01「ソーハラ」
- ■ 上司とのSNSがストレスに
- ■ 適度な距離感も時には必要
セクハラやパワハラなど、職場における問題が絶えない中、
新たに「ソーシャルメディアハラスメント(ソーハラ)」なる
トラブルが増えているという。
SNSが定番となった今、Facebookなどの実名性の高いサービスには、
上司から“友達申請”が来ることがある。
断れば職場での雰囲気が悪くなる…と、
仕事と私生活を分けたい人には相当な重みになっているのだとか。
また、逐一自分の行動を上司に監視されていることがストレスになり、
中にはSNS自体を辞めてしまう人もいる。
やっかいなのは、圧力をかける方の多くが無意識でやっているというところ。
アメリカでは、職場の人とはSNSをしないのが常識らしく、
ソーハラは割り切りが苦手な日本ならではの問題といえるだろう。
SNSで部下とつながりを持っている人は、
職場での人付き合いを円滑にするためにも、
適度な距離感を心がける必要がありそうだ。

02「結婚契約書」
- ■ いつまでも変わらぬ愛を
- ■ 結婚前の誓約で夫婦生活を円満に
“記念日は必ず2人で外食をする”。例えばそんな契約を結んでしまえば、
将来、記念日の過ごし方で意見が食い違うことはない。
結婚前に、目標や約束ごとを文書化しておくことで夫婦生活を円満にする。
それが『結婚契約書』だ。
作成は簡単で、育児のこと、家事のこと、はたまたセックスのことなど、
夫婦で話し合って内容を自由に設定し、行政書士事務所にて申請するだけ。
驚きなのは、結婚契約書を活用した夫婦の離婚率は0%だという事実だ。
契約内容の更新も可能で、
定期的に本音で話し合えることが夫婦円満の秘訣のようだ。
しかし、本来の結婚生活とは、
制約に縛られずともお互いを理解しながら絆を深めていくもの。
家庭という憩いの場所がかえって息苦しくなってしまわぬよう、
契約内容には十分気をつける必要がありそうだ。

03「ENJOY! 60秒サービス」
- ■ 時間内に商品を渡せなければ無料券贈呈
- ■ 質の低下にクレーム殺到!?
「出来たての商品をスピーディーに提供する『メイド・フォー・ユー』
システムを、砂時計を見ながらゲーム感覚で体験してほしい」。
そんな思いからスタートしたのが、
マクドナルドの「ENJOY! 60秒サービス」だ。
このキャンペーンは、会計終了から商品を渡すまでの時間を砂時計で計り、
60秒を超えた場合はバーガー無料券をプレゼントするという内容。
しかし、これに対し「時間に間に合わせるためサービスの質が低下している」
という声が殺到している。
ネット上では、パティをはさみ忘れたビッグマックを始め、
ぶつ切りレタスが挟まっていたベーコンレタスバーガーなどの
画像があげられており、大きな話題に。
キャンペーンは、今月末まで実施予定。
なので、昼食を手早く取りたい方は、
試しにそのサービスの質を確かめに足を運んでみてはいかがだろうか。

04「PBビール」
- ■ ビール市場戦争“メーカーvs小売業者”
- ■ サントリーが踏み切った大胆戦略とは!?
発泡酒や第三のビールなど、あの手この手でライバルたちに差をつけようと、
各メーカーが奮闘するビール市場。
そんな価格競争真っ只中の戦場に、満を持して参戦したのが、小売業者自らが
企画・生産・販売する独自の商品『PB(プライベートブランド)ビール』だ。
これに対して、いわゆるメーカー商品を
NB(ナショナルブランド)ビールという。
ビール類飲料のPB発売は国内で初めての試みであり、
価格はなんと350mlで100円と業界最安値。
今回PBビールを発売したのは7&iとイオンの2社だが、驚くべきは、
共同開発したのがサントリーであるという点だ。
PBビールが売れることは、サントリー自身を含むNBビールの
売り上げ低下へつながるにもかかわらず、
圧倒的な販売力を誇る流通大手を見込んで手を組んだのだ。
サントリーが勝負に出て、いよいよ大きく動き出したビール市場。
小売業の影響もますます高まるであろう今後の動向に注目したい。

05「リノベ団地」
- ■ 団地=オシャレで新しい?
- ■ 若者に人気の新しい団地の姿
「団地=古い」。そんなかつてのイメージが、今変わってきているという。
最近、若い世代を中心に大規模改修(リノベーション)された
団地が人気を集めているのだ。
最新の家具に改修された室内は非常にオシャレで、
従来の団地とは様変わりしている。
商業施設や公園が多い上、自治会などのコミュニティもあり、
住みやすい環境なのも人気の理由だ。
特に都市開発機構URが手がけた団地は入居審査も厳しくなく、
抽選希望者が多くいるのだとか。
さらにURは、無印良品のMUJIと共同で
「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」を立ち上げ、
壊してつくるのではなく、古きを活かした新たな団地づくりに取り組んでいる。
MUJIの特色を活かした洗練された内装は、さらに団地人気を高めるはずだ。
「古い」ものの魅力を再興した注目のリノベ団地、
皆さんも住み替えの時に検討してみてはいかがだろうか。

06「手抜き除染」
- ■ 福島第一原発周辺の除染作業に手抜き発覚
- ■ “他人事”の環境省が地元住民の反感を増幅
東日本大震災以後、原発の放射能漏れにより多くの住民が退避を余儀なくされた。
そして今もなお、大地は汚染されたままであり、
多くの住民は元の姿へと回復することを望んでいる。
しかし現在、そんな願いをあざ笑うかのような行為が横行しているという。
原発周辺の除染作業で、取り除いた土や枝葉、
そして洗浄した際の水が現場近くの川などに廃棄されているというのだ。
それも、元請けである大手ゼネコンが
指示している場合もあるというのだから驚きだ。
そして、さらに地元住民の反感を増幅しているのが
環境省の“他人事”のような対応。
手抜き作業の情報を得ながら、事情聴取が遅れ、
結果的に調査が難航しているという。
月日が流れても震災が与えた爪痕は残っているのが現実であり、
地元住民だけでなく政府や私たち全てがそう自覚することが
大切なのではないだろうか。

07「教育再生実行会議」
- ■ 相次ぐ教育現場における悲劇
- ■ 芯の通った、ぶれない政策が重要
昨年の滋賀県大津市のいじめ問題に続き、大阪市では教師による体罰が原因で、
男子生徒が自殺に追い込まれる事件が起こるなど、
今、教育現場の倫理が揺らいでいる。
こうした問題にメスを入れるべく、政府は「教育再生実行会議」を設置し
内閣の最重要課題として取り組むことを発表した。
有識者が集まり、いじめ対策や教育委員会制度の改革など
6つのテーマについて協議するこの会議。
とはいえ、試みそのものは、民主党政権に交代する前から掲げられていたもの。
政権によって政策が二転三転することで、
かえって教育現場が混乱するのではないかという弊害も指摘されている。
経済も教育も、芯の通った政策を一貫して実行していくことがまずは重要だろう。
