01「通わないヨガスタジオ」
- ■ ヨガのオンラインフィットネスサービス
- ■ マンツーマンに近い感覚で受講可能
高機能なデジタルデバイスが普及する中、場所の制約なくサービスを受けることが可能になった。そのひとつとして、スタジオに通うのが当たり前だったヨガのオンラインフィットネスサービスも人気を集めているという。
『通わないヨガスタジオ』を運営する「SOELU」は、ワーキングマザーを中心に支持を集め、累計受講回数は10万回を突破した。1レッスンは最大で15名参加するが、画面上には自分とインストラクターのみ映るので、マンツーマンに近い感覚で受講できる。レッスンは1日約130本も開催され、早朝5時から深夜24時まで受講できるのも魅力のひとつだ。さらに今後は、ライブビューイングを取り入れ、人数制限なく受講可能になるという。フィットネス領域に新たな風を吹かせたこのようなサービスが、当たり前になる時代はそう遠くはないかもしれない。
【参考URL】https://www.soelu.com/

02「Tokyo Subway Ticket」
- ■ 地下鉄全13路線が乗り放題になる乗車券
- ■ 今後は「PASMO」でも利用可能に
東京オリンピック開催が近づく中、旅行者向けサービスの拡大も加速している。そんな中、東京メトロは、東京の地下鉄全13路線が乗り放題になる乗車券『Tokyo Subway Ticket』の販売を全国のコンビニでスタートさせた。
「Tokyo Subway Ticket」は、購入時に乗り放題になる時間枠を24、48、72時間の3パターンから選択する。以前は乗車券と一緒に購入する必要があった乗り放題チケットが、これからはコンビニ店舗内のマルチメディアステーションで手軽に購入できるという。さらに東京メトロは、「Tokyo Subway Ticket」などの企画乗車券を、ICカード「PASMO」でも利用可能にすると発表した。このような旅行者向けの施策が、大会開催時の混雑や混乱の緩和につながっていくことに期待したい。
【参考URL】https://www.tokyometro.jp/tst/jp/

03「治療アプリ®」
- ■ 医師が診療時にアプリを処方
- ■ アプリを使用することで診療外指導が可能に
近年、ヘルスケア業界でもアプリを活用したIT技術の参入が盛んになっている。医師が診療時にアプリで処方する、日本初の『治療用アプリ』もそのひとつだ。
それが、医師2名が設立したことでも話題を集める株式会社CureApp(キュア・アップ)が開発した、ニコチン依存症治療(禁煙治療)用のアプリ。仕組みは簡単で、医師が患者の基本データをシステムに登録し、アプリを処方。患者が日々の喫煙の有無や気分などをアプリに入力すると、アドバイスが届くようになっている。従来の治療では、医師が診察室外の患者の行動にコミットすることは難しかったが、これを穴埋めできる技術がアプリにはあるという。「治療アプリ」の普及が、日本の医療にどのように影響を与えていくのか、今後の動きに注目していきたい。
【参考URL】
https://forbesjapan.com/articles/detail/32383

04「怒らない指導」
- ■ スポーツの指導現場に変化
- ■ 心の距離を縮め、選手自身の自主性を育てる指導
近年、指導者の暴力やパワハラの報道が相次ぐスポーツ界。この流れに一石を投じる『怒らない指導』が現場で広がりつつあるという。
「怒らない指導」とは、叱責ではなく、コミュニケーションにより選手との心の距離を縮め、選手自身が主体性をもてるように指導することを指す。従来のスポーツ教育は、いわゆる「スパルタ指導」が常識だったが、これが運動嫌いの生徒を増やしているという指摘の声が上がり始めている。加えて東京五輪・パラリンピックを控えるなかで、怒らずに指導する、暴言への反則を厳罰化するなど、改革の流れが生まれてきているという。プロの指導現場だけではなく、学校教育の現場にも広がりつつあるこの流れが、日本人の運動観に対してどのような影響を及ぼすか、注視していきたい。
【参考URL】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/list/201904/CK2019041902000297.html

05「創造的イノベーション」
- ■ 美意識によるビジネスイノベーション
- ■ 世界的企業が幹部の美術教育を進めている
ビジネスをとりまく様々な価値観が変化しつつある現代。美意識によってビジネスにイノベーションを起こす『創造的イノベーション』が重視されつつあるという。
これまでビジネスの現場で重視されてきたものは、分析的・論理的な情報処理のスキルだった。しかし、分析・論理的思考の結果生み出される商品は、どの会社でも似たものとなってしまう。また、急速なテクノロジーの進化などであらゆる価値観が劇変する現代では、分析・論理だけでは対応できなくなってきている。これらを解決するため、全体を直覚的に捉える感性と、今までと全く異なる視点から解決策を創出する、「美意識」が重要になってくるという。世界的に、大企業が美術学校へ幹部を送り出す動きも広まっており、クリエイティブな発想を企業運営に取り込む流れは加速していくだろう。
【参考URL】
https://forbesjapan.com/articles/detail/18505

06「パラサイト」
- ■ 韓国のブラック・コメディ映画
- ■ 外国語映画初のアカデミー賞受賞
2020年2月のアカデミー賞授賞式にて、韓国のブラック・コメディ映画『パラサイト』が作品賞を含む4部門を受賞し話題を呼んでいる。
「パラサイト」はポン・ジュノ監督による、韓国の貧富の差や社会問題を取り上げた作品だ。英語以外の外国語映画で作品賞を受賞するのはこれが初めてのこと。昨年のカンヌ国際映画祭でも最高賞パルムドールを受賞しており、韓国映画の世界的評価は高まっている。「パラサイト」の受賞には、作品の質は勿論のこと、制作側が十分な予算を使って繰り広げてきた各国マスコミへの広報活動も大きく関係しているという。この快挙を後押しに、韓国のエンターテインメント業界は更に成長していくことだろう。
【参考URL】
https://diamond.jp/articles/-/228906

07「電力相対取引」
- ■ 電力会社を通さずに企業や家庭へ電力を販売
- ■ 再生可能エネルギー普及を後押し
地球温暖化による異常気象や自然災害が危険視される現在、環境への負担が少ない再生可能エネルギーへの注目が高まっている。そんな中、再生可能エネルギー普及の一助として期待されているのが、『電力相対取引』だ。
「電力相対取引」では発電事業者が電力を販売する際、電力会社を通さずに企業や個人と取引するため、再生エネルギーを評価してくれる相手と契約を結ぶことができる。買う側も、あらかじめ年間の購入量と価格を決めた契約を結ぶことで、季節ごとに起こる市場価格高騰のダメージが緩和されるという。現在は企業間での取引のみだが、今後事業が拡大していけば、一般家庭への普及も期待できそうだ。
【参考URL】
https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20200214/index.html
