これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「Deep Thunder」

  • ■ 日本IBMが開発した気象予測AI
  • ■ 拡大するAIのビジネスモデル

日本IBMは、今年3月に気象予測業務の許可を取得し、新しい気象予測モデル『Deep Thunder』を発表した。
Deep Thunderは今までの天気予報で使用されていた気象衛星やレーダーの情報だけでなく、AIの「IBM Watson」に気象データを学習させ、機械学習により天候を予測するというシステムだ。同社はDeep Thunderを使用し、1時間ごとの予報データを企業向けに提供することなどを計画しているという。Deep Thunderが多くの気象データを学習できれば、現在よりも正確で、詳細な天気予報が可能になるかもしれない。Deep Thunderのように、AIは私たちの日々の生活に今後ますます浸透していくだろう。
【参考URL】https://www.gizmodo.jp/2017/08/mugendai_deep-thunde.html

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02「スマートサイト」

  • ■ 中途視覚障害者支援のためのサイト
  • ■ 視覚障害者用相談窓口などを掲載

インターネットを通じた情報提供で、病気や事故で視力を失った中途視覚障害者を支援するサイト『スマートサイト』が眼科医を中心に広がりをみせている。
中高年の人が突然視覚障害になると、十分な支援が得られないというのが実情だ。中途視覚障害者のほとんどは、視覚補助具やリハビリテーション、患者団体などの存在を知らず、長期にわたる不便な生活を送っているという。たとえば眼科医はスマートサイトから、中途障害者向けの相談窓口などの情報が掲載されているリーフレットをダウンロードし、患者に相談窓口の紹介などが可能だ。近年の高齢化により緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などによる中途視覚障害者が増加しており、2030年には200万人に達するという予測もある。支援のためにも、今後のスマートサイトの広がりに期待したい。

【参考URL】http://www.sankei.com/life/news/170822/lif1708220026-n1.html

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03「ハービー」

  • ■ 米南部を襲ったハリケーン
  • ■ 災害対策や環境保全への意識改革

先日メキシコ湾からテキサス州に上陸し、米南部を襲ったハリケーン『ハービー』。通常よりも速度が遅いハリケーンで、洪水などの甚大な被害を及ぼしたため、死傷者や避難者が相次いでいる。テキサス州を襲ったハリケーンとしては過去最大ともいわれており、経済的な損失も大きいという。
ハービーが発生した原因として、環境問題による気候変動が挙げられている。しかし、米大統領のトランプ氏の災害対策への意識は薄く、地球温暖化対策の国際的な取り組み「パリ協定」の離脱を再考する様子もみられない。今後またいつハービーのような未曽有の大災害が起こってもおかしくない状況のなかで、アメリカ国民に限らず、自国の災害対策や環境保全への意識を改革していく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://jp.reuters.com/article/trump-env-policy-harvey-idJPKCN1BA0TK

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04「ネウボラ」

  • ■ フィンランド発の子育て支援制度
  • ■ 公的機関が切れ目なく子育てをサポート

小学校教育の在り方が問われるなか、東京都の小池百合子知事は、フィンランドの子育て支援制度『ネウボラ』の施策化に意欲を示している。
この「ネウボラ」とは、福祉先進国フィンランドがすすめる妊娠から出産、子どもが就学するまでを自治体が切れ目なくサポートしてくれる仕組みのことだ。フィンランド語で「ネウボ(neuvo)=アドバイス」「ラ(la)=場所」という意味を指す。小池知事は、切れ目なく支援するネウボラについて「費用やシステムなどで課題はあるが、子どもたち一人ひとりに光を当てるという理念で、どう実践していくか、的を当てていきたい」と語った。現在は、全国各地の自治体で取り入れているというこの仕組みがより認知され、誰もが不安なく妊娠、出産し、安心して子育てできる社会づくりに期待したい。
【参考URL】https://kosodatetown.mamafre.jp/neubora-2/

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05「小学8年生」

  • ■ 小学館発刊の小学校全学年向け雑誌
  • ■ 子どもの好奇心を刺激する付録で話題に

少子化の影響から小学館の学年ごとに発刊していた学年誌が部数低迷し「小学一年生」を除いて相次いで休刊となった。その休刊を惜しむ声を受けて2月から不定期で発刊を開始したのが『小学8年生』だ。
この「小学8年生」は、小学校1年生から6年生まで全学年を対象とした雑誌。どの学年にも広く対応する内容で、表紙のデジタル数字の「8」は、自分の学年に応じて塗りつぶす趣向になっている。今年の冬に発売の特別号では、2020年に小学校でプログラミング学習が必修化されることに先駆けて、完成型ロボットが付録になると話題をよんでいる。ユーザーの減少に対して、従来の形式にとらわれず、どのようなアプローチをしていくのか。これは不況の長く続く出版業界だけの話ではなく、ほかの業界でも常に意識しなければいけないことだろう。
【参考URL】https://sho1.jp/sho8

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06「大和堆」

  • ■ 日本の排他的経済水域にある漁場
  • ■ 他国籍漁船の違法操業が横行

福井県の甘エビの水揚げ高が前年度から70%以上落ち込んだことが明らかになり、問題となっている。水揚げ高減の理由の一つとして見られているのが、日本の排他的経済水域内にある日本海の漁場『大和堆(たい)』における、北朝鮮籍とみられる漁船の違法操業だ。
以前より大和堆での北朝鮮籍船の違法操業はあったが、今年に入り急増したという。日本の漁船はトラブル回避のため漁をせず港に戻ることを余儀なくされ、5~8月の大和堆での漁獲実績は、福井、石川、新潟の3県で前年度を下回った。漁業関係者からは不満の声とともに政府への取り締まり強化を求める声が上がっている。日本の水産業に大きな影響を与えそうな大和堆を巡る状況を、注視していきたい。
【参考URL】http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/231652

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07「ネットギャリー」

  • ■ 発売前の書籍のゲラをレビュー
  • ■ 本のPRサービス

出版不況が叫ばれる書籍業界では、著者名、中身を隠す売り方が話題を呼んだ「文庫X」など、さまざまなPR方法が試みられている。そんななか、発売前の本の「ゲラ(校正紙)」を読みその本を評価するウェブサービス『NetGalley(ネットギャリー)』のベータ版が先日開始された。
このサービスは本のPRを目的に運営されており、レビュアー登録は18歳以上なら誰でも可能だ。出版社へリクエストを送ることでゲラを無料で閲覧できるが、レビュアーはゲラのフィードバック率や内容によって出版社に評価されるため、悪質なレビュアーのリクエストは取り下げられる場合もある。レビューはSNSに投稿できるため、SNSでの拡散による販売促進効果も期待されている。書籍のPR方法を大きく変える可能性が感じられるこのサービスの動向に、今後も注目したい。
【参考URL】https://www.netgalley.jp/

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