01「小保方 晴子(おぼかた はるこ)」
- ■ 日本人が再び万能細胞の作製に成功
- ■ 海外から称賛される割烹着の“リケジョ”
体細胞を弱酸性の液体で刺激するだけで、あらゆる細胞に変化する万能細胞「STAP細胞」。一部では「ノーベル賞級」との呼び声も高い、この細胞の作製方法を開発したのは、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの『小保方 晴子(おぼかた はるこ)』氏。「デートの最中も研究のことが頭を離れない」という研究熱心な小保方氏だが、実験室で着るのは白衣ではなく、祖母からもらった「割烹着」。また、実験室の机や棚にはムーミンのグッズがあふれ「女性」の側面ものぞかせる。かつては、「生物細胞学の歴史を愚弄」と酷評され、現状でも臨床応用への課題は少なくないという「STAP細胞」だが、弱冠30歳の理系女子、通称“リケジョ”の今後の挑戦にしばらく目が離せそうにない。

02「MKノー」
- ■ 「見たことも聞いたこともないから却下!」
- ■ これからのリーダーに求められることとは
大胆な組織改革や、斬新なアイデアを提案するとき、上司や幹部クラスの人から否定的な意見が出るのはどこの会社でもよく見る風景なのではないだろうか。そんなとき、彼らが使う『MKノー』という反論が、ネットを中心に話題になっている。MKノーとは、「(M)見たこともない、(K)聞いたことも(NO)ない」の略のこと。批判だけをする上司たちの代表的な口癖のことを指す。せっかく会議で話し合っても、意見を全て否定されて終わる…なんて会社は多いようで、ネット上では共感する人が続出している。中には社内にかぎらず、身近な知り合いにも同じような口癖の人がいるという声も…。会社を変えるのは容易なことではないが、新しいことに挑戦する姿勢とそれを受け止める土台がリーダーには必要ではないでしょうか。

03「食品ロス」
- ■ 「もったいない」を取り戻せ
- ■ 食品ロス=日本の米年間収穫量=世界全体の食品援助量×2
いつでも新鮮な食品が購入できる国・日本。しかし一方で、世界有数の食品廃棄国であることをご存じだろうか。排出される年間約1700万トンの食品廃棄物のうち、本来は食べられるのに廃棄される食品、いわゆる『食品ロス』が、500~800万トン含まれているとされる。日本には製造日から賞味期限までを3等分し、残り3分の1になったところで事業者が廃棄するという「3分の1」ルールが慣例として存在するが、食品ロスの多さはそのせいだけではない。食品ロスの内訳を見てみると、事業系ごみと家庭ごみが半々ずつを占めている。つまり、一消費者としての私たちにも大いに責任があるのだ。事業者にむけては“食品リサイクル法”が制定され、廃棄抑制の努力目標が設けられた。また、大手小売りを中心に、3分の1ルールの見直しも進む。消費者の私たちに今求められるのは、まず「もったいない」という言葉を思い出すことではないだろうか。

04「コップのフチ子」
- ■ コップのふちにフチ子あり!
- ■ 商品だけにとどまらない、コラボイベントにも注目!
コップのふちにちょこんと座るは、約10cmのOL。その名も、『コップのフチ子』。カプセルトイシリーズとして発売している人気ミニフィギュアだ。「コップのふちに舞い降りた天使」の副称で、マグカップなどのふちにひっかけることで、フチ子がたたずむ情景を楽しむことができる。工夫1つで様々な情景を生み出すフチ子の特徴を活かし、twitterやFacebookでは、窓枠に置いたり、別の人形と組み合わせたりした写真が話題となった。また、アパレルやアニメなどとも次々とコラボ。原宿では1日限定でカフェとコラボしたイベントも開催されるなど、いまや様々な「フチ子」が多くの人に愛されている。さらに、大阪でも2月5日から3月2日まで、企画展「コップのフチ子ジャパン・ツアー」が開催しているそうだ。これを機に、愛らしくもどこか面白いフチ子の世界を覗いてみてはいかがだろうか。

05「ゲレ食」
- ■ 今、スキー場での食事がアツい!
- ■ スキーブーム復活のカギを握るか
バブル崩壊後、年々人気が低迷していたスキーだが、このところじわじわとブームが再燃しているという。昨今のスキーヤーやスノーボーダーにとって、スキー場(ゲレンデ)選びの重要なポイントとなるのが『ゲレ食』。ゲレ食とは、スキー場内にある食事処のことを指す。一昔前のゲレ食といえば、「高い・まずい・量が少ない」というイメージがあったそうだが、最近はおいしくて食べごたえのあるメニュー開発に力を入れるスキー場が増えている。そのメニューの一部を垣間見てみると、ボリュームたっぷりのステーキ丼や窯焼きピザ、とろとろのオムライスなど、食欲をくすぐるラインアップがたくさん。特集やランキングも組まれ、ゲレ食界は盛り上がりを見せているようだ。全盛期と比べれば来場者数が減ってしまったスキー場だが、ゲレ食がスキーブーム復活のカギとなるかもしれない。

06「マイナー自衛権」
- ■ 武力攻撃が起こるまで自衛権は発動できない
- ■ 戦争放棄の理念と現在の国際情勢との間で
尖閣の国有化後、中国の公船が日本の領海や領空を侵犯する動きが多発している。その都度、自衛隊が出動するなどして対応しているが、事態が収束する気配は一向にない。その一因と考えられているのが、武力行使ができない自衛隊法による制限である。実は、自衛権の発動となる防衛出動は、外国から明確な武力攻撃があった場合に限られているため、ひらたく言えば防衛部隊としては何もできない。こうした問題に対処できるように導入が検討されているのが『マイナー自衛権』だ。武力攻撃とまではいかない緊急事態に対して、武器の使用を認めるのがその主旨である。戦争放棄の理念と、現実に突きつけられている国家情勢とのちぐはぐさが、こうしたマイナー自衛権や集団的自衛権のような例外を生み出す温床となっているように見える。

07「裁量労働制」
- ■ 将来は残業代がゼロになる!?
- ■ 経済成長戦略の一環で導入を検討中
1日の労働時間は原則8時間。それを超えて働かせる場合は残業代を払う。そんな日本の労働の常識が変わろうとしている。安倍政権は日本経済の成長戦略の一環として、労働時間の規制を適用しない新しい働き方の導入を検討している。具体的には、労働時間で成果をはかれない業種やポジションにおいて、労働時間と賃金を切り離した雇用契約を可能とするもので、『裁量労働制』と呼ばれている。現在の労働基準法にも編集者やデザイナーなどを抱える業種で導入されている。しかし、その導入にあたっては厳格な要件を満たす必要があり、そうした正規の手続きを踏まずに、違法労働を強いている企業も少なくない。裁量労働制によって雇用形態の幅が広がることは歓迎すべきだが、それを隠れ蓑に残業代ゼロがまかり通る社会にならないよう、監視の目を厳しくする必要があるだろう。
