01「影のパンデミック」
- ■ ロックダウンなどの影響によるDV被害の増加
- ■ 非常事態時に被害に合わないよう各国が対策
新型コロナウイルス感染症の拡大により、感染の第二波や経済への悪影響が取り沙汰されている。一方で、国連女性機関が警戒感を示しているのが、女性への暴力の増加だ。
国の感染予防策に従い自宅で過ごす時間が増えたことで、女性に対するDV被害が激化しているという。国際女性機関はこの現象を『影のパンデミック』と呼んでいる。政府により外出自粛の政策がとられている場合、被害者は外部に助けを求めにくくなる。このような事態を打開するため、加害者にばれないようにアプリで交流を図るなど、世界で様々な支援が提供されているという。日本でも、DV関連の相談をSNSで受け付けたり、支援金を個別に受け取れたりする措置を行っている。このような非常事態時に女性が暴力被害に合わないよう、国を挙げて対策を講じていく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.businessinsider.jp/post-216752

02「K字回復」
- ■ 景気や企業の業績が二極化する現象
- ■ 新たに求められるビジネスモデルを展開
新型コロナウイルス感染症の影響で巣ごもり消費が拡大し、ネット通販などのビジネスはかつてないほど売上が増加している。一方で、インバウンドや観光、飲食業などの先行きは厳しいものがあるという。このような景気や企業の業績が二極化する現象は『K字回復』と呼ばれている。
一足先に新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着きを見せた中国でも、このような傾向が見られている。今はまだ、第二波に向けて感染対策などに力を入れたビジネスを推し進める必要がある。しかし、今後はウィズコロナの世界を視野に入れて、人々に求められるビジネスモデルを考え、実践していく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62445810X00C20A8K10700/

03「コロナ特化型保険」
- ■ 新型コロナウイルス感染症に特化した日本初の保険
- ■ 収入の低下や、自宅療養の際の出費に充てる
太陽生命保険が売り出した『コロナ特化型保険』が話題を呼んでいる。これは日本で初めての、新型コロナウイルス感染症への感染に伴う出費を保障する個人向け保険のこと。軽症や無症状のためホテルや自宅で療養する場合も、保険金は支払われる。
本来、新型コロナウイルス感染症の治療は医療保険の支払い対象となり、公費でまかなわれる。とはいえ入院や自宅療養をした際の収入低下や出費は免れない。そこで「コロナ特化型保険」を使い、こうした出費のカバーをしてもらおうという想定だ。緊急事態宣言が解除された後も、感染の再拡大は進んでいる。新型コロナウイルス感染症に特化した保険は、これからも次々と売り出されていくことだろう。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62717390X10C20A8MM8000/

04「ダイヤモンドの盾」
- ■ YouTuberに贈られる最も優秀な賞の記念品
- ■ キッズライン Kids Lineが日本初の受賞者に
近年、動画再生回数やチャンネル登録者数の基準を満たすことで広告収入を得るYouTuberが続々と登場している。そんな中、YouTubeはチャンネル登録者数の目標達成者を表彰するクリエイターアワードを実施しているという。登録数1000万人以上のYouTuberに贈られる賞が「ダイアモンドクリエイターアワード」だ。
受賞者には運営元から「ダイヤモンド クリエイター アワード」の記念品として『ダイヤモンドの盾』が贈呈される。その賞を日本で初めて受賞したのが、キッズ&ファミリー向けのYouTubeチャンネル「キッズライン Kids Line」だ。子育て中のお母さんが運営するこのチャンネルは、育児の参考になると人気を集め、日本では数少ない1億再生を超える動画も存在する。エンタメだけではなく、子育てや教育の情報をYouTubeで発信していくことで、より良い社会になっていくことに期待したい。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000033617.html

05「こども宅食」
- ■ 食品配達をきっかけに貧困世帯とつながりを持つ仕組み
- ■ 密集を回避した支援活動のため、コロナ禍の中でも注目を集める
現在の日本でも、7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われているという。そんな中、生活の厳しい家庭に食品を届けることをきっかけに新しいセーフティネットをつくる活動『こども宅食』に注目が集まっている。
貧困問題解決のために立ちはだかる壁のひとつが、貧困世帯とのつながりを持つこと。この解決策として「こども宅食」では、低所得世帯の情報を行政と連携し、対象となる全ての家庭に告知が行きわたる仕組みを作ったのだ。利用の申し込みはLINEで簡単にできるため、誰とも接触せずに支援を受け取ることができるという。また、運営はふるさと納税を財源としているが返礼品制度はなく、全ての寄付金を事業推進に活用している。コロナ禍の影響で密集したつながりが懸念されている中で、「こども宅食」の活動は今後さらに拡大していくだろう。
【参考URL】
https://kodomo-takushoku.jp/

06「エモーショナルマーケティング」
- ■ 「好き」という感情にフォーカスしたマーケティング
- ■ 感情に働きかけて購買意欲を刺激する手法
従来のマーケティングでは、顧客が抱える課題を解決する「ニーズ」に焦点を当てるというものだった。しかし近年、顧客の「欲しい」という感情を刺激するマーケティング手法『エモーショナルマーケティング』が重要になりつつあるという。
例えば、「好みのスタイルを実現したい」という感情を刺激するための格好いい商品やサービス。「憧れの人に近づきたい」という感情を刺激するための芸能人によるプロモーション…といったものがこれにあたる。こうした価値は、商品やサービスの実用性とは別の場所にあり、実用性のある商品に、感情に働きかけるエモーショナルマーケティングの要素が伴えば、購買行動の大きな後押しになることが期待される。これからのビジネスを考えるうえで、無くてはならない視点といえるだろう。
【参考URL】
https://squareup.com/jp/ja/townsquare/what-is-emotional-marketing

07「完全ノンアルコールバー」
- ■ 六本木にオープンしたバー
- ■ お酒が飲めない人でも「バー」を楽しめる
ビジネスにおいて、どんな「顧客体験」を提供できるかが重要になりつつある。そんな時代ならではの、『完全ノンアルコールバー』が先日オープンした。
六本木にオープンした「0%(ゼロパーセント)」は、ノンアルコール飲料のみを取り扱うバーだ。フルーツにバジルをあわせたドリンクなど、新感覚のノンアルコールドリンクを20種類以上取り揃えている。アルコールが飲めなくても、ソフトドリンクでは物足りない、バーを楽しみたい…。そんな人に飲まなくても酔える体験を提供すべく、「0%」はオープンした。まさにこの場ならではの価値ある「体験」を提供する、次世代のバーといえるだろう。
【参考URL】
https://signal.diamond.jp/articles/-/221
