これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「コミュニティー農園」

  • ■ 都市部で本格農業体験
  • ■ 地域活性化を目指すコミュニケーションスペース

旬のおいしい野菜を育ててみたいが、農地を借りて世話をするのは難しい。そんな声がシニア層を中心にあがっている。そこで今話題になっているのが、都市部でも本格的に農業を始めることが出来る『コミュニティー農園』だ。コミュニティー農園とは、空き地を畑スペースとして貸し出している都市農園のこと。その狙いは、自然に親しみ、健康を増進させる環境づくりをすることだ。また、コミュニティーに参加することで地域活性化につながることも期待されている。世界でもコミュニティー農園を地縁づくりに役立てる活動があり、例えばロンドンでは廃線跡地を活用した手作りのコミュニティー農園がある。地域住民がお互いを支え合いながら、農業を楽しめるコミュニティー農園。今後、まちづくり活動のお手本にもなりそうだ。

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02「宅建取引士」

  • ■ 中古住宅市場の活性化を目指す
  • ■ より信頼できる「アドバイザー」育成へ

現在、都市部の新築住宅はほぼ飽和状態にあると言われる。政府はまだ住める家を壊して新築するよりも、中古の家を循環させる方が環境資源や国民負担の点からも望ましいとしてきた。とはいえ、消費者としては大きな買い物であるだけに、中古物件には慎重にならざるを得ない。そこで、今国会中にアドバイザーとして『宅建取引士』が成立される見通しだ。実は以前から中古住宅売買のアドバイスをする「宅建取引主任」は存在したが、今回はそれを「士」に変更する。「主任」の場合は基本的に不動産会社の社員として働くため、営業ノルマなどもあり、完全に公平なアドバイスをするのは難しい部分があった。「士」業にすることで業務の独立と共に中立性を確保し、消費者にとってより信頼できるものにする狙いがある。同時に資格試験の難易度も上げ、現在の合格率5%から15%の「難関資格」になる見込みだ。公平で信頼できる宅建取引「士」によって、中古住宅市場の活性化となるのだろうか。

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03「スーパーカブ」

  • ■ 乗り物のフォルムが初めて立体商標登録
  • ■ 50年以上の歴史と世界一の生産台数

毎朝の新聞配達や郵便配達の光景で、幾度となく見られる二輪車といえばHONDA『スーパーカブ』だろう。そのスーパーカブが工業製品としては珍しく、特許庁から立体商標を認可されたのだ。ポイントは、乗り物のフォルムが初めて立体商標登録されたことだろう。特許庁の認可理由が「発売から50年以上経過している二輪車だが、機能面の向上を図りながらも一貫したデザインコンセプトを守り続けて生産し、ユーザー視点で考えても、デザインを見ただけでHONDAの商品であると認識できるほど世間に浸透したため」だろう。現在までにスーパーカブは、世界160ヵ国以上で販売されており、累計販売台数はなんと8700万台以上。世界で最も多く生産された二輪車としてHONDAを世界に浸透させている商品だ。多種多様なデザインが発表される二輪車業界で、確乎不動にスーパーカブを生産し続けたHONDAこそ、日本のモノづくりレベルの高さを世界に知らしめているのではないだろうか。

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04「kakuno」

  • ■ 初めての万年筆におすすめ
  • ■ 脱高級品で活路を発見

以前は誰もが日常的に使っていた万年筆。書きやすく、耐久性が高いとあって、大人の“必需品”とも言われていたが、安価なボールペンの登場によって、なかなか手が出せない“高級品”としてその需要は減っていってしまったという。しかし近年、パイロットから発売された万年筆『kakuno(カクノ)』が、若者を中心に人気を集めている。その最大の特徴は、“高品質・低価格”だということ。万年筆の要であるペン先は独自の技術を惜しみなく注ぎ込み、代わりにボディをプラスチック製にすることで、高品質ながら1,000円前後という手頃な値段を可能にしたのだ。発売後、使い心地の良さが口コミで広がり、パソコンユーザーが手書きメモに移行…なんて人も出るほどの人気商品になった。このような、時代に合わせた柔軟な対応で活路を見出す例は、他の業界でも増えていきそうだ。

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05「終活セミナー」

  • ■ 人生の終わりをより良くする
  • ■ 背景には家族構成の変化も

2012年の流行語大賞にもノミネートされた「終活」。生前から自分の手で相続関係・葬儀・墓地などの準備をすることだ。しかしこれらは多くの手続きが必要であり、素人にとってはあまりにも未知の事柄が多い。そこで近年、全国各地で『終活セミナー』が開催され始めた。その内容は、法律家や葬儀業者など専門家の話を聞くことができ、不安な点については相談もできるというもの。セミナー参加者にとっては不安解消の手段となり、アドバイザーにとっては宣伝も兼ねるというわけだ。大手スーパー「イオン」では2年ほど前からこの催しを開催してきたが、最近ではすぐに予約が埋まってしまうほどの人気があるという。こうした人気の背景には核家族化が進み、子ども世代の助けが期待しにくいことや、「先祖代々の墓に入る」という風潮が薄れてきたことが挙げられる。自分の人生の終わりは、自分の手でより良く迎えたい。そんな願いを受けて、終活セミナーのさらなる広がりが見込まれる。

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06「ルーミート」

  • ■ 大自然で育ったカンガルーの肉
  • ■ 生活習慣病やアスリートの食事に

オーストラリアで爆発的人気の「世界で最もクリーンな肉」が、日本の食卓にやってきた。それは、チキンでもなくポークでもない『ルーミート』というカンガルーの肉。ルーミートは、オーストラリアの大自然で育った野生のカンガルーを捕獲し、現地の専門工場で精肉したもの。人気の秘密は、肉質がやわらかく、低脂肪、高タンパク、低コレステロールな上に、味にクセがないのでさまざまな調味料に馴染むことだという。近年、健康志向の流れからヨーロッパでの需要も増えており、アスリート食や生活習慣病対策の健康食、ダイエット食に使われることも多いそうだ。現在、日本では取扱い始めたばかりなのでまだまだ認知されていないが、食肉問題が頻発している日本の現状を考えると、魅力的な食品に違いない。近い将来、精肉コーナーでルーミートを買い求める人々の姿が見られるかもしれない。

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07「2.5次元ミュージカル」

  • ■ “漫画・アニメ×ミュージカル”
  • ■ 日本の新たな独自ジャンルとして確立を目指す

漫画・アニメは、今や日本の代表的な文化であり、世界各国で大人気だ。そんな中、この漫画・アニメを原作にしたミュージカルである『2.5次元ミュージカル』が注目を集めている。2.5次元ミュージカルとは、「2次元」の漫画・アニメと「3次元」のミュージカルの中間として名付けられたもの。ミュージカルを観る機会が少ないとされている日本人だが、2.5次元ミュージカルは年々公演される作品数と観客動員数を伸ばしている。また、日本が発信する新たなエンターテイメントとして、世界展開を目指す業界団体も発足。今は観客の8割が女性だが、今後は男性やシニア層、キッズも楽しめるジャンルの展開を目指している。日本のミュージカル市場はまだまだ発展途上だが、国内への普及と世界への発信に向けて、今後の動きに注目したい。

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