01「あおぼーし」
- ■ 千葉県警犯罪抑止チーム
- ■ 防犯講話が評価された
近年、日本では性犯罪等のわいせつ事件発生率が高まっている。そんな中、千葉県警の犯罪抑止チーム『あおぼーし』の活動に注目が集まっている。「あおぼーし」 とは、千葉県警の女性警察官を中心に、子供や女性が被害者となる犯罪の抑止活動を行っているチームのことだ。
定期的に行っている護身術講座や、女性向けの防犯講話などの活動が評価され、企業や大学を中心にあおぼーしへの関心が寄せられている。実際にあおぼーし活動開始後、千葉県内でのわいせつ罪などの件数が大幅に減少したという実績もあがっている。この活動がひとつのモデルとなり、千葉県内のみならず全国での犯罪防止活動への取り組みが広がっていくかもしれない。
【参考URL】http://www.sankei.com/region/news/170408/rgn1704080044-n1.html

02「サードハンドスモーク」
- ■ たばこが消えた後も残る煙害
- ■ 子どもに悪影響を及ぼす
近年禁煙に対する関心が高まりつつあるなか、たばこが消えた後に残る煙害『サードハンドスモーク』が注目されている。
喫煙者が吸う煙をファーストハンドスモーク、たばこから出ている煙をセカンドハンドスモークというが、サードハンドスモークとはたばこの火が消えた後の残留物から有害物質を吸入してしまうこと。サードハンドスモークは喫煙者の息、髪の毛、衣類、空間など、臭いがするところに潜んでおり、有害物質は数ヶ月間残留する。そのため様々なところを触り、動きまわる子どもへの影響が懸念されているという。2020年の東京五輪に向け政府も受動喫煙対策に乗り出しており、いずれはサードハンドスモーク対策にも着手していくかもしれない。
【参考URL】https://www.houdoukyoku.jp/posts/11716

03「060」
- ■ 携帯電話の普及で電話番号が枯渇
- ■ 電話番号12桁時代がせまる
携帯電話の番号は070、080、090というように増え続けているが、近年新たに『060』が追加される可能性が高まっている。
060ではじまる携帯電話番号の開放が検討され始めた背景として、携帯電話や電子機器が急速に普及し、従来の番号では対応しきれなくなるほど多くの電話番号が使われるようになったことが挙げられる。そのため現在まで使用されていた電話番号が枯渇する可能性が出てきたのだ。政府は今後ますます高まるだろう携帯電話番号の需要に備え、番号や桁数の増加など、対策をせまられている。携帯電話番号が12桁になる時代もそう遠くないかもしれない。
【参考URL】http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1067697.html

04「トンチン年金」
- ■ 超高齢化社会の支え合い保険制度
- ■ 「長生き=リスク」の不安を拭えるか
世界でも類を見ない、超高齢化社会となった日本。そんな中、各保険会社が発売する長生きするほど多額の年金を受け取れる『トンチン年金』が注目されている。
トンチンとは、イタリア人のロレンツォ・トンティが考案した保険制度で、死亡保障を行わないかわりに、生きている他の加入者の年金額を大きくする仕組みのこと。加入者が亡くなったとき、その保険金は遺族ではなく、生きている他の加入者の年金原資に回すため、加入者は長生きするほど多くの年金を受け取れるようになる。逆に年金を受け取る前に亡くなれば、保険料は掛け捨てとなる。日本は将来的に、年金保険だけではその後の長い人生に対応できない人が増加するという課題がある。大勢の高齢者たちで助け合い、お互いを支えるという考えが、課題解決への糸口となるか期待が高まっている。
【参考URL】http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07186850T10C16A9945M01?channel=DF280120166591

05「リアリー・リアリー・フリーマーケット」
- ■ モノやスキルを交換するフリーマーケット
- ■ この夏、東京都内で初開催
東京では初の試みとなる、お金を介さずモノやスキルを交換するフリーマーケット『リアリー・リアリー・フリーマーケット』がこの夏に開催される。
リアリー・リアリー・フリーマーケットは、世界各国で既に開催されている「Free(無料)」のマーケットで、モノとモノ、モノとスキル、スキルとスキルなど、お金を介さないやり取りが一番の特徴だ。その内容は、例えば本1冊と交換に他の本を持ち帰ることのできる物々交換や、関心事を教えると代わりに身近な街の活動や団体・人などを教えてもらえる情報の交換など多岐に渡る。この試みは、資本主義社会を生きる私たちに、モノゴトの本来の価値や在り方を再認識させてくれるかもしれない。
【参考URL】https://kichijoji.keizai.biz/headline/2413/

06「サイバー保険」
- ■ サイバー攻撃のリスクと被害をカバー
- ■ 保険会社が企業向けに提供
今年5月頃、ファイルを暗号化し使えなくする身代金ウイルスが猛威をふるったことは記憶に新しい。日本でも被害を受けた企業は多く、日に日に高まるセキュリティリスクから『サイバー保険』に加入する企業が増えているという。
サイバー保険とは、企業がサイバー攻撃を受けたときの賠償責任や対応にかかるコストなどを包括的にカバーする保険のこと。情報漏えいが起こった場合の危機管理や訴訟対応までサポートしている。また、契約内容に基づき、謝罪会見の開催に関わる諸準備・費用や、訴訟された場合の弁護士や損害賠償などのコストを補償するという。企業へのサイバー攻撃のリスクは今後ますます高まり、高度化していくと予測されており、サイバー保険導入をせまられる企業は増加していくだろう。
【参考URL】https://securitynavi.jp/1140

07「リカレント教育」
- ■ 就労後でも再就学できるシステム
- ■ 日本でも広がりを見せる
終身雇用システムが崩壊し、1つの企業に留まらないことが当たり前になりつつある日本。働き方の多様化とともに注目を集めている教育システムが、『リカレント教育』だ。
これは就労してからも、個人の必要に応じて教育機関に戻り、正規の学生として就学できる教育システムのこと。もともと雇用の流動性が高かった欧米で積極的に取り入れられてきたが、日本ではキャリアを中断し就学することは難しい。そのため日本ではリカレント教育の概念が広義に解釈され、企業で働きながら学んだり、学校以外の場で学ぶ場合も含まれる。急激な社会の変化に適応できる人材が日本でも求められはじめており、大学卒業後も学習を継続する重要性が高まっている。この教育システムを受け入れる企業は増加していくだろう。
【参考URL】https://bizhint.jp/keyword/58648
