文化遺産に登録されたことなどを皮切りに、いま改めて注目を集めつつある和食。そんな和食を、伝統にとらわれずよりカジュアルにつくった『ネオ和食』が近年急増している。
たとえば、都内のとあるハンバーガー店。この店では、漬けマグロのフライや西京焼き、だし巻き卵など、和食材をパンに挟む具として使用している。和食材をこのように斬新な切り口で提供する店は、ここに限らず広まりつつあるというのだ。背景にあるのは、外国人観光客の増加。日本食の格式張って敷居が高いイメージを取り払うべく、手軽に楽しめる調理法に様々な飲食店が挑戦している。先程のハンバーガー店は外国人観光客はもちろん日本人にも好評とのことで、ユニークな切り口の新しい和食は今後も増えていきそうだ。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/303408

02「ゲノム編集食品」
- ■ 編集した食材を使用した商品の販売が解禁
- ■ 食品表示義務なしに注目
テクノロジーを食品の開発に転用するフードテックなどが注目を集めている昨今。そんななか、狙った遺伝子を切断する「ゲノム編集」技術で開発した食品『ゲノム編集食品』の届け出が10月から解禁される。
生命の設計図を改変して作られる「ゲノム編集食品」。遺伝子組み換え食品と混同されがちだが、自分で組み替える場所を選べない遺伝子組み換え食品とは違い、ゲノムの狙った位置を編集することが大きなポイントとなる。この技術を使えば、栄養価の高いトマトや病気に強いイネなどを短期間で開発することができる。ゲノム編集食品には表示義務がなく批判の声も上がっているが、安全面では従来の品種改良と同程度のリスクだという。早ければ年内にも市場に流通するとのことで、食卓にゲノム編集食品が並ぶ日は近いかもしれない。
【参考URL】
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/16704?layout=b

03「こゆ財団」
- ■ 地方創生で注目を集める地域商社
- ■ 地方への移住者増加に貢献
地域創生に関わるビジネスに注目が集まる中、存在感を強めているのが宮崎県児湯郡新富町が旧観光協会を法人化して設立した地域商社『こゆ財団』だ。
「こゆ財団」は、特産品販売と起業家育成を行いながら地域経済の創出に取り組んでいる地域商社。2017年に創業し、1粒1000円の国産ライチのブランディング・販売で新富町の認知拡大に成功をおさめた。さらにこゆ財団では、地方で起業したい人向けの空き店舗の提供や企業研修の受け入れなども行っており、特産品を使った新商品開発に携わる事例も生まれている。こゆ財団と関わったことがきっかけで、今までに14人が新富町に移住しているという。ビジネスと地方の人口問題解決を効果的に結びつけたモデルとして、注目していくべき存在だろう。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000028395.html

04「防災チャットボット」
- ■ AIを活用したチャットシステム
- ■ 生活再建情報などが取得可能
IoT技術や人工知能の開発が進み、生活に根ざしているインターネット。そんな中、AIを活用した情報提供システム『防災チャットボット』が自然災害の被災地向けにリリースされた。
「防災チャットボット」とは、被災した際「LINE」で自治体などに問い合わせると、AIが自動で回答してくれるチャットシステムのこと。罹災証明や住家被害認定など生活再建に必要な情報や、ライフライン情報を提供してくれる。また導入により、市町村窓口や電話回線の混雑緩和が期待できるという。今後、こうした技術を災害時に活用することで、被災者のストレスを軽減するとともに、復興の助けとなることを期待したい。
【参考URL】
https://www.pref.chiba.lg.jp/gyoukaku/press/2019/saigai-ai.html

05「ヴィーガン弁当」
- ■ 野菜のみで作られた弁当
- ■ インバウンド消費に向けた施策
近年、食の多様化が進み、健康志向が高まりつつある。そんな中、「シウマイ」で有名な「崎陽軒」から発売された『ヴィーガン弁当』が話題を呼んでいる。
「ヴィーガン弁当」とは、肉類を使用せず、野菜のみで作った弁当のこと。同社の代名詞といえる「シウマイ」も、豚肉の代替品として、大豆を使った「ソイミート」を使用し、ヴィーガン向けに再現されている。さらに、ニンニクやニラなど、ヴィーガンが避ける香りの強い野菜を使わないことでも反響を呼んでいるという。このような、インバウンド消費に働きかける、多様な文化に対応した施策が、今後の日本経済によい影響を与えていくことに期待したい。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1909/06/news080.html

06「ジョカツ」
- ■ 女性の活躍推進を企業がサポート
- ■ 各企業で具体的な施策も
近年、企業の間で女性の活躍推進を示すキーワード『ジョカツ』が注目されている。
結婚・妊娠・出産・介護など、女性のキャリアに影響を与える場面はいくつか存在する。そんな中、企業全体で女性の活躍をサポートする動きが広がっているのだ。自社の女性管理職比率を公開したり、リーダーとなる女性の育成プログラムを実施するなど、具体的な数値や目標を掲げて取り組みを行う企業も増えている。2015年に「女性活躍推進法」が施行されたこともあり、今後このような動きはさらに広がっていくだろう。男性だけでなく女性もパフォーマンスを十分に発揮できる社会になることを期待したい。
【参考URL】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO48921660T20C19A8000000?channel=DF130120166018&page=2

07「AmazonHubロッカー」
- ■ Amazon専用無人ロッカー
- ■ 配送業者の負担軽減に期待
近年、ネット通販が気軽にできるようになった反面で、配送業者は人手不足や再配達問題に悩まされている。そんな中、アマゾンジャパンから『AmazonHubロッカー』の日本導入が発表され、問題解決への1歩を踏み出した。
これは、24時間いつでも荷物が受け取れる、Amazon専用無人ロッカーのこと。提携しているコンビニや駅周辺に設置されるという。注文時に受け取りたい場所のロッカーを指定すると、受け取りバーコードをロッカーのスキャナーでスキャンするだけで、商品を持ち帰ることができる。保管期間は3日以内で、当日お急ぎ便やお急ぎ便、通常配送が選択可能。これまでのように、コンビニのレジ等に並ぶ必要がなくなり、スムーズに商品が受け取れる点が魅力だ。今後「AmazonHub」が浸透することで、配送業者の負担軽減につながることを期待したい。
【参考URL】
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=7083387051
