01「サイバー学習国」
- ■ バーチャルで通学
- ■ 時間がない人も勉強しやすい
様々な事情で学校に通うのが困難な生徒のために、バーチャル空間にある学校にスマホなどでアクセスし、卒業資格がとれる高校『サイバー学習国』が2015年4月に誕生した。今、これが不登校生徒の受け皿になっているとして、注目されている。
サイバー学習国は、千葉県の通信制高校である明聖高等学校のコースの一つ。スマートフォンやタブレットなどでバーチャルの学校に通い、授業の動画を見て学習したり、年4日のスクーリング(登校日)に参加したりすることで卒業資格をとれる。好きな時間に授業が受けられるだけでなく、学費が3年間で15万円と安いのも魅力で、就労者や子育て中の人に好評だという。通学のハードルをできるだけ下げたバーチャル学校は、高校を選ぶ際の一つの選択肢として必要なのではないだろうか。
【参考URL】https://www.meisei-hs.ac.jp/cyber-hs/

02「国産バイオ燃料計画」
- ■ ミドリムシからバイオ燃料精製
- ■ 企業間で実用化を進める
持続可能なエネルギーの在り方が問われる中、『国産バイオ燃料計画』が発表されたことが話題となっている。
国産バイオ燃料計画とは、ミドリムシやその他のバイオマス(生物資源)原料による、国産バイオジェット・バイオディーゼル燃料の精製実用化計画のことだ。計画では年間125kLの燃料製造、国産バイオ燃料による航空機とバスの試運転を2020年に達成することを目標としている。この計画の背景には「COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)」に対する具体的対策や、CO2排出量を2020年以降増加させない航空業界の取り決め「CNG2020」がある。共同で記者会見を行ったANAはバイオジェット燃料の実用化に向けた給油のオペレーションなども提案していくという。企業間の取り組みで実現性が高まるこの計画の今後に注目したい。
【参考URL】http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/733215.html

03「ブラックフライデー」
- ■ 年末商戦スタート
- ■ 消費促進の狙いも
世界的に最も大きいイベントの一つであるクリスマス。アメリカでは、事前にプレゼントなどを買い求める人々に合わせ、11月の第4金曜日からスタートする年末商戦を、『ブラックフライデー』と呼んでいる。
これは「黒字の金曜日」という意味で、どんな店でも一夜で黒字になることから名付けられたそうだ。あらゆる小売業者は特別セールを実施し、それを目当てに何日も前から店舗に並ぶ人が多いという。近年はアメリカ以外の国々もブラックフライデーを取り入れており、日本でもイオン株式会社や貝印株式会社などがセールを発表した。実は政府会議でもブラックフライデーに言及があり、国民の消費を促すために必要だという意見もある。新しいもの好きの日本に上手く定着すれば、その効果は絶大なものになるだろう。
【参考URL】http://www.news24.jp/articles/2016/10/31/06345196.html

04「リモノ」
- ■ カワイイEVづくりを目指す
- ■ 着せ替えできるEVを公開
電気自動車(EV)が普及しつつある中、『リモノ』が2人乗りの超小型EVを公開した。
リモノとは、若者から年配者まで、簡単に乗れるカワイイEVづくりを目指すEVベンチャー企業だ。今回リモノが発表したEVは、外装にテント用の布が使用されている。大きさはシングルベッドよりやや大きい程度だが、防光性や防水性、防炎性などを保ちつつ、ボディを着せ替えられることが大きな特徴だ。最高速度は時速45kmなので、誰でも安心して運転することができる。同業であるテスラのEVがスピードやスタイリッシュさをウリにしたのに対し、リモノのEVは子連れの親世代や高齢者が気軽に乗れることを目指している。リモノが生んだ、今までにないコンセプトのEVの広がりに注目したい。
【参考URL】http://www.topnews.jp/2016/05/22/news/139943.html

05「五能線」
- ■ 観光列車ブームの先駆け
- ■ 廃線寸前から人気路線に復活
近年、観光列車が盛り上がりを見せている。観光列車は内装などにこだわった、乗ること自体を楽しむ列車のことで、このブームの先駆けとなったのが『五能線』だ。
五能線は、青森・秋田県間を結ぶJR東日本の路線のこと。利用者減少から一時は廃線寸前だったが、車窓からの絶景を活かした観光路線へと転換、その後も周辺の市町村と連携しながら改革を進め、人気路線となった。注目したいのは、五能線に勤務する職員自身がアイデアを出し、絶景を楽しんでもらうための「サービス徐行」など、観光客に喜んでもらえる工夫を重ねていった点。地元で働く人たち自身がアイデアを出し復活を遂げた五能線は、地方創生の理想的なかたちのひとつではないだろうか。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1609/06/news016.html

06「スマホ老眼」
- ■ スマホの長時間利用で起こる症状
- ■ 10代、20代の若者に増加
今やコミュニケーション手段として、そして情報端末として欠かせないスマートフォン(スマホ)。だが、スマホなど小さな画面を長時間見ることで目が疲れ、老眼のような症状が出てしまう『スマホ老眼』がいま、問題となっている。
通常、老眼は年齢を重ねるごとに視力が低下する現象のことだ。だがスマホ老眼は、画面を近くで見続けることで視界のピントを調節する目の筋肉が疲労し、正常に働かなくなっている状態のことを指す。若年層にもスマホ老眼は増加しており、大人になるまでにこのスマホ老眼がさらに悪化すると、将来失明するリスクが高まるという。スマホ老眼は、スマホ無しには生活できない現代社会ならではの症状といっても過言ではないだろう。
【参考URL】http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07825620Q6A930C1000000?channel=DF260120166496

07「ロボカップ」
- ■ 災害時を見据えた競技
- ■ エンタメ化で競技人口を広げる
世界最大級のロボット競技の国際大会『ロボカップ』のアジア地域版「ロボカップアジアパシフィック」が発足して注目を集めている。
ロボカップとは、スイスで発足したロボットのオリンピックのようなものだ。特徴は、認識能力を競う「サッカー」、凹凸の場所を移動する力を競う「レスキュー」などロボットの実用化に必要な能力を競技にしていることにある。これは災害時に必要な能力や、今後活躍が期待されている人工知能などをテストする目的もある。今回、競技人口拡大のためアジア地域版のロボカップ「アジアパシフィック」が新設された。ロボット技術を競技にしてエンターテインメント化することで、技術者達の向上心を刺激し技術の革新を促すのが目的だ。2015年にロボット新戦略を掲げ、ロボット産業に力を入れている日本の活躍に注目したい。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1610/24/news050.html
