これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「misola(みそら)」

  • ■ 三菱電機が手がける、青空照明
  • ■ オフィスや倉庫への導入が相次ぐ

近年、オフィス空間を快適にすることで、視覚や聴覚からもよい刺激を受け、社員のモチベーションを高めようとする動きが増えてきた。そんな中、三菱電機が開発した、青空を表現する新たなLED照明『misola(みそら)』が話題を呼んでいる。「misola」は、イタリアのスタートアップ「Coelux」に続き、「レイリー散乱」と呼ばれる空が青くなる原理を人工的に再現。さらに、複数のLED光源の発光量を変化させることで、青空だけでなく、時の移ろいを感じさせる朝焼けや夕焼けなどの色変化も実現した。商業施設や病院からの引き合いを想定していたが、働き方改革の影響を受け、オフィスや倉庫への導入を希望する問い合わせが多いという。このような機器や取り組みが、より健康的で穏やかに働ける環境作りを牽引してくれることに期待したい。
【参考URL】
https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-26-misola.html

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02「人権デューデリジェンス」

  • ■ 取引先などの人権侵害リスクを調査
  • ■ 取り組みの拡散具合により、法制化も検討

米欧などでは以前から、人権侵害リスクを巡る企業や政府の取り組みが推進されてきたが、日本政府も今夏を目処に対応を進めるという。それが、取引先などの人権侵害リスクを調べて予防する「人権デューデリジェンス」だ。
政府はまず、サプライチェーン(供給網)に強制労働や児童労働が無いかの調査手順を示し、聞き取り・抜き打ち調査などを実施してもらう。その際、リスクの評価方法なども提示され、強制労働が見つかった取引先には是正を求め、改善しない場合は取引を打ち切るよう促す。また、取り組みが不十分と判断されれば、法制化による義務付けなども検討しているようだ。各国の事例を参考にしつつ、よりよい制度を確立させて欲しい。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA144SK0U2A210C2000000/?unlock=1

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03「バーチャルスニーカー」

  • ■ アバターなどが着用するファッションアイテム
  • ■ Nikeが参入したことで話題に

メタバースという仮想世界が実現しつつある。それに伴い、ファッション業界にも新しい風が吹き込んできたようだ。近年、若者から人気を集めているのが、アバターなどに着用させるファッションアイテムである『バーチャルスニーカー』やバーチャルウェア。その代表ブランド「RTFKTスタジオ」を、Nikeが買収したことで話題を呼んでいる。「RTFKTスタジオ」は、デジタルアーティストと共作した約3.2億円の「バーチャルスニーカー」が7分以内に完売するなど、大注目のブランドだ。Nikeの社長兼CEOであるジョン・ドナホーは、DXを加速させる新たなステップであるとコメントしている。今後、ファッション業界の可能性が拡大するとともに、経済循環に影響を与える存在となっていくに違いない。
【参考URL】
https://www.fashionsnap.com/article/2021-12-14/nike-rtfkt/

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04「アーバンファーミング」

  • ■ 都市の遊休地や屋上で農を行う活動
  • ■ 手軽に始められるような仕組みも増加

2050年のカーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向け、各地で動きが加速している。そんな中で注目されているのが、都市部で農を行う活動『アーバンファーミング』だ。都市の遊休地や屋上、個人宅での家庭菜園も含めて、農的な活動のことを指すという。野菜作りの楽しさを感じられるだけでなく、地産地消、フードロス低減、CO2削減、環境保全や地域経済の活性化にも役立つのが「アーバンファーミング」。最近では会員制のワークショップや、アプリで繋がったコミュニティで情報交換したりと、手軽に始められる仕組みも増えている。また、IoT技術を活用し、アプリ内で水やりのタイミングなどのアドバイスをしてくれるサポートサービスも人気だという。自身の健康への寄与はもちろん、社会に役立つアクションとして、ますます浸透していきそうだ。
【参考URL】
https://dowellbydoinggood.jp/contents/column/043/

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05「宅飲みすごろく」

  • ■ アルコールのミニボトルを用いたゲーム
  • ■ 仲間との時間を盛り上げるツールとして話題に

パーティドリンクとしてヨーロッパを中心に人気のリキュール「クライナーファイグリング」のミニボトルを駒として使う、「うぇいうぇいランド」というボードゲームがコロナ禍で広がった宅飲みの盛り上げツール『宅飲みすごろく』としてZ世代の人気になっている。第一弾の好評を受け、2021年末には第二弾を発売している。
若年層のアルコール離れが叫ばれ、酒類メーカーはあの手この手の仕掛けを繰り返してきたが、このゲームの仕掛け人は若干24歳の今瀧健登氏。自身と同世代のZ世代に特化した企画やコンサルティングを得意としており、企業の都合によるマーケティングではなく、同世代の瑞々しい感性がビジネスに生かされているようだ。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000010.000038364.html

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06「勉強垢」

  • ■ 勉強をする姿が脚光を浴びる
  • ■ スマホでつながるZ世代の学びの輪

SNSで自身の勉強法やグッズを配信したり、日々の勉強ルーティンや学習時間中のライブ配信を行う『勉強垢』がZ世代に人気を集め、その影響もありスマホを勉強に有効活用する割合が伸びている。
Z世代向け音声SNSアプリ「Wacha」のアンケートでは59.7%が「勉強時間など勉強関連のことをSNSで公開・シェアする」、言語教育プラットフォーム「Duolingo」の受験生向けアンケートで73%が「スマホを使っていた」と回答。勉強アプリを活用し、教育系YouTubeで情報収集し、勉強垢と共に頑張る。従来の「ガリ勉」という言葉に代表されるような勉強ばかりしている人へのネガティブなイメージや、スマホは勉強の邪魔になるものという価値観は大きく変わってきているようだ。
【参考URL】
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000007.000074520&g=prt

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07「ドライブ・マイ・カー」

  • ■ 喪失と再生を描いた日本映画
  • ■ 世界が抱える苦しみに希望を灯し躍進

村上春樹の短編小説を原作とし濱口竜介監督がメガホンを取る映画、『ドライブ・マイ・カー』の快進撃が続いている。カンヌ映画祭では脚本賞をはじめ4部門、ゴールデングローブ賞で非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞。3月27日に開催されるアカデミー賞では、日本映画初となる作品賞など4部門にノミネートされている。
妻を亡くし喪失感に満ちた主人公の心の再生を静かに、深く描いたこの作品はコロナ禍や政治・思想による分断に疲弊した世界に強く受け入れられているという。ここ10年単位で最高の作品という批評家の声も出るなどその評価はとても高く、近年躍進が続く韓国の映画やドラマに続き、アジア系作品としてのオスカー獲得に期待がかかる。
【参考URL】
https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2022/02/post-1259_1.php

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