01「野外炊具1号」
- ■ 野外炊飯専用トレーラー
- ■ 国内外に活躍の場が広がる
陸上自衛隊オリジナルの装備『野外炊具1号』に注目が集まっている。
野外炊具1号は、大型かまどや発電機、野外冷蔵庫といった調理器具を搭載した、トラックなどで牽引できる野外炊飯専用トレーラーのこと。野外で温かい食事を提供でき、一度に約200人分の食事を作れるため、日本の大規模災害時だけでなく、海外でも活躍している。従来は知る人ぞ知るマイナー装備だったが、阪神大震災以降、被災地における自衛隊支援で注目されることとなった。野外炊具1号のように日本ならではの技術力が集まった装備は、国内外での活躍の機会がますます増えていくだろう。
【参考URL】http://www.sankei.com/premium/news/170510/prm1705100007-n1.html

02「健康ポイント」
- ■ スポーツによる健康増進を推奨
- ■ 地域経済の活性化へ
運動や検診を行った人がポイントを受け取り、商品券などに交換する制度『健康ポイント』が自治体で積極的に導入されている。
4年後の東京オリンピック・パラリンピックに目を向け、各自治体はスポーツによる健康増進に取り組んでいる。そこで、医療費削減や保険財政の改善など、一石二鳥の効果が期待できることが制度の普及を後押ししているようだ。国や自治体、大学などが連携し全国各地で調査が行われ、1人当たり1年間で5万円の医療費を抑制する効果が表れているという。また、健康ポイントを利用した商店街での買い物や外食により大きな経済波及効果が現れているそうだ。健康ポイントの普及が今後の地域経済活性化にどれだけよい影響を与えるか、注目していきたい。
【参考URL】http://style.nikkei.com/article/DGXKZO94975030Q5A211C1NZBP01

03「公道マリオカート」
- ■ 人気ゲームをリアルで体験
- ■ コンテンツのイメージダウンの危惧も
任天堂の人気ゲーム「マリオカート」のキャラクターのコスプレをして、レーシングカートで実際の公道を走るサービスが、『公道マリオカート』だ。人気ゲームの世界を現実で体験できるとして外国人観光客にも人気を博しており、都内を中心に複数の企業がサービスを展開している。
このカートはミニカー扱いとなり、一般道路でも最高60キロで走行が可能だが、車体が小さく視認しにくいことから一般自動車との事故の危険性が高いという。さらに、写真撮影のために渋滞が起こるなどの苦情の声もあり、サービスの見直しが求められている。他社の人気コンテンツに「ただ乗り」し、ビジネス利用するケースが近年問題となっているが、コンテンツのイメージや人気も権利保有者の財産だということを忘れていけないのではないか。
【参考URL】https://c-2.bengo4.com/n_5575/
【参考URL】https://www.j-cast.com/2017/02/24291585.html?p=all

04「MR」
- ■ 現実に3D映像を投影する技術
- ■ VRとARの発展形
近年、家庭用VRゲーム機の発売、ARを利用したゲームの大ヒットなどで、仮想現実に関する技術は一気に注目を集めるようになった。そしていま、仮想現実技術のさらなる発展形『MR(Mixed Reality=複合現実)』が実用段階に入りつつある。
MRは、現実の風景にコンピューターによる3D映像を投影する技術で、従来のARと異なり投影された映像へ干渉できる。さまざまな現場へ試験導入が始まっており、例えば歯科医師がゴーグルを装着すると、患者の歯に本人の神経や血管などが投影される。それを参考にしながら手術を進められ、手の動作によってカルテを呼び出すこともできる。医療や建築ほか幅広い分野への応用が期待されており、この技術が一般化すればビジネスの常識は大きく変化するだろう。
【参考URL】http://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0502.html?utm_int=tokushu-business-detail_contents_tokushu-business_004

05「マクロン」
- ■ フランス史上最年少大統領
- ■ 中道、親EUを打ち出す
先日のフランス大統領選において、極右のルペン候補を下し、中道で無所属の前フランス経済相である『マクロン』氏がフランス史上最年少の39歳で当選した。
大統領就任後、マクロン氏はテロや低迷する経済によって破壊されたフランスの価値を回復させたいと演説。イノベーションやテクノロジーによる経済活性化を訴えた。マクロン氏当選の背景には、トランプ氏のアメリカ大統領就任以来加熱するポピュリズムへの反発が挙げられる。「フランスのEU(欧州連合)離脱」を掲げるルペン氏が当選すればEUの存続自体が危ういとの見方もあり、これを危惧する有権者の票も「親EU」のマクロン氏へ集まった。マクロン氏当選が世界に波及するポピュリズムへの歯止めとなるか、注目していきたい。
【参考URL】http://news.mynavi.jp/column/economytsubo/085/
【参考URL】https://www.cnn.co.jp/world/35101168.html

06「恐れを知らない少女」
- ■ 金融街に現れたブロンズ像
- ■ 設置延期を求める声多数
ニューヨークのウォール街に突如現れた雄牛と、その前に立ちはだかる少女。いま、この『恐れを知らない少女(Fearless Girl)』が話題を呼んでいる。
これは、今年3月8日の国際女性デーにちなんで設置された、クリステン・ビスバル作のブロンズ像のこと。像の登場以来、多くの人がその像と記念撮影を行い、SNSなどで拡散したことで注目が集まった。また、当初は市の許可期間内だけの設置としていたが、2万8000人以上もの人々が像の設置継続の嘆願書に署名し、来年の3月までの延長が発表された。ジェンダーの多様性が問われる昨今、アートの面からのアプローチが成功した例のひとつだろう。
【参考URL】https://www.cnn.co.jp/showbiz/35098880.html

07「四季島」
- ■ JR東日本のクルーズトレイン
- ■ 高齢者を中心に高まる需要
JR東日本の豪華寝台列車『四季島(TRAIN SUITE四季島)』が5月に運行を開始し、注目を浴びている。
豪華な内装やホテル顔負けのグルメ、高品質サービスがウリである四季島では、北海道と東北を周回し、ラグジュアリーな空間で旅を楽しめるという。すでに来年の3月まで予約は埋まっており、その人気がうかがえる。2013年に登場したJR九州の「ななつ星」や今年6月にデビュー予定のJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」など、近年のクルーズトレインと呼ばれる豪華列車ブームは加熱しつつあり、隠居中の高齢者を中心に「本当に良いものへの出費をいとわない」傾向が高まっているという。四季島がもたらす今後の経済効果に期待したい。
【参考URL】https://citrus-net.jp/article/21329
