これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「シルバーデモクラシー」

  • ■ 高齢者の意見が強く反映される政治
  • ■ 少子高齢化にともなった問題

先日、大阪都構想が僅差で否決となり、幕を閉じた。否決に至った原因のひとつとされているのが『シルバーデモクラシー』だという。
これは、少子高齢化にともなって、有権者数の割合がシルバー世代(高齢者)に偏ってしまい、高齢者の意見が政治に強く影響を与えること。大阪都構想選挙においても、NHKの出口調査の結果では、20~40代までの有権者は賛成が過半数だったのにも関わらず、シルバー世代の有権者層の過半数が反対票を入れていたのだ。このように、これからの日本を支えていくべき世代の意見が通りづらくなっていくことは、少なからず日本の政治に影響を及ぼす危険性がある。若者の選挙不参加は、国民の意見を平等に反映できなくする問題も孕んでいるということなのだ。社会背景が大きく変ってきている現代だからこそ、選挙のあり方や方法を検討する必要があるのかもしれない。

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02「深発地震」

  • ■ 深いところで発生する地震
  • ■ 通常の地震とは異なるメカニズム

5月末、小笠原諸島周辺で発生した地震は、遠く離れた首都圏でも震度5前後の強い揺れを観測した。このことから今、話題になっているのが『深発地震』だ。これは、100キロメートルよりも深いところで発生する地震のことを指す。活断層のズレによって発生する通常の地震とは異なり、深部でのプレート損傷によって発生するという。
プレートはつねに動き続けているため、重なっている部分にはひずみがたまる。そのひずみに耐え切れなくなったときにプレートが壊れて地震が発生するため、震源が深く、大きな地震が発生しやすいそうだ。また、今回の地震では小笠原諸島から遠く離れた首都圏で震源地と同程度の揺れを観測する「異常震域」が発生したが、これもプレートにそって損傷箇所から揺れが伝わったことに由来する。震源が遠いからといって、必ずしも安全とは限らない。プレートの境目に位置する日本では、一層の知識と警戒が求められる。

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03「MERS」

  • ■ 中東発の強力なウイルス
  • ■ 日本上陸も秒読みか

ビジネスや旅行によって国を行き来する人が爆発的に増えたが、比例して病原体の急速な拡散が問題になっている。MERS(中東呼吸器症候群)もその一つで、2012年に中東で初めて確認されたウイルス性の感染症だ。感染すると風邪のような症状が現れ、重症化による致死率が4割に上るのもMERSの特徴だ。さらに、新しいウイルスであるため不明な点が多く、はっきりとした感染経路も判明していないという。
韓国でのMERS流行は初期対応の遅れが原因とされており、感染者の判定や隔離、主な感染場所とされている病院の公表が迅速に行われなかったことが指摘された。日本では未だ感染者が確認されていないものの、MERSが上陸するのも時間の問題と言われている。万が一国内での感染が確認された際、日本政府は速やかな対応をとることが出来るのか。今後の動向が注目される。

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04「標的型メール」

  • ■ 身近に潜むウイルスの危険
  • ■ 前もって行う対策が重要

メールによる犯罪被害が後を絶たない中、日本年金機構から125万件の個人情報が流出した。原因は『標的型メール』と呼ばれ、組織への攻撃や情報漏洩を目的としたサイバー攻撃の一種だという。メールを開封したり添付ファイルをクリックしたりするとウイルスに感染するが、ウイルス対策ソフトでは検出されないものがある。さらに特定の個人や企業への攻撃を目的に送りつけるので、開封前に気付かれないよう、差出人として実在する会社や人物を装うものも多いという。
企業のパソコンがウイルスに感染すればイメージは低下し、自社だけでなく取引先や顧客へも損害が生じる可能性があるため、ビジネスパーソンにとっては非常に重要な問題だ。最新のウイルス対策ソフトを導入するのは勿論のこと、あらかじめその特徴を知り、普段から警戒する姿勢が大切である。現代のビジネスにメールは不可欠だが、増え続ける新たな脅威への対策が今後の課題となるだろう。

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05「ジャパン・トイレ・チャレンジ」

  • ■ 日本のトイレを世界中に
  • ■ イメージアップで輸出増加を目指す

寒い日には便座が温かく、暖かい季節の洗浄水は冷たい。おまけに水も自動で流してくれる。世界的に見ても、日本のトイレはきれいで便利だと好評だ。そこに着目した政府は国の成長戦略として、きれいで便利な日本のトイレを全世界に普及させる計画『ジャパン・トイレ・チャレンジ』を提言した。
この提言では、2020年の東京五輪に向け、女性が暮らしやすい空間づくりの一環として、公共施設での高機能トイレの設備方針が固められた。さらに、災害時のトイレに関するガイドライン作りや、温水洗浄便座の国際規格を作成することで、海外へ輸出増加を目指しているようだ。訪日外国人がお土産として買い求めるほど認知度もあがり、いまやその快適さは「おもてなし文化」としても評価されている。日本のトイレのイメージ向上につなげていくことも視野にいれた、ジャパン・トイレ・チャレンジ。トイレから広まる新しい風向きに、今後の動向が注目されている。

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06「小さなお葬式」

  • ■ 業界初“明朗会計”のお葬式
  • ■ 質素なお葬式ニーズにマッチ

誰もが経験することになる「お葬式」。しかし、その価格はほとんど葬儀屋任せの「言い値」になってしまうため、不明瞭な価格設定に不満の声も多いという。そんな中、株式会社ユニクエスト・オンラインが販売する、業界初の“明朗会計”をモットーにした定額制の葬儀プラン『小さなお葬式』が注目を集めている。
ここでは、「小さな家族葬(通夜+告別式+火葬)」「小さな火葬式(火葬のみ)」といった、規模に合わせた様々な定額制プランがあり、ネットで注文できる。その最大の特徴は、全てのサービスが明朗会計になっており、かつ追加料金も発生しないため、安価に葬儀を行えるところだ。そのため、質素な葬式を求める中高齢者からの支持が高く、急成長しているという。今後、生活者から選ばれる企業になるためには、業界の「当たり前」を押し付けるのではなく、生活者に寄り添ったアイデアやサービスが求められそうだ。

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07「デジタル認知症」

  • ■ 記憶力が低下
  • ■ 電子機器への過度な依存が原因

仕事やプライベートでも、スマートフォンやパソコンといった電子機器が必要不可欠という人が多い現代。頭がぼーっとする、計算ができない、漢字をなかなか思い出せない…。そういった症状に心当たりがある人は、『デジタル認知症』かもしれない。
デジタル認知症とは、電子機器に頼りきった生活をしていることで、自分で考える場面が減り、脳の働きが低下するといった認知症に似た症状。自分の頭を使わずに過ごすと、脳は怠慢になり、記憶力や思考力が低下することが判明している。さらに、そのままに放っておくと、本当に認知症になるリスクも指摘されているそうだ。脳を活性化させるためにデジタルを利用することもあるからこそ、時間を決め、自覚を持って使い方を見つめ直すことが必要かもしれない。

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