01「デジタル遺産」
- ■ デジタル上に残る資産や生きた証
- ■ 適切な相続・削除だけでなく活用する時代へ
オンライン銀行やウェブ証券会社などのデジタル上の資産のほか、ブログやSNSのアカウント、PC上の写真や文章など故人の生きた証とも言える情報『デジタル遺産』。通帳などわかりやすい形で残されていないウェブサービスで月額の支払いや債務が発生しているケースなどもあり、管理の重要性が高まっている。また、ウェブ上の情報を削除するだけでなく、故人を偲ぶためにデータを残すサービスもある。例えばFacebookでは家族が亡くなった際に、そのアカウントを削除or追悼アカウントへの移行のどちらかを遺族が選ぶことができ、過去の投稿を振り返ったり、友人に亡くなったことを伝えることができるようになっている。今はリアルなものよりデジタルな遺産の方が多い時代、自身の情報をどのように消し、残すのか家族と話し合ったり、データ管理サービスの活用を検討しておくのも大切だ。
【参考URL】
https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pX6P8EQjK4/bp/pb7NK6rJkp/

02「ロボットデリバリー協会」
- ■ 人手が足りなければ機械が運ぶ
- ■ 2022年ロボット配送サービス元年となるか
自動車への自動運転機能の普及が機能面では進みつつあるが、法整備が追いついていない現在の日本。そんな背景を受け、自動配送ロボットを活用した配送サービスの普及に向けて、公道走行の安全基準や認証制度を自主的に進める『一般社団法人ロボットデリバリー協会』が日本郵便、パナソニック、ホンダ、楽天グループなど8社により設立された。宅配便の増加やドライバー不足などにより社会的課題となっている物流改善に向けて、ロボットによる自動配送の仕組み構築が期待されている。協会は2022年を「ロボットデリバリー元年」と位置づけロボットデリバリーサービスのさらなる発展を推進していく。今後、私達の生活の利便性がさらに向上されていくだろう。
【参考URL】
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2202/21/news047.html

03「心理防衛局」
- ■ フェイクニュースやプロパガンダ
- ■ 誤った情報から国を守る行政機関が設立
スウェーデンは2022年1月、誤解や混乱をもたらす情報から国を守ることを目的とした組織、『スウェーデン心理防衛局(Swedish Psychological Defence Agency)』を立ち上げた。スウェーデンに向けられた不当な情報に対応する「運営部」、社会全体の心理的防衛力を高める「能力構築支援部」で構成されている。2016年のアメリカ大統領選にはロシアが情報介入したと言われており、2022年に選挙を控えるスウェーデンは自由と独立、そして言論の自由を守るために心理防衛局が必要だと述べている。今後、国の防衛が軍事力や政府機能だけではなく偽の情報に惑わされない国民ひとりひとりの情報リテラシーにも求められることが、より明確になっていきそうだ。
【参考URL】
https://ideasforgood.jp/2022/01/31/psychological-defence/

04「ウェルネスモール」
- ■ 自分ケアを目的とする医療モール
- ■ PARCOの主要顧客の健康をサポート
近年、街中でよく見かけるようになった医療モール。そんな中、新たなコンセプトを持つ医療モール『ウェルネスモール』が心斎橋PARCOに誕生した。
本来の目的である「病気になった時に行く場所」だけでなく、毎日を快適に過ごすために「自分をケアする場所」となるのが、「ウェルネスモール」の特徴。PARCOの主要顧客である20~40代の女性は、がん罹患リスクが高い一方、健康診断の未受診率が多く、健康面での課題を多く抱えている。そこで、ターゲット層がアクセスしやすい環境で、ケアすることの習慣化をサポートするのが目的だという。施設内は産婦人科、美容皮膚科などの他、フェムテック専門店、漢方素材を使用するカフェなどと充実している。女性が気兼ねなく健康に気遣えるこのような取り組みは、今後ますます増加していきそうだ。
【参考URL】
https://bit.ly/3CJpIAH

05「ハードセルツァー」
- ■ サトウキビ由来のアルコール飲料
- ■ ヘルシー志向が相まって、人気が急上昇
米国では年々ヘルシー志向が高まっており、健康食品などの流通も拡大している。そんな中で注目を集めているのが、アルコール飲料の新トレンド『ハードセルツァー』だ。直訳すると、アルコール入り炭酸水を意味する「ハードセルツァー」。チューハイなどはウォッカなどの蒸留酒を使用しているのに対し、サトウキビ由来の糖分を発酵させたアルコールを使用しているのが特徴だ。原料はいたってシンプルで、水・アルコール・香り付け用のフルーツのみ。さらに、グルテンフリーかつ低カロリーなこともあり、特に西海岸で人気沸騰中のようだ。また、アルコール度数は5%程度で、ビールと同じ扱いとしてコンビニなどで販売できることも人気の理由のひとつだという。「ハードセルツァー」が、日本のトレンドとなる日も、そう遠くはなさそうだ。
【参考URL】
https://bit.ly/3BQaWb5

06「トー横キッズ」
- ■ 新宿TOHOビル付近に集う若者たち
- ■ 文化発信地である一方、暴行事件などが絶えない
新宿・歌舞伎町の新たなシンボルである、「新宿TOHOビル」の敷地に立つ、ゴジラのオブジェ。その周辺に集う若者たちが、SNSを中心に話題を呼んでいる。
それは、歌舞伎町付近で奇抜な服装・行動をする若者たち『トー横キッズ』。その始まりは、SNSにアップする自撮り写真を撮る場として、TOHOビル前が定着したのがきっかけだという。インフルエンサーが動画を配信したりと、Z世代の文化発信地である一方、事件性が絶えない場所でもある。メディアが取り上げるきっかけとなった、ホームレス暴行事件がその代表格だ。その影響から民間警備員が配置され、声掛けの強化が行われたことから、現在はTOHOビル東側「シネシティ広場」が集い場となっているという。彼らが、安心・安全に生活するためには、国を挙げた整備が必要な局面なのかもしれない。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/473614

07「クイックコマース」
- ■ 近隣エリアに迅速に配送する宅配サービス
- ■ 注文後、10分以内に届くスピーディーさが話題
コロナ禍の影響により、利用者が急増した宅配スーパー。注文後、即日や翌日までに配達してくれるところが魅力であろう。しかし最近では、即日の配達ですら待っていられないという消費者が増えつつあるという。
そのニーズに応え、注目を集めているのが『クイックコマース』。食品や日用品などを少量から短時間で配達してくれる宅配サービスのことだ。東京・目黒付近を拠点とする宅配スーパー「OniGO」は、アプリで注文後、拠点から半径1.5km地域を対象に指定場所へ10分で配達してくれるという。また、福岡を拠点とする「GG.SUPPLY」は、水耕栽培の無農薬野菜を注文後、30分以内に受け取れるサービスをスタートさせた。世代を超え、スマートフォンでの注文習慣が根づいてきたいま、「クイックコマース」需要はさらに拡大を見せていくだろう。
【参考URL】
https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pX6P8EQjK4/bp/pyvqBVnMq0/
