これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「行動経済学」

  • ■ 経済や金融を心理学的な視点から研究
  • ■ 今年のノーベル賞を受賞

米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授が、『行動経済学』の研究を評価され、今年のノーベル経済学賞を受賞した。
経済学には、人間は常に合理的な判断をするという前提がある。これに対し、経済学に心理的な影響を反映させ、人間が感情に流され「不合理」な行動をしてしまう理由を解き明かすのが行動経済学だ。氏の成果としては「メンタル・アカウンティング」という理論が挙げられる。たとえば同じ金額でも、苦労して貯めたお金は慎重に使うのに、あぶく銭は簡単に使ってしまうように、人はお金を心理的に色づけして行動することを示したのだ。セイラー氏は、行動経済学を政策決定の場に応用する分野で貢献を果たしたことでノーベル賞を受賞した。これをきっかけに行動経済学には大きな注目が集まっており、今後もこの言葉を聞く機会は増えそうだ。
【参考URL】https://zuuonline.com/archives/176880

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02「顔認証ゲート」

  • ■ 入出国管理の円滑化
  • ■ 羽田空港国際線ターミナルで先行導入

東京オリンピックに向け、日本各地で外国人観光客増加を見据えた対策が打たれている。その中で、重要なセキュリティ強化対策の一つとして入出国の管理が挙げられる。法務省の入出国管理局は、入国手続きを行う審査場に『顔認証ゲート』を導入した。
これは、日本人の出入国手続きを合理化し、より多くの入国審査官を外国人の審査にあて円滑化を図る目的で設置されたものだ。先行導入先として、羽田空港国際線ターミナルに、帰国手続き用に3台が導入された。パスポートを所有する日本人なら事前の利用登録不要で利用できる。ゲートで撮影した写真と、パスポートに埋め込まれた画像を照合し本人確認を行う。機械の操作が1人でできることや、身長が135cm以上であることが利用条件となる。審査の円滑化だけでなく、セキュリティ強化に繋がることを期待したい。

【参考URL】https://dentsu-ho.com/articles/2710

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03「GMS」

  • ■ 新たな自動車金融システム構築
  • ■ 購入与信審査の課題を解決

日本企業『GMS(Global Mobility Service)』が独自開発した、IoTデバイスを車に搭載し、遠隔操作で自動車の起動を制限するシステムが注目されている。
現在、自動車の購入時には、その支払い能力や信頼を確認する与信審査を通る必要がある。その結果、実際には支払い能力があるのに、審査を通ることができずに自動車を購入できない層が世界には20億人ほどいる。だが、このサービスを利用すれば、与信審査ボーダーラインの人たちも自動車の利用ができ、支払いが滞れば利用できなくなる。これは金融機関やメーカーにとっても、与信審査の工数削減、顧客の拡大、未払い状態での利用予防などに繋がる画期的な施策となる。現在はフィリピンで事業展開中だが、今後アジア各国に拡大していく予定で、今後の自動車金融を大きく変えていくかもしれない。
【参考URL】
http://jp.techcrunch.com/2017/04/20/global-mobility-service-raised/

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04「体験型福袋」

  • ■ 体験を売る福袋
  • ■ 消費者のニーズの変化に対応

年末年始商戦に力が入り始めるこの時期。大手百貨店各社が発表した初売りの福袋では、『体験型福袋』で話題を集める戦略が目立った。
「もの」だけでなく「体験」も一緒に売るのがこの福袋だが、他店との差別化のためその内容に各社は知恵を絞っている。たとえば松屋銀座は、元陸上選手の為末大氏が開催するかけっこスクール「TRAC」でレッスンを受けられる福袋などを発表。店頭で購入者の足に合ったシューズ選びもしてくれるという。そごう・西武の西武池袋本店は、西武鉄道の観光列車「52席の至福」を貸し切りにして披露宴ができる福袋を発表。26人分の料理や、新郎新婦のレンタル衣装、引き出物代なども含まれているという。このように、今後は消費者のニーズを汲み取り、体験に重きを置いたビジネスが成長していくといえそうだ。
【参考URL】http://www.asahi.com/amp/articles/ASKC153YGKC1ULFA01B.html

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05「aibo」

  • ■ AI搭載の犬型ロボット
  • ■ コミュニケーションのデータを蓄積

ソニーマーケティング株式会社から1999年に発売された、「AIBO」。12年の時を超え、AI搭載の犬型ロボット『aibo』として生まれ変わった。
従来よりも丸みを帯びたフォルムは、思わず触れたくなるかわいらしさ。さらに、従来と比べ賢さもアップしているという。新型のaiboは、クラウドとAIを活用し、飼い主とのやりとりに関するデータを蓄積していく。AIで学習した内容はクラウドにアップされるため、故障しても復元が可能になる。専用アプリ「My aibo」内でも遊ぶことができるなど、その他のツールでの展開も期待されているという。今後も、新型aiboの動きに要注目だ。

【参考URL】http://aibo.sony.jp/feature/feature3.html

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06「夜間配達員」

  • ■ ヤマトは今後3年間で1万人確保
  • ■ コスト面での不安の声も

近年急増するオンラインショッピングの取引量に対し現場の体制が追いつかず、宅配業者は人手不足問題に直面している。そんな中、大手宅配サービス会社では、利用者在宅の可能性が高い夜間を専門として荷物を配達する『夜間配達員』を増やす取り組みをすすめている。
ヤマトホールディングスは、今後3年間で夜間配達員を1万人確保することを盛りこんだ経営戦略を発表した。佐川急便でも、夜間専門のドライバーを増やす取り組みをスタートするという。いずれもネット通販の急拡大で増えた社員の負担を軽減し、正社員やパート社員の残業時間を減らすのが目的だ。この取り組みは、従業員の負荷軽減により、増大するコストと、業績改善が両立できるのかという面で不安視されている。宅配業者と利用者、双方にとってよい結果となるのか今後に注目したい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28IJM_Y7A920C1TJ2000/

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07「+Lightlines」

  • ■ 埋め込み型信号
  • ■ 歩きスマホによる事故予防

世界各国で問題視されている歩きスマホ。問題が深刻化してるというオランダでは、歩道に歩きスマホに対策した埋込み式の信号機『+Lightlines』が設置された。
「+Lightlines」は、横断歩道に出る直前の歩道に埋め込んだLEDが点灯し、スマホを操作する歩行者に信号機の状態を知らせてくれるという仕組みだ。現在は試験段階だが、同様の試みはすでにドイツやオーストラリアなどで見られる。大掛かりな工事なしに設置が可能で、今後効果が認められれば、広く普及させていく予定だという。注意を促しても増えつづける歩きスマホ。いずれ日本でも、歩道埋め込み型信号を目にする日は近いかもしれない。
【参考URL】
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/warn-texting-while-walking-lightline_b_14871254.html

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