01「農協改革」
- ■ 日本の農業体制を根本から変革
- ■ TPP実施に備え、競争力をつける狙い
日本の農業体制には、戦時中に米を安定供給するために立ち上げられた組織「農業協同組合(以下農協)」が深く関わっている。これまで、農協は政治に癒着しながら生産・流通・販売を牛耳る格好になっていた。しかし、TPPへの参加決定によって競争力が必要とされることや、少子高齢化による日本の食糧生産事情の変化によって、今までのような農協主導では、日本の農業が世界に立ち向かえないのではないかと言われている。
そこで、政府が新たに打ち出したのが『農協改革』だ。これは、全国の農協を取りまとめていた全国農業協同組合中央会を解体し、農協による規制を緩めていくというもの。農協からは一部強い反発の声が挙がっているが、この改革実行によって日本の農業の進化は果たされるかと期待する声もある。

02「レンタルフレンド」
- ■ お金を払って友人をレンタル!?
- ■ 生身のコミュニケーション不足
ビデオ、自動車、家電…など、様々な“レンタルサービス”がある中、最近では「友人」をレンタルする『レンタルフレンド』までもが現れてしまった。
近年、需要が高まっているこのサービスは、お金を支払い、決まった時間だけ自分の行きたい場所についてきてもらう友人代行サービスのこと。イベント同行だけでなく、ショッピングや食事など、日常生活を友人として過ごして欲しいという人が若者を中心に増えているという。この背景には、現在SNSが普及したことにより、生身の人との関わりが減ってきたことが挙げられる。インターネット上で気軽に「友人」になる手段が増えている中、いま一度「友人」のあり方について考えてみるべきなのかもしれない。

03「パ紋」
- ■ パーソナルな家紋
- ■ 様々なグッズに展開
日本でエンブレムといったら、恐らく一家の紋章である「家紋」が思い浮かぶだろう。しかし、最近「家紋」より『パ紋』なるものが、SNSを中心に人気を博している。パ紋とはパーソナル家紋の略称、つまり個人向け紋章のこと。ロゴを中心としたデザイン、または映像作家として活躍中の原田専門家氏が制作し、単体もしくはグッズに転写して販売している。
このパ紋のデザインは、その人が好きな動物や趣味などを反映したモチーフを使用しており、かわいくポップにまとまっていることが、人気の理由となっているのだとか。SNSが世間に浸透したことで、業者と個人との直接のビジネスが可能となったことにより、今後新しい市場を開くチャンスが生まれるかもしれない。

04「3×3
(スリーバイスリー)」
- ■ 少人数、小スペースで楽しめる競技
- ■ オリンピック正式種目になるか!?
いざスポーツをやろうと思ったとき、足りない人数でも楽しめるように“変則ルール”で遊んだことはないだろうか。その変則ルールが公式なものとして確立した新たなバスケットボールの楽しみ方として、『3×3(スリー・バイ・スリー)』が人気を集めている。
3×3とは1チーム3人で試合を行い、通常のバスケットボールの半分のスペースで楽しめるスポーツ。ボール1つとフープ1つがあれば誰でも楽しむことができ、メンバーが揃わないことや場所が確保できないといった理由でも気軽にプレイできる。現在では公式スポーツとして認定されており、世界大会も行われている程の人気。いずれオリンピック正式種目になる日がくるのではと注目されている。

05「約款明文化」
- ■ 曖昧だった約款の規定を明文化
- ■ 弱者の権利を守る
明治29年に民法が制定されて以来、大きな改正が無かった債券や契約に関する法律だが、今の時代に合わせて改正されることが決まった。特に大きなものが、企業側が事前に示す契約書=約款に関する法律を定める『約款明文化』だ。民法に規定がなかったため、通販トラブルや企業間での契約トラブルが後を絶たず、法的に立場の弱い消費者や中小企業が泣き寝入りする原因となっていた。
この明文化には、連帯保証人制度の見直しやお金の貸し借りの時効制度も含まれている。そこには契約者が内容を十分に理解せずに契約することを防ぎ、万一の時にも弱者が民法の規定を武器に戦えるようにするという狙いがある。改正により、消費者目線の法律となるか。企業、消費者双方の注目が集まる。

06「氷結
アイススムージー」
- ■ 凍らせて飲むチューハイが新登場
- ■ “シャリシャリ”とした新食感アルコール飲料
近頃の若者は、酒を嗜む人が少なく、“酒離れ”しているとささやかれている。そんな中、キリングループが「20代を中心に、お酒を楽しむ新スタイルとして定着させたい」と、新商品『氷結アイススムージー』を期間限定で販売することを発表した。
本格的なフローズンカクテルになるこの商品は、口栓付きのパウチ入りとなっており、通常アルコール飲料にはない形状だ。また、シャリシャリとした新食感で、凍らせたお酒をギューッと握って、チューッと飲むという今までにない新スタイルとなっている。フローズンカクテルは、すでに海外では人気があることから、日本での定着を狙う今回の氷結アイススムージー。夏にピッタリな新感覚のお酒を、友人や家族と楽しんでみてはいかがだろうか。

07「奨学米」
- ■ お金の代わりに“お米”
- ■ お米で学生の胃袋を支援!
奨学金といえば、学生の学費や生活費を援助してくれるとても有り難い制度。しかし昨今、学生支援の方法はお金だけではないらしい。それが、農家が学生にお米を提供する『奨学米』というプロジェクトだ。
この奨学米における返済の方法は、お米を提供してくれた、通称コメオヤと呼ばれる農家の手伝いや、地域のイベントに参加することで還元していくシステムとなっている。双方の交流がされることで、未来を担う学生たちは農業と食への関心を深められ、農家は将来的に学生達の食材の購入先となり、今後の市場拡大を期待することが出来る。農家と学生のつながりを創る奨学米、ここから新しい絆が生まれていくのではないだろうか。
